昨日、東京都知事選挙の応援で、鳥越俊太郎さんと一緒に街頭演説を行いました。新宿駅南口で約1000名の皆さんに熱心に聞いていただきました。ここで私が述べたポイントは以下のとおりです。

この都知事選で一番大切なことは、今までの流れを断ち切り、都政を刷新できるかどうかです。そして、それができるのは、民進党他野党4党が推薦している鳥越俊太郎さんしかいません。

有力候補はあと2人と言われています。1人は都政与党・自民党丸抱えの増田寛也さんです。もう1人は、推薦がもらえず今は自民党を批判していますが、ついこの前まで自民党東京都連の会長代理をやっていた小池百合子さんです。この2人に、本当に今までの流れを断ち切ることができるのでしょうか。

都政の課題はたくさんあります。例えば、1つは、子ども・子育てです。

待機児童の問題は随分前から深刻だと言われてきました。私たちが民主党政権時代に初めて、消費税から7000億円を毎年投入すると決めて、そこから、今に至る動きが始まりました。

それまで、ずっと与党だった自民党は何をしていたのでしょうか。そして、4月に発表された数字では、東京都の待機児童は8500人を超えています。しかし、隣の横浜市の待機児童はわずか7人、事実上ゼロです。つまり、トップ(知事、市長)によって、これだけ変わってくるということです。

もう1つは、東京オリンピック・パラリンピックの問題です。

オリンピックの成功を願わない人はいないと思います。しかし、コンパクトなオリンピックにするという当初の考え方が失われ、いつの間にか、どんどん予算が膨らんでしまっています。

私は、国会の予算委員会の審議などを聞いていて、最も危機感を持つのは、誰が責任者なのかはっきりしないことです。

森喜朗元総理がトップを務めるオリンピック組織委員会、そして国、東京都。この3者の中で、一体誰が中身を精査し、無駄な予算を削り込んで、本当に意味のある、負担の少ないオリンピックを実現するのか。少なくとも今までの東京都には、その考えを窺い知ることはできませんでした。都議会与党である自民党にも、そんな発想があったとは到底思えません。

だからそこを断ち切って、本当に都民の立場に立って、将来の負担が少ない、コンパクトで中身のあるオリンピックを成功させなければならないのです。

東京都も大変です、今は景気もいい。大きい企業の本社もありますから税収はあります。しかし、これから高齢化が最も急速に進むのは東京です。団塊の世代の皆さんが、高度成長期にどんどん東京に来て、家庭を持って働かれた。そういう皆さんが75歳になり、やがて80歳になっていく。最も急速に高齢化が進むのが東京です。

だから今、その時の備えをしっかりしておかないと、無駄に使うお金は一銭もないのです。都知事の無駄遣いが問題になりましたが、果たして都知事だけなのか。そういう体質が都政全体にあるのではないか。それを全面的に見直していく人が必要なのです。

鳥越さんは卓越したジャーナリストです。人の話を聞く耳を持つ。もちろん、聞く耳を持つだけではなくて、ズバリ本質に切り込む。それこそが東京都のトップリーダーとして必要な資質ではないでしょうか。

残された3日間、いろんな攻撃が飛んできます。激しいものもありますがそれを乗り越えて、乗り越えて、全力で鳥越さんを応援していきたいと思います。