ども、体中が痛くて目が覚めた岡田達也です。






ビックリした。

痛かったのだ。

体が。

いや、それは一行目に書いてあるから知ってるよ!

と思われてももう一度書きたくなるくらい痛かった。



昨日は振り付け最終日。

そう。

踊り倒してきたからのこの痛み。

ある意味、幸せな痛みかもしれない。



『さよならノーチラス号』再演バージョンのダンスが完成した。



この芝居の再演が決まったとき

インタビューやらDMやらで

いろんな話題がピックアップされたけど

やはりダンスシーンについては欠かすことなく取り上げられた。


それは

お客さんの中にも

やっている側にも

強烈な思い入れがあるからで

しかも

記憶というのは

時間が経てば経つほど美化されてしまう

というやっかいな性質を持っており

「『さよならノーチラス号』と言えばダンス!」

みたいな図式が

ちょっとした一人歩きも込みにして

出来上がっていたからだろう。


もちろんそれは素敵なことではあるのだけど

再演をするにあたって

大きなプレッシャーとしてのし掛かってきていた。


実際、2週間前のダンスの初日

振り付け師の川崎悦子先生はたいそう怒っていた。


身体管理の能力

筋肉量

リズム感

何もかもが満足いくレベルに達していない我々が

いくら頑張って踊ってみても

先生を納得させることができるはずもなく

「このままじゃ無理!」

とサジを投げられかけたのだ。


みんなの心に火が付いた。

いや、そんな前向きなものではなかったかもしれない。

どちらかと言えば悲壮感たっぷりな

今にも折れてしまいそうな気持ちを

みんなで無理矢理奮い立たせただけだ。


翌日からの千本ノックならぬ千本ダンス。


その甲斐あってか

先週の振り付けでは先生のご機嫌も上向きで

「よくここまで引き上げたね」

とお褒めの言葉を頂き

さらに千本ダンスを繰り返した昨日。


振りが付いたばかりなので

まだ満足に踊れるわけでもないのだけど

ラスト一本を踊った直後に川崎先生が口を開いた。


「私、初演よりこっちの方が好き!」


何もかもが吹っ飛んだ。

二週間、踊り続けた甲斐があった。


もちろん、まだ人様にお見せできるレベルではない。

これからも踊り続けて固めていかなければならない。


けれども

初演のままではなく

初演のテイストは残し

今の時代に合わせた

今の役者に合わせた(合わせてもらった)

そして何より

生みの親である川崎悦子が納得する振り付けが完成したのだ。



今朝の体の痛みは

間違いなく幸せな痛みだ。






では、また。






『さよならノーチラス号』 音声ブログ

http://www.voiceblog.jp/caramel-voice/m200908.html




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