ども、不思議な気持ちでイッパイの岡田達也です。






稽古終了後、首藤さんと焼肉を喰らいに行った。


「喰らう」という表現は非常に正しく

二人とも肉に飢えていたのでガッツリ食べた。

それが、すべて、脇腹の贅肉に直結することも

それが、すべて、財布の中のお札とサヨナラすることになろうとも

重々承知の上での暴挙だ。

挙げ句の果てに

「食欲と性欲と睡眠欲の無いヤツはエンターテナーとしてはダメだ!」

という乱暴な意見まで飛び出し(ま、私の発言だが……)

22時以降に焼肉を食べることの正当化に成功した。

(いや、何も成功はしていないか……)



そんなガッツリトークの最中

目の前のテレビから衝撃的なニュースが流れた。


「オーストラリアへの直行便 ジェットスター 往復料金4万円!」


これだけで衝撃を受けたのではない。

実は前日に鳥取への帰省のチケットを購入していたのだ。


「鳥取への直行便 ANA 往復料金4万7千円!」

(しかも株主優待券を購入し、特割を利用し、と苦心しての値段だ)


……。

おいおい。

どないなっとるねん?


概算だが、

羽田空港からオーストラリアまでの距離は5500km

羽田空港から鳥取までの距離は680km

約8倍の距離だ。


なぜ?

なんのトリック?

オイルチャージの問題じゃないだろ?



東京に出てきたばかりの頃

知り合いになった人たちに

「え?鳥取出身なんだ。

で、鳥取って何処にあるの?

ていうか鳥取って外国?

パスポートが必要って本当?」

と、よくからかわれたのを思い出した。


当時は

「バカにすんじゃねーよ!」

と突っ込んでいたのだが

こうなってくるとあながち間違いではない。

もはや鳥取は外国より遠いのかも。

そんな切ない気持ちになりながらトボトボと帰っていた。


駅に着いた。

改札口の横に旅行のパンフレットが並んでいた。

何気なく目を向けると

追い打ちを掛けるような文字が飛び込んできた。


「韓国ソウル 3泊 19800円~!」


……。

……。

鳥取よ。

キミは近くて遠いよ。






では、また。