伝票が... | 鞄職人日記

鞄職人日記

かばん教室製作過程、かばんの道具作り
VESPA 、R1200GSのこと

さてアパートに戻り
検品しながら伝票と照らし合わせて間違いがないかチェックをしていると
バネホックひとつの部品が30000個で計算されているではないか...
どうりで割高だと感じた訳だ
現場で気付いていれば話は早かっただろうに...
さぁ何て説明しよう
日本の感覚だと
あっごめんなさいこちらの打ち込み間違いですね...なんていくんだろうけど
そんなに甘くない気がする
サインもしちゃったしなぁ

ここから二日間モヤモヤした時間を過ごし文章を考え月曜日に改めて出向く事にする

やっぱりこういった事は朝一に済ませたいが、もし返金ってなっても釣銭がない
とか言われかねないし
じゃ、この部品だけプラス7000個持っててとかも厳しい
結局ひと段落しそうな11:00を目安に伺う

金具屋さんの向かいのベンチで一呼吸
考えた文章をたどたどしくてもいいからきちんと伝える為に、何度も口に出しては確認し、こう来たらこれで返す的なシュミレーションをし

いざ!

店内に入るとジャコモさんと同じくらいよくしてくれる店員さんが
おっまた来たね!と声をかけてくれた
こんな事は滅多にない
チャンスとばかりに先日購入した...
と言いながら伝票とボタンを出し
説明すると
あーホントだ訂正するよとあっさり
考えた文章の半分も言ってないのに...
考え過ぎだったかな

私の代わりにボスに説明してくれ
納品書を訂正するしキャッシュを戻すと言ってくれた
まぁ当たり前のことかもしれないが何だか嬉しい
ボスは札を投げるようにカウンターに置き
これでいいね(口調強め)
細かいのがないからお釣りは要らないよ
って...何だかなぁ
もっとイタリア語勉強して言い合えないとダメだな
間に入ってくれた彼に礼を言い
ボタン3000個を背中に担ぎ
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気温36度
汗だく