オープンハウス | 岡田研究室ブログ

オープンハウス

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五十嵐淳さんの最新作を見学してきました。
湘南と呼ばれる地域にある住宅です。
海からは離れていますが、何となく海を予感させる風が吹いています。

内部は筋交いと柱が巡らされた空間に窓が必要に応じて空けられています。
寺や教会の美しい小屋組のような空間に住むイメージだそうです。

断熱性能は北海道レベルだそうです。
夏でもクーラーを使わずに済むよう、上部に貯まる熱気を抜くように窓がついています。
また北側には低い位置に窓が配置され、涼しい北側から上部へと風が生まれる温度差換気が意図されています。

近作は住宅ながら天井高が高い作品が多いです。今回も出来るだけ高くしたかった、とのことです。
それにより、風の流れを発生させつつ森に落ちるような光を獲得しています。
洞窟っぽいとでもいいましょうか。
人の背の高さから切り離された窓は、外の風景を写す役割を自然に失い、ただただ光と風を届けます。

壁はほぼ全体がクロス貼りで安価なものを使っています。
五十嵐さんは既製品を自分のイメージに合うよう使うのが上手いといつも思います。
大きなサンプルを取り寄せて光の移り変わりを見て気に入ったものを選ぶと雑誌で書いていたのを読んだことがあります。

また途中で長谷川豪さんが見学に現れ、びっくり。
二人のお話をこっそり聞かせてもらいました。

M2 門田岳人