国会が終わりました。非常に後味の悪い終わり方でした。

特に、突然出てきたカジノ法案。衆議院ではわずか5時間半と、ほとんど議論されないまま参議院へ送られ、参議院からは一部修正が出されて、衆議院に再送付されました。

あまりにも衆議院において不十分な議論だったことから、もう一度、衆議院でもしっかり議論をしたうえで採決するようにとの与党も含む参議院の意思だったと思います。

しかし、それにもかかわらず、内閣委員会は開かれず、本会議で採決となりました。

以前にも申し上げた通り、賭博罪という刑法の規定が適用除外されるだけの公益性が果たしてこのカジノ法案にあるのか。何もこの法案には書かれていないにもかかわらず、刑法の適用を外すカジノを認めるというのは、立法府としてはやってはならないことだと思います。

依存症の問題にしても、具体的にどのように手当てしていくのか、法案の中には盛り込まれていません。

このカジノ法案の採決に象徴されるように、安倍政権の国会軽視、必要なことは数の力で押し切ればいいというおごり。国会審議を通じて国民に説明しようという姿勢のなさ、そういったことが際立った国会だったと思います。