ども、全身筋肉痛の岡田達也です。






……予想はしていたけど。

い、痛すぎる。

明日になったら楽になるのだろうか?

お尻も腰も背中も肘も全部取り替えたい気分だ。


昨日、振付をしながら周りを見回すと

「お、俺だけオーバー40やんけ!」

と、今さらながらに気付いて心が折れそうになった。


いや。

折れてたまるか。

足掻くのだ。

どこまでも足掻いてやるのだ。





7月16日の日記

「大阪その1  裏切りの更新」

の中でこんなことを書いた。


(ここから)

サウナ、カプセルホテル。


縁がない人には

「何やら恐ろしいところなんじゃないか?」

と思われるかもしれないが

そんなことはない。


でっかい風呂はあるし

ホテルより安いし

上手く使えれば言うこと無しの大人の施設だ。

(ここまで)



サウナで思い出した苦い出来事が一つ。


昔々。

近江谷太朗、篠田剛、岡田達也はサウナ大好き仲間で

よく3人でいろんなサウナに出掛けていた。


「一公演に一回の贅沢」と称して

疲れが溜まった頃合い

しかも翌日にマチネを控えた日

という条件が重なったときは

本番を終えた後

サンシャイン劇場の近くにあるサウナに泊まったりもした。


これはかなり贅沢で幸せな時間だった。



ある休演日。


その日の集合先は西武新宿駅近くのサウナだった。

3人で夕方から汗を流し

スチームサウナで喉を潤し

水風呂で「うっひょー!」と叫び

肌が裂けんばかりにナイロンタオルで体を洗った。


もうヘロヘロのプー状態である。


そう。

サウナというのは意外にも体力を必要とするのだ。

新陳代謝は果てしなく上がるのだが

温浴と冷浴の繰り返しによって心拍数も上がるためドッと疲れが出る。

けれどそれは決してイヤな疲れではなく

むしろその後のビールを呼び込むには最高の状態とも言える。


3人でレストランフロアに移動しビールを注文した。


ところで。

サウナには特有のガウンがある。

みんながこれを着ているのだけど

キッチリと着ている人は一人もいない。

だらけている。

はだけている。

ヘロヘロのプー状態の男たちはみんなだらしないのだ。


もちろん我々もそうだった。

ガウンはヨレヨレ

足を投げ出し

大股を広げ

テーブルの上にあった団扇で胸元を仰ぎ

「う゛ぁー」と声にならない声をあげビールを待っていた。

一言で言えば“みっともない”状態である。


若いお兄さんがビールのジョッキを運んできた。


「お待たせしました!生ビー……」

お兄さんの動きが止まった。


「ん?」

我々には事情が飲み込めない。


「あのー、キャラメルボックスの方ですよね?」

お兄さんの目が大きく見開いた。


「!」

3人いるのだ。

絶対にごまかしは利かない。


「ええ、まあ、そのようなもんですかね……」

言ってることが無茶苦茶である。


「僕、来週観に行きますね!」

彼の笑顔は輝いていた。


お兄さんがビールをテーブルに置いた後

3人は

正座に座り直し

ガウンを整え

団扇を元の位置に戻し

無口になって

ビールをちびりちびりと飲み始めたのは言うまでもない。

いつもならジョッキ3杯は飲んでから本格スタートの3人だが

その日はその1杯でお店を出た。



今思い出しても笑えるサウナでの出来事。


明日は笑えない出来事をもう一つ。






では、また。