ども、無事に休演日開けのステージを終えた岡田達也です。






キャラメルボックスは上演時間に対して厳しい掟がある。


いや、この表現は変だな。


成井さんは上演時間に対して強い拘りがある、

と書いた方が正解か。


台本のページ数に対する上演時間というのが一つの目安になっていて

それを極端にオーバーすることを成井さんは嫌がる。


タイトに、タイトに、というのが鉄則だ。


だから

「キャラメルボックスのお芝居は早いですよね」

と言われることが多い。


夢の遊民社や第三舞台なんかの

“80年代演劇”のスピードを未だに保ちながら

時代劇や

ファンタジックな作品や

今回のハーフタイムシアター

などを消化していってる。


なので、

他の芝居を見慣れている人にとっては

キャラメルボックスの芝居は

それはそれは早く感じることだろう。


これは、もはや

キャラメルボックスの一つのカラー

と言える。

だから大事にしなければならない。

と思う。


が。


所詮、人間のやることなので

いつも60分ちょうどで芝居ができるわけではない。

59分30秒だったり

61分だったり

と、誤差が生まれる。


正直な話、

疲れてくると早く喋れなくなる。

なので週末に向けてタイムが伸びていくことが多い。


逆に初日というのは必要以上の緊張感があるため

体内時計(体感スピードのことです)が早くなり

芝居が早くなるのが常だ。


一公演の中で、一番早いのが初日

というのはお決まりのパターンだった。


ところが。


昨日の

『ハックルベリーにさよならを』

『水平線の歩き方』

両作品とも、初日より上演時間が短くなっていた。


驚きだ。


こんな経験、今までにない。


岡田さつき嬢は

「初日よりも肩の力が抜けて早くなったんじゃないか」

と言っていた。


なるほど、そうかもしれない。


人間、呼吸が浅いと慌てるもんだしな、

なーんてことを思った。


力の入れ時

力の抜き時

を、きっちりコントロールできれば言うこと無い。


そうしたら上演時間ですら思い通りになるのに。


ま、そんな難しいことは考えないで、

自分が疲れていそうなときほど頑張って鞭を入れてみるのも

大事なことかもしれない。


あ、決して僕はMではござらぬが。




ぴあさんに初日レポートが掲載されたそうです。

多少のネタバレになりますが、

興味のある方はどうぞ。


http://news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=200806090007






では、また。