ども、暑さにブーブー文句を付けたら雨になった岡田達也です。





本番に備え劇場のロビーでアップする。

それぞれが、思い思いに。


ストレッチをする者、

かるーくジョギングしている者、

縄跳びをする者、

ゴロゴロと寝転がっているだけの者

(菅野曰く「心のストレッチ」をしているそうだ)、

やり方はみんな違う。


僕は走る。

劇場の中を。

ロビーを、階段を。

そんなにスピードは必要ない。

ゆっくりと動き続ける。

すると、

心拍数が上がる。

体温が上がる。

血が巡り、筋肉が目を覚ます。

それからストレッチや筋トレを始める。

これが一連の流れ。


ところが……。


ここ最近、恐ろしい症状が出てきた。



階段を駆け下りるとき、足が上手く出ないときがあるのだ。

つまり、

脳の指令と体の動作が合わないというか。

前につんのめりそうになって足が止まる。



「岡田達也は何が言いたいのだ?」」

と思ったあなた。

あなたは何の心配もない。

若い証拠だ。

この先は読まなくて良い。


「あー!わかる、わかる!」

と思ったあなた。

これが“老い”というものですか?

僕もオーバー40になって、

いよいよの世界に足を突っ込んでいるのでしょうか?

誰か教えてください。


何年か前、

首藤健祐に言われたことがある。

「たっちゃん、階段を降りるとき恐くない?」

意味が解らない僕は聞き返した。

彼は丁寧に説明してくれた。

「だから、足と階段が合わないんだよ。

で、転けそうになって足が止まるんだ。

歩いているときは大丈夫なんだけど走るとダメだ」

その話を聞いた僕は笑い飛ばした。

「首藤さん、そりゃ歳ですよ」


あー!

なんてことだ!

あのときは笑っていたのに!

まさか我が身に降りかかってくるなんて!


今日から階段は止めておくか……。



この文章を読んで笑っているあなた。

お気をつけあそばせ。

いつか必ずやってきますぜ。






では、また。





追伸


野茂投手、お疲れ様でした。

長い時間、良いもの見させてもらいました。