ども、さらに続きの岡田達也です。
真っ裸になって浴室に向かった。
!!!!!!!
そうか。
そうなのか。
そういうものなのか。
ざっと数えて10人ほどのお客さんがいる。
そのうち6人が入れ墨さんだ!
つまり6割という
言い換えれば過半数を超える割合で
腕やら背中やらに見事なもんもん(入れ墨のこと)を背負った人たちが
湯船に浸かったり体を洗ったりしていた。
新宿歌舞伎町。
日本でも有数の歓楽街だ。
そして日本でも有数の入れ墨街と認定しよう。
なーんて事を思いつつフト疑問が沸いた。
「この人たちは同じ組の仲間なのか?」
そんな疑問が大事かって?
当たり前だ。
もしも、もしも、この場で抗争でも起こったら逃げ場もない。
サウナの中で撃ち合いでも始まったら100%道連れになる。
仮に逃げ切ったとしてもフルチンで歌舞伎町の真ん中を駆け抜けなくてはならない。
万が一、その日キャラメルボックスの芝居を観たお客さんが近所の居酒屋で飲んでいたら
「おお!岡田達也が開放的な姿で走り回っているぞ!
いよいよ忙しさに負けて気が狂ったか?」
という事態にもなりかねない。
できればそれは避けたい。
だから、どうか闘わないでいてほしい。
しかし、どう見ても仲間とは思えない。
お互いに意識はしているものの一瞥もくれない。
僕にはそう見えた。
で、そうこうしているうちにも
新しい入れ墨さんが浴室に入ってくる。
その度にドキドキする。
僕はシャンプーの泡が遠くに飛んだり
すれ違うとき決して肩がぶつからないように
細心の注意を払いながら入浴した。
結局。
この日記を書いているので
つまりは何も起こらなかったということではある。
だけど。
やはり疑問だ。
「みんな、違う組の人たちなのか?」
それとも
「お風呂では紳士協定が結ばれているのか?」
うーん。
実に不思議な空間だった。
では、また。