明けましておめでとうございます。

2018年の日本経済は幸先の良いスタートを切りました。
東京株式市場で日経平均株価は大発会の1月4日は741円高の大幅高となり、翌5日も208円高の2万3714円となりました。4日の741円という上昇幅は大発会としては1996年以来22年ぶりの大きさで、年明けの2日間連続上昇は8年ぶり・・・記録ずくめの新年となりました。5日の終値も1992年1月6日以来、26年ぶりの水準です。言葉を換えれば、バブル崩壊後の回復局面では最も高い水準をつけているわけです。

この年明けの株価の動きを見ていて、今から28年前の1990年の年明けを思い出しました。
その前の年、1989年の年末に日経平均株価が3万8915円の史上最高値をつけバブルの絶頂にあったのですが、年が明けた1990年1月4日の大発会から株価の急落が始まりました。4日の下げ幅が202円、5日が438円と続き、その後のわずか10営業日で日経平均は2000円も下落したのです。
当時、突然の株価下落に「何が起きたんだ」と異変を感じながらも、それがバブル崩壊の始まりとはまだ思っていなかったというのが正直なところでした。しかしそこから20年以上にわたり日本経済と株価の低迷が続いたわけです。

今はその逆の動きが始まっていると言えるでしょう。日本経済はすでに雇用ではバブル崩壊後で最も改善した状態にあり、企業の業績は過去最高益を更新中です。総合的に見て、日本経済は長期低迷から抜け出して本格回復の長期トレンドに入っています。
急速な株価上昇に対し「バブルではないか」と懸念する人もいますが、このブログでこれまで何度か書いてきたように、バブルではなく日本経済の実態を反映したものだと見ています。

しかし長年の経済低迷の影響からか、日本経済について過小評価されている傾向があると感じています。もちろん根拠なき楽観論は戒めなければなりませんし、北朝鮮情勢やトランプ政権の不安定さなどリスクは多くあり警戒を怠ることができないのは事実です。それを常に意識しつつも、それでも過度な悲観論はそろそろ修正すべき時期に来ているように思います。
現在の株価の動きは、まさにこれまでの「過小評価」を修正する動きと言えます。2018年は前向きなマインドを持って、明るい年にしたいものです。

日本経済と株価の動きについては、今年もこのブログをはじめさまざまな場面で情報を発信していきたいと考えています。今年もよろしくお願いします。