民主党核軍縮促進議員連盟のメンバーたちと長崎を訪問。先だって、三菱重工に立ち寄り、風力発電製造プラントを見学。

夕方から長崎市内のホテルで被爆者の皆さんとの懇談会。私からは、核軍縮議連の会長として、米印原子力協力協定の問題について言及。核保有国であるインドをNPTの中でどう位置付けるかということがないまま、日本は現状をズルズルと追認している。唯一の被爆国として、核のない社会を目指して積極的に取り組んできた姿はもはや失われてしまった、としたうえで、来たるNSG(原子力供給国グループ)会合における日本の発信が極めて重要であることを指摘しました。

懇談終了後、地元メディアとの記者会見の場で、平岡秀夫事務局長を中心に議連で取りまとめた「東北アジア非核兵器地帯条約案」を公表。これは日本でいう非核三原則(核兵器を保有しない、製造しない、持ち込ませない)を朝鮮半島(韓国、北朝鮮)にも適用し、同時に周辺核保有国である米国、中国、ロシアも日本と朝鮮半島において核兵器の使用・威嚇をしないことを約束してもらう、というもの。私からは、この条約案の3つの意義として、(1)米国の核の傘から出るということであるが、米国との協議は欠かせず、条約案実現のための重要なポイントとなること、(2)日韓両国が核保有国とならないことを法的にお互い約束し合うこと、(3)条約案の成立には北朝鮮の核廃棄が前提となるが、将来的にこういった条約で安全保障が担保されれば、北朝鮮にとってもメリットとなり、核廃棄への道が開けること、を挙げました。