自民党総裁選挙で、安倍さんが3選されました。結果は予想されていたとおりでしたが、党員票では55.3%対44.7%と、安倍さんが7割との強気の見通しもあったなかで、石破さんが健闘しました。

国会議員票で81.8%の支持に対し、党員票は55.3%と、大きなギャップが目立ちます。自民党員の中にも安倍さんのやり方に不安と不満があることが示されたとともに、自民党国会議員の意識と民意とのズレが明確になりました。

当選後、安倍さんは、憲法の改正を声高に訴えていました。現職総理大臣であるにもかかわらず、自民党員の44.7%が安倍さんを支持しないというのが選挙結果で示された民意です。これを無視して、あくまで突っ走るつもりでしょうか。自民党員以外の国民の間には、更に強い批判の声があることにも謙虚に向き合うべきです。

安倍政治の暴走にしっかりとブレーキをかけるために、来年の参議院選挙がいよいよ重要になってきました。しかし、その前提となる候補者調整・擁立作業は遅れています。参議院選挙やその前にある国会審議で、野党が結束できないときの国民の失望は極めて大きいと思います。私も含め、野党各党の責任は重大です。