先日、次期民進党代表選挙に私自身は出馬しないことを明らかにしました。

今回のことは、7月10日に参議院選挙が終わってから、心静かに考えた結果の決断です。この1年半ほど、代表として全力投球してきました。全身全霊でやってきて、維新の党との合流、参議院選挙における野党共闘体制の構築、やがて行われる衆議院選挙に向かっての候補者の擁立。

そして、今回の参議院選挙で、6年前の議席よりは減らしたとはいえ、3年前と比べると17議席から32議席へと、倍近く議席を増やしたことなど、私としては、やるべきことはやり尽くしたという達成感があります。

もちろん、だからこそ引き続き代表をという選択も考えられましたが、ここで一区切りつけて、新しい人にやってもらうことが、日本の政治にとっても、そして、我が党にとっても必要なのではないかと考えました。

支持していただいた皆さんからは、「どうしてか?」というお声もいただきました。「残念です」と言われた方もいます。

大事なことは、自分自身の都合ではなく、あくまで日本の政治、そして、民進党の将来にとって何が望ましいかという観点からの判断だと思います。「岡田らしい」と言っていただいた方もいます。私も、もともと何が何でもしがみつくという考え方の政治家ではありません。ここで一区切りつけるべきだという判断をしました。

もちろん、私の代表任期は、代表選挙が行われる9月の半ばまで、まだ随分残されています。この間、多くの課題があります。

次の執行部は、選挙で新代表が選出されたあと、すぐに重要な国会が始まります。TPPへの対応、経済対策など、しっかり準備する必要があります。

そして10月には、少なくとも2つの選挙区での衆議院の補欠選挙が予定されています。その準備も今から進めていかなければなりません。そういった問題に、しっかりとこの9月の代表選挙まで間に、代表として汗を流し、次の執行部に引き継いでいきたいと思います。

三重県の皆さんには、「三重県で勝てないようでは代表選挙に出ない」と言ってきました。その意味はもちろん、三重県で勝つことは必要条件であって、十分条件ではないという意味であることは、皆さんもご理解いただいていると思います。

お陰様で、三重県の参議院選挙では、芝博一さんに勝たせていただきました。そういう意味では、必要条件は満たしました。本当にありがとうございました。

その上で、私自身の判断として、やはり次期代表選挙には出ない方がよいという決断をさせていただいたということをご理解いただきたいと思います。

政権交代可能な政治実現のため、これからも大局的な見地から、しっかりと頑張っていきたいと思います。