2024年8月4日 天気>晴れ 風>南微風べた凪 気温>28~33℃(都心は36℃酷暑) 夜は27℃ぐらいと超快適 水温>・・・ 潮流>・・・ 潮色>澄み 漁場>州の崎沖  水深>100m前後 タナ>底~15m上

 

 

 

準備編に続き、半夜クロムツ実釣日。 

 

正午に都内集合し、

▲湾岸高速~アクアラインを通って鋸南インターまで約1時間、めちゃ近い。

 

▲勝山港に入って左折し、萬栄丸の桟橋に設置されている席札をチェック。クロムツ船は一番乗りだったので左トモから二人分席を確保。

▲萬栄丸さんは大きな船が揃った大手船宿でした。電話応対や港での対応など、すべて親切丁寧でとても感じが良い…人気のほどが伺えます。

 

13時半、腹が減ったので飯~。

 

住吉飯店はじめ、あれこれおすすめの飯屋を教えていただいたけど(ありがとうございます)、行列してて閉店の14時になっちゃいそうなので、普通の町中華の普通のラーメンで食事。

 

まだ16時の集合時間まで2時間あるので、腹ごなしに鋸南(きょなん)周辺観光。

鋸南の“鋸”とは“のこぎり”、当地のランドマーク“鋸山”の南という意味ですね。

 

だったら鋸山に行くっきゃない。

 

 

鋸山

 

剣崎や久里浜からいつも仰ぎ見ているギザギザの頂上がつらなる鋸山は、標高329mでほぼ東京タワーと同じ。山内にある日本寺は725年開山で、1500を超える石仏や、31mの大仏、地獄のぞき展望台などがある人気の景勝地。

▲鋸山登山自動車道という大仰な名の道を登ります。通行料金1000円…100倍距離がある富士山の登山道路が2000円なのを考えるとボッタ◯リ(笑)。

 

さらに入場料700円を払って展望台へ。

▲まずは大漁祈願。巨大な壁に刻まれたノミの痕跡…。昔の人が数十mの高さまで岩壁を削って道を作り、大仏を削り出した労力たるや、想像を絶する。

▲足をガクガクさせつつ階段を上り下りし、地獄のぞき展望台へ。久里浜や剣崎がよく見えました。今日は釣れてるかな。

 

外国人観光客さんなどそこそこの賑いの中、のんびり下山。

 

まだ時間があるので、

▲道の駅“保田小学校”へ。レストランやら何やらが連なる大きな道の駅で、激安野菜をたくさん買い、アイスクリームを食べてぼちぼち港へ。

 

 

  16時過ぎ、船の前で受け付け開始。

▲乗船カードを記入し、乗船料を支払い、氷をもらって船へ。

▲岸壁での受け付けなのにペイペイ払いができる! 便利な世の中になったものです。

▲駐車場から船までは数十歩。岸壁に大きな荷車が用意されてるので、重い荷物の運搬も楽勝。スタッフさんがたくさんいて、荷物の積み下ろしを手伝ってくれます。どの人がスタッフかは、顔の黒さですぐにわかる(笑)。みんな親切です。

 

この船以外に出船する船がなく、港は閑散。スタッフ同士や常連さんたちとの会話も、のんびりしてていい感じです。

 

▲左トモをやる気満々男に譲り、トモ2番目席で準備。今日は片舷7人満船、いつも満船で予約を取るのが難しいらしい。

 

  17時過ぎに出船。

 

明るいうちは群れが固まらずに釣りにくいとのことで、ゆっくり南下して州の崎沖の漁場へ向かいます。普通に走れば20分程度の近場でした。

▲出船、ベタ凪。太陽がだいぶ傾いてきて涼しい。鋸山で足ガクガク・汗ビショビショになったのが嘘のよう(笑)。

▲日が傾いてきた頃に現着。

▲サバの短冊が配られ、準備完了。全長6mの3本針が扱いにくくて大変でした(慣れが必要)。仕掛けがグチャグチャに絡まって戻って来ること多数…、チョン掛けするサバ短の先端を台形に整えておくよれにくいかな。

 

※仕掛け交換時、治具に巻いた仕掛けが最もスムーズでした。丸型や板状の仕掛け巻きは途中でゴチャゴチャになったりとトラブりがち。

 

※オマツリしたり手前マツリしたりスミヤキに切られたりでかなり仕掛けを消耗しました。仕掛けは5セット以上あると安心かな。足りない分は船で購入可能。ハリスだけの用意も。

 

※150号オモリは3つぐらい必要。全部なくなったら1個600円で購入可能。

 

  釣り開始。暗くなると次第に…。

 

いよいよスタート。まだ明るく、船長は旋回を繰り返すけどなかなか止まれず。

「まだ明るいんで、群れが固まってませんね~。ぼちぼちやっていきますからね」のマイクで投入。

 

タナは底から10~15m上までというのはマイクで理解したけど、どのような誘いが有効なのか全く不明…何しろ初挑戦なので。

 

上乗りさんに聞くような雰囲気じゃない?ので自分で探ってみます。

 

  誘い方がキモ?

 

サバのロング短冊エサ…これはタチウオのテンビン釣りと一緒。ということは、小魚が逃げたり弱って沈んだりする姿を演出すれば食いつきやすいかと、タナを探りつつゆったり大きく竿を振り上げてさっと戻してスラックを出したり、キュンキュンと跳ね上げたりを色々チェック。

 

底上5mぐらいまでシャクってくると、モゾッと気配。

 

シャクリ&巻きの幅を1m→30cmに狭めて数シャクリ後、ガツーン。合わせをいれて更に待つけどよくわからんので巻き上げ。

 

▲「当たったら最速巻き上げ」と上乗りさんに言われたのでそうしたら、竿が持ち上がらないぐらい重い~。

▲上がってきたのはむっちり太って脂が溢れ出るようなクロムツ。初クロムツにヒデキ感激~古っ。

 

すぐさま再投入し、底上5mを中心に激しいシャクリでエサを踊らすとガツーンと連発。

 

その後、投入毎にヒットするけど、巻き上げ途中でブチッと口切れバラシすること多数…。早く巻けばいいってもんじゃない? 

 

少しドラグを効かせ、クロムツの口がもげない程度の高速で回収するとゲット率がほぼ100%に。

 

これは宮古島のムロアジ釣りに似てるなあ…。

いろんな釣りの引き出しをこの釣りに当てはめつつ、連発させていきます。

 

※巻き上げ速度を緩めて上げるとムツが泳いで周りの人とオマツリし、PEに歯が当たって高切れさせることがあるのと、サメに食われるので高速巻きが必要だとのこと。

 

※巻き上げ速度を調整してもオマツリやサメによる強奪は皆無でした。リールによって最高速に差があるので、高性能リール使用時はちょうどよい”最高速”に調整すると良さそうです。

 

※高切れは一回(スミヤキ?)。 リーダーがあってもなくても特にそれほどスミヤキ害はなかった…これも日によるのかな?

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あたりが減ると船長は少移動して群れの上に船を持っていってくれるので、一晩中あたりが途絶えません。若いのに凄腕!!

 

アタリ頻繁で山盛りのサバ短が15匹ゲット時点でからに。船中一番乗りでのおかわりは、食いしん坊みたいでちょっと恥ずかしい、でもエサが取られるんだからしょうがないじゃないか(笑)。

 

ほぼ投入毎にアタリが出るけど、追い食い待ちで外れたり・サバがかかったり・オマツリしたり・海面ポロリしたりと、障害物が多重に攻めてきます(笑)。

 

▲致命的オマツリも。上乗りさんが助けてくれるけど、怒られそうなので、おっかなびっくりヘルプを頼みます(笑)。このオマツリをいかに早く処理するかでゲット数が大幅に変わってきそう。

 

  仕掛けの扱いに慣れてくるとゲット率が加速。

 

▲これぐらいの食べ頃サイズがメインで、チビとデカが少々といった感じでした。アタリは明確で、ガクガクっと竿先に違和感が出てガツッと止められます。

 

軽ければ追い食いを待ち、重ければそのまま適正速度で巻き上げ。

▲良型一荷だと魚のサイズ以上に重く感じてワクワク(笑)。

▲これぐらいのサイズの一荷だと引きが強くて楽しいですねえ。

 

▲いつしか20を超え、30も超え、65リットルクーラーがいっぱいになってきた。

 

 

  底から3~10m上ぐらいがアタリが出やすかったかな。

 

・底上20m以上でも当たることが多し

・上から落として誘う方が楽。

ということを、FBのお仲間諸氏に教えて頂いてたけど、今回は試せず…下から5mで必ず当たるので(笑)。次はやってみます!!

 

いい加減にしないとと思いつつ、手が止まらん(笑)。

 

アタリが出るやり方とタナがパターン化してきたので、50ぐらい釣ってやろうと思ったけど手が悪く、モタモタ連発…

 

ビギナーズラックでアタリまくったけど、ビギナーズの手返しの悪さでチャンスを活かしきれずといった感じでした。

 

  そんなこんなで、23時前に終了の合図。

▲二人で19~36と大漁、大満足。

 

冷房ギンギンの船室でゴロゴロして20分で帰港。

初挑戦での感想は、

 

※船も大きく夜釣りでも不安なく楽しめた。

※客層は若い人が多く、ビギナーでも気軽にチャレンジできる雰囲気。

 

  真っ暗闇の中で重いクーラーを車に積んで、着替えてから帰路へ。

 

深夜25時、高速も環七も中原街道もガラ空きで運転が楽。夜ふかし人間には最高のタイムスパン。

 

 

  翌日、早速仕分け。

▲一部持ち帰ったクロムツは、鱗も身も骨もユルユルかつ脂ヌルヌルで、キンメに似た感触。さばくのが簡単。

 

▲35~37cmの良型がかなり混じった。40cmアップもしくは3匹掛けがしたかった…。

▲身質は脂みっちり。刺身系なら皮を炙った方がさっぱり食べれそう。

▲とりあえず処理をしながら煮付け。とろとろの身がうますぎる! キンメの煮付けに匹敵?

 

ということで大人の夜遊びは疲労困憊しつつ大満足でした。

 

  備考

 

・竿は中深場専用竿(グラスチューブラー等の軽量タイプ)が圧倒的に使いやすい。

※ワラサなどに使う無垢竿だと重くて一日シャクっていられない。

※150号オモリで強くシャクって、途中でサメアタックが来ても折れない竿なら代用可能。硬めのアジビシ竿やヤリスルメ用のショートロッドが良さそう。

 

・竿の長さは200だと重いので170前後ぐらいが理想的かな。

 

・エサが回転してよれないように正しくチョン掛け

 

小魚が逃げ惑い、弱って沈む様子を演出

 

巻き上げは高速だけど高速すぎて口がもげない程度で。

 

手返しのスムーズさが釣果の50%以上の鍵を握るので、準備が重要。

 

機会があったらやってみてください。

クーラーの効いた部屋以上に快適な涼しさでしたよ。

 

バイバイ