森友学園の疑惑について、19日に予算委員会の集中審議が行われましたが、来週、佐川前理財局長を証人喚問することが決まりました。そのこと自体は評価できることです。

佐川さんには、ぜひ本当のことを言っていただきたいと思います。国会でのやりとりを聞いていると、佐川さん個人あるいは財務省理財局にあらゆる責任をかぶせかねないように感じられます。

財務省あるいは霞が関全体に対する国民の不信感を払拭するために、何をすべきかという観点で、佐川さんには、しっかりと本当のことを言ってもらいたいと思っています。

特に、なぜ、こんな嘘をついたのかということです。国会で明らかな嘘を発言するということは、よほどのことがない限りあり得ないことで、そのことについて、本当のことを語ってもらいたいと思います。

加えて、値引きの根拠とされた地中のごみの算定の問題がいろいろと報じられています。これは、佐川さんというよりは、その前の迫田理財局長のときの話です。地中3.8mの調査を業者が本当にやったのかということも重要なポイントですが、同時に、杭打ち部分の9.9mのところは、国は自ら調査してないし、業者に調査依頼すらしていない。つまり、森友学園側の言い値で計算しているということです。ここも極めて問題です。

森友学園側の言い値で、最大9.9mまでごみが埋まっているとなったということですが、結局、それを算定の根拠にして、全体でごみの混入率を47.1%としたうえで、値引きの金額が出てきています。

そんないい加減なことがまかり通っていることは、誰もが疑問に思うことですが、必要あれば、迫田さんにも来てもらうことも必要ではないかと思います。

まだまだ疑惑の解明の第一歩までも行っていない状況ですから、国民の信頼を取り戻すために、国会がしっかりと対応していかなければいけないと考えています。