ども、スパに出掛けた岡田達也です。






昨日は照明の荷積み。

の予定だったんだけど、若者だけで手が足りるということで急遽お休みに。

都内のスパに出掛けた。


これは思い込みかもしれないけど

芝居の稽古が続くと代謝が悪くなるような気がする。


出突っ張りの喋りっぱなしのような今回の役

もちろんはた迷惑なほど汗だくになってやっている。

一見すると基礎代謝が上がっているようにも見られるけど

それは意外と表面上だけで

体の中身は“滞ってる感”があったりするのだ。

んなときは迷わずサウナと風呂に行く。



最近のスパにはアウフグースというサービスがある。

コイツがイイ。


サウナ室内にある熱した石にアロマオイルをかけて

その香りの熱風を室内に回す。

すると、良き香りの、しかも普通よりも熱めの空気が汗を噴き出させてくれる。

して、トドメは一人一人にタオルで熱風を浴びせてくれるのだ。

もうこれでノックアウト。

脳天から指先まで温まる。

毛穴が開きに開く。

体内に溜まった黒いもの(それは岡田達也の腹黒さとは関係ない)が

ドーッと排出される。


で。

このサービス、受ける側はとても気持ちがよいのだが、やる人は大変なのだ。

想像して欲しい。

あの熱々の部屋の中で、ブンブンとタオルを振り回すのだ。

しかも人にはぶつからないように上手にスペースを使って。

しかもサウナの中にいる人全員分。

しかも大抵のところでは2周する。

見ているだけで気の毒になるが

そこはこちらも気持ち良くなりたい。

「悪いなー」と思いつつこのサービスにどっぷり浸かる。


おそらく、このサービスを受ける人、みーんなが同じことを思うのだろう。

「この作業、大変だな。自分にはできないな」と。


担当のお兄さんがアウフグースの説明をするときにまずは自己紹介がある。

そのど頭の

「みなさん、こんにちわ」

という挨拶に対して

サウナ中のオヤジたちが

「こんにちわ!」

と返事をするのだ。

サウナ中に響き渡る低音の「こんにちわ!」。

素晴らしい!

なんという気持ち良い挨拶の交換!

まるでロンパールームでお姉さんに「こんにちわ」と言われて返事をする子供たちのようではないか!

(例えが古くて申し訳ない。新しいものがわからないので)

その「こんにちわ!」の中には

「今日もひとつ、よろしくお願いしますね、お兄さん」

という敬意が確実に込められているのがわかる。


そして8~10分のアウフグースが終わり

「以上で終了となります!」という挨拶に対しては

サウナの中で割れんばかりの拍手が起こる!

もう、みんな出たくて出たくてしょうがないのに。

それほど汗をかいているし、頭もボーッとするから早く水風呂に飛び込みたいのだ。

だが、みんな我慢する。

とにかくこのお兄さんはもっと辛いのだ!

この人に拍手を送らずして退出するなんて

戦場で仲間を置いていくようなものだ。

という(おそらくね)意見の一致があり、オヤジたちは踏ん張る。


にしても、この拍手の美しいこと。

拍手というのは何かに対しての賛辞であることは間違いないのだが

今一度その意味合いを思い起こさせてくれたのが

このアウフグースでの拍手だ。

嘘だと思うなら、是非、行ってみて欲しい。

大袈裟ではなく

「よくやった!よく頑張った!ありがとうよ!裸でなければ抱きしめたいゼ!」

というニュアンスが伝わってくるはずだ。



そんな時間を過ごし、代謝も上がり、今から大阪に向かう。


是非、あの拍手に負けないくらいの拍手をもらえるように頑張るのだ。

「よくやった!よく頑張った!面白かった!意味もなく抱きしめたいゼ!」

と思ってもらえるように。


あれ?

男性限定か?







では、また。