国政選挙並みの注目を集めた東京都議会選挙が終わりました。小池知事の率いる都民ファーストの圧勝でした。

自民党が歴史的な敗北を喫したのですが、我が党も当選者がわずか5人という厳しい結果に終わりました。

自民党の敗北は、やはり、国会審議を通じて、国民に対して、きちんと説明責任を果たさない安倍総理に対する批判。これが最も大きかったのではないかと思います。

もちろん様々なスキャンダルも噴出しましたが、もっと根源的なところで、安倍総理と自民党に対する批判票が出たと思います。

国会も閉会中審査、総理が入らない形で行われることになりましたが、もっとしっかりと国民の疑問に答えてもらいたいと思います。とりわけ、京都産業大学と加計学園という2つの候補がありながら、最終的に加計学園しか手を挙げられない状況が作り出されたことについて、安倍総理、そして政府は、国民に対してきちんと説明すべきです。

選挙直前に我が党を離党して都民ファーストに移った候補者がたくさん当選しました。あくまでも民進党ということを前面に立てて戦い、落選した人が多数いるということを考えると、非常に複雑な気持ちです。

国会において、安倍政権の問題点について、しっかり指摘したのは、民進党をはじめとする野党ですが、その果実が小池さんの都民ファーストに行ってしまったというのは、極めて残念です。

非常にいびつな形の都議会になりました。そういう中で、是々非々で、しっかりといいものは大いに後押しする、しかし、問題があればきちんとチェックする役割を民進党はしていかなければなりません。

築地移転についても、豊洲も築地もというのが、選挙直前に小池知事が打ち出した考え方ですが、市場機能として2つに分けてやっていけるのか。あるいは、築地を売却して得るはずだった資金が得られなくなったときに、都民の負担は増すことにならないのか。そして何よりも、豊洲の安心・安全は大丈夫か。そういったことについて、しっかりと都議会で議論しなければなりません。その際に民進党の果たすべき役割は非常に大きいと思います。

期間中3回応援に入った、三鷹市の中村ひろしさんが立派に当選されたことは喜んでいます。こういう逆風の中で、民進党公認で出馬して、勝ち残った5人の皆さんが、しっかり協力をして、そして、存在感を発揮していただきたいと心から願っています。