いよいよ公示日が近づいてきました。

昨日(19日)は、3つのテレビ番組やインターネット番組で党首間の討論が行われました。この3つの討論で浮かび上がってきたのは、雇用や税収の数字を挙げて、アベノミクスは成果が上がっていると誇る安倍総理の姿勢です。

しかし、何度も申し上げているように、現実には、国民の皆さんの8割は「景気回復を実感していない」と答えているのです。

私は安倍総理の話を聞いていて、同じ数字を長々と時間を使って誇示されることが、有権者の皆さんからご覧になって、何回聞かれても同じことばかりを言っていると映っているのではないか、ということが1つ。

そして、もう1つは、憲法改正についての議論です。

安倍総理は、憲法改正は国会でほとんど議論されていないから、参議院選挙が終わったら国会で議論すべきだと言い出しています。しかし、憲法改正の議論をすべきだと、安倍総理は今まで国会などで発言してきたわけです。

国会の憲法審査会は、今年の通常国会で実質一度も開かれていませんが、これは与党の責任です。しかし、安倍総理自身は、憲法の問題を議論すらしないのはおかしい、と言ってきました。

まさしく今、選挙ですから、どこをどう変えたいのか、私は、安倍総理は憲法9条を変えて、集団的自衛権の行使は限定なくできるようにしたいと考えていると思いますが、そういったことを安倍総理も堂々とおっしゃって、この参議院選挙を通じて議論すればいいと思います。

大事な問題について、急に及び腰になって逃げてしまう。正面から議論しない。これは決して褒められたものではないと思っています。