突然の解散の中、民進党の衆院選候補者の多くが、希望の党に合流することになりました。ただし、新党結成の動きもあります。

そういう中、私は今回、無所属で戦うことにしました。その理由は以下の通りです。

第一に、党の基本的な理念の問題です。希望の党は「改革保守」だそうですが、私は、自民党に対抗する政党は、保守からリベラルまで幅広く取り込んだ存在でなければならないと考えています。保守二党では、健全な政権交代可能な政治にはなりません。

第二に、私は、集団的自衛権の行使容認は、憲法違反の疑いが強いと主張してきました。私が代表時代に行われた参議院選挙における党の公約でもありました。小池さんは集団的自衛権行使に賛成の立場です。また、消費税引き上げについても反対しています。その他、小池さんの政策は、私とはかなり違うのです。

第三に、私は、民進党の初代代表として、多くの衆議院選挙候補者を選定してきました。その中には、希望の党に移ることができない人々が、約70名います。今まで当選を目指して頑張ってきた人々を、結果的に置き去りにしてしまうことにならないか。私も、代表経験者として責任を感じているのです。

こういう中で、私は、今回は無所属で出馬することとしました。ただし、今回の総選挙の最大の目的は、安倍一強政治の打破です。自民党をどれだけ減らすことができるか、これが最も重要であることは言うまでもありません。したがって、あくまで戦う相手は自民党であり、希望の党ではありません。

無所属で立候補する人もいるなか、希望の党にも多くの仲間がいます。今回の選挙では、私の判断で、希望の党、無所属、そして、今後の動きによっては新党の候補者たちを、党派を超えて、全国に応援に行く予定です。あくまで人物本位で考えているのです。

私は、政権交代可能な政治を目指して、25年以上、その信念を貫いてきました。野党陣営は今、混乱しています。希望の党が、自民党に変わり得る政党の最終的な姿とは思っていません。短い混乱期を経て、本当の意味で、自民党に対抗できる野党を立ち上げる、そのことによって、政権交代可能な政治を実現すること、これが、私の見据える目標です。
画像