2月から始まったNHKの大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一に注目が集まっています。
 渋沢栄一は明治時代に500以上の企業を設立するなど日本経済の基礎を作った人物で、2024年発行の新1万円札の顔にもなる予定です。ただ渋沢は「過去の偉人」というだけではありません。私たちがコロナ禍を乗り切り、日本経済をさらに発展させていための知恵とヒント、そしてパワーを与えてくれる存在なのです。

 実は栄一の前半生は、何度も危機に陥り挫折した波乱の人生だったのですが、そのことはあまり知られていません。命を落としたかもしれない経験もしています。
 しかしそのたびに危機を乗り越えてきました。いつも不本意ながらも転身を余儀なくされましたが、決してあきらめることなく、自分の持てる力を最大限に発揮して人生を切り開いてきました。その結果、財界のリーダーとなり、日本の経済発展と近代化をけん引することができたのです。
 まさに、ピンチをチャンスに変えた人生でした。

 と同時にそのような渋沢栄一の人生は、欧米列強による植民地化の危機というピンチを乗り切って、近代化というチャンスに変えた日本の軌跡とも重なっています。現在の私たちも、このことを深く知ることで元気づけられることでしょう。
 栄一が掲げた「合本(がっぽん)主義」や「道徳経済合一説」などの経営理念も過去のものではなく、企業がコロナ禍を乗り越えて持続的な発展を遂げていくうえでも重要なテーマです。
 
渋沢栄一については最近、下記のとおり情報発信していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

<一般財団法人・経済広報センター発行『経済広報』1月号>
 「2021年に期待する~渋沢栄一に学ぶアフターコロナ戦略」
   ……岡田のHP「岡田晃の快刀乱麻」(https://okada-akira.jp/)に転載中

<PHP研究所発行『歴史街道』3月号>
 「益田孝、安田善次郎、浅野総一郎、大倉喜八郎……渋沢と歩んだ男たち」(特集「渋沢栄一 この国を変える力」より)
   ……岡田のHP「岡田晃の快刀乱麻」(https://okada-akira.jp/)に転載中

<インターネット番組「Tokyo Financial Street」2月5日放送(ストックボイス制作・『兜LIVE!』などで配信中)>
  Tokyo Financial Street 186 - YouTube
  (https://www.youtube.com/watch?v=kG1vNoD3ybk)