広島訪問2日目。朝、ホテルから広島平和記念公園へ移動。平和記念式典に参加しました。広島市長や安倍総理の挨拶のあと、地元の小学生が挨拶。小学生の挨拶を聞いていて、世代交代が進み、被爆体験者がどんどん減るなか、被爆体験の継承と非核への動きを今後どうやって次の世代につなげていくか、被爆体験者以外の人たちに広げていくか、その努力が本当に大切だと感じました。8月6日はいつも晴天ですが、珍しくこの日は朝から雨。しかし、式典が始まる8時には不思議と雨は止んでいました。

平和記念式典の後、被爆者団体の方々との懇談。被爆時の体験談を伺ったほか、原爆症認定基準の見直しや係争中の裁判について意見交換をさせていただきました。懇談後は団体主催の慰霊式に参加させていただきました。

その後、広島赤十字・原爆病院を訪問。院長さんから原爆症患者の方々の現状についてお話を伺ったあと、入院されている患者さん数名をお見舞いし、議連の面々から一言かけさせていただきました。

昼食を挟んで広島市立大広島平和研究所へ。複数の大学から核問題の専門家にお集まりいただき、核兵器をめぐる現状、劣化ウラン弾による後遺症、世界各国の市長レベルの連携などについてご説明をいただき、意見交換をさせていただきました。私からは、核軍縮・不拡散への熱意が冷めつつある現状への懸念を示し、核保有国の真摯な核軍縮と新たな核保有国出現の阻止のため、日本がリーダーシップを取るべきときであるとの基本認識をお話ししつつ、被爆体験者の皆さんから、世代を超えたより広がりを持った動きにしていく努力が求められているのではないかとの所感をお話ししました。

その後、原爆後障害の専門家の方との懇談。いま問題となっている原爆症認定問題を中心に現状と課題を伺ったあと、意見交換をさせていただきました。

広島訪問の最後に、記者会見を行いました。私からは核軍縮・不拡散をめぐる現状に対する危機感と重要性に触れたうえで、「広島という原点でその確認ができたことは最大の成果だった」と述べました。また、質問の多かった原爆症認定の基準見直しについては、「安倍総理は指示を乱発するが方向性がない。方向性を示して指示を出すのが当然」「1年かけて見直しというのは長すぎる。3カ月や半年でできる」とお答えしました。