2024年6月6~7日 天気>晴れ 風>北風微風、凪ぎ 気温>早朝21℃快適→28℃暑し・日焼けに注意 水温>20.4℃ 潮流>1日目:北(左舷方向)→南(トモ方向) 二日目:前→前 漁場>剣崎沖YSD周辺 タナ>15~25m

 

 

大いに盛り上がった年に一度の婚活・妊活パーティが幕を閉じたら、まっすぐ帰宅・・・はしないですよねぇ。余韻にひたって会場近くでお茶したり、脈有りグループで二次会に行ったりするじゃないですか。

 

今の剣崎沖がまさにそんな感じで、乗っ込み終了後のアフター乗っ込み(AN)に、ヨシンデ周辺海域に居残っている残党部隊がいて、中にはビッグなマダイが多数混じっている・・・というのが自分的イメージ。

 

居残り大鯛”の一部は、“ヨシンデの浅っ込み”と呼ばれる根の頂上付近に集結するイサキ船団から漂ってくるアミコマセの臭いに引き寄せられてその周辺をウロウロ・・・。

 

▲2020年7月、イサキ場所すぐ近くの浅場で故坂本さんが釣り上げた浅場のヌシ7㎏。20m以上走らせて取った見事な一枚でした。

 

  コイツがヒットしてくると、まあ取れない。

 

アフターで身軽になりつつ、浅場でエサをたらふく食って体力回復中の大鯛の引きは強烈無比で、止めれば瞬殺ハリス切れや針伸びバラシ。糸を出せば根ズレやポロリの危険大。

 

ハリス4~5号にすれば取れる可能性はアップしそうだけど、浅場(水深30~40m)で底が明るい漁場では、ハリスが太いと食いが悪くなるような気がして、ついつい3~3.5号を使いたくなる。

 

そして、イサキ混じりで遊んでいると突然強烈な当たりでぶった切られるのが定番パターン(笑)。

 

というANのイメージを抱きつつ、2日間に及ぶ実釣チャレンジしてきました。

▲実釣日は絶好の晴天に恵まれ、気分爽快~。

 

  Day1 プロと一緒に大鯛狙い。

 

相当の運と実力がないと釣れない、そんなアフターの強烈大鯛を狙って一義丸ユッキー船に乗り込みました。

▲サバのお邪魔軍団が減った途端にマダイが絶好調になってきたようで、平日にもかかわらずほぼ満船の大盛況。ヒューガ担当のイサキ船も大盛況。

 

マダイが連日、船中30枚以上の高値安定中で、4㎏アップの大鯛が多発中じゃ、来ちゃいますよねえ(笑)。

 

▲本日同船の松本プロにはハリス切れ多発中と報告済み。「そんなことを言うから眠りが浅くなったじゃないですか~。でも寝不足ぐらいの方が釣れるんだよなあ」と、久々のマダイ釣りにワクドキが止まらないご様子(笑)。

 

▲船前席には、前日からの連チャン組が。昨日はイサキ釣りで謎の大物が泳がせ竿にヒットしたというt松さん。残念ながらばれちゃったそうです。今日は心機一転、大鯛狙いですね。Aちゃん共々がんばって~! 右前バナオカさんもガンバ!

 

▲出船。一路ヨシンデ海域へ。プロは何思う・・・って大漁以外ないか(笑)。

 

  ヨシンデ到着、スタートフィッシング。

 

▲初夏の雰囲気漂う凪の海でアタリを待つ至福時間・・・。それだけで得した気分。

 

「はいどうぞ。サバが多くなっちゃうかもしれないので、コマセはほんの一つかみで。サバがうるさくなるようならコマセ無しでやってもらいます」とユッキー船長マイクを聞きつつ投入。

 

数投後、

▲早速の激反応~。これは絶対食うでしょうと力が入ります。

 

船は東を向き潮は北、つまり左舷方向に流れているようで、右舷の自分は糸が左舷の船底方向に入ってやりにくし。

 

すると、「今一枚上がりましたよ。さらに二人ぐらいヒットしてるかな、がんばって」のマイク。

 

右舷を見ると誰も竿が曲がってないので、全部左舷側か?

 

ムムー、これはヤバイのかと腕組みしてると、

 

▲「こっちもキター」と弾んだ声。さらにプロのお隣のIさんもヒット。盛り上がってまいりました~・・・左舷だけ(悲)。

 

当たらないので早くも仕掛けをいじりたくなるけど、我慢して3.5号11m死守。

 

すると、

▲キター!! 浅場で強すぎるアワセは切られ(唇やハリスが)の元なので、そっと合わせるとまずまずの引き。久々なのでおっかなびっくりやってたら途中でぽろっと針外れ。

 

カチーン(怒)!! スタート直後はビビってヘタレアワセになりがちなんだよなあ・・・。

 

すぐさま再投入して数投後、船中あちこちでヒットが連発、右舷も真ん中や前寄りでヒットが出だした。

 

▲自分にもヒット! 遅ればせながら何とか一枚ゲットに成功。

 

これで気が楽になった~、とは言っても左舷のトモ二人がビシバシ当てるんです。

▲二人仲良くタモ取り合って、あっという間に3~4枚ずつゲット。指をくわえて見てるだけ~。

 

これはいかんと、辛抱たまらず仕掛け変更。

 

3.5号11m→3号12mと微妙に変えてみる・・・ハリス0.5号の差異なんてマダイには見分けられるとは思えないんだけど、とりあえず細くすればヒット率アップするんじゃないかとワラをもつかむ的な(笑)。

 

※細くしても変わりませんでした

・途中でハリス3号と3.5号をとっかえひっかえしたけど、どちらでも遜色なく食ってきます。

・一方、船中の食いが遠のいた際、イサキ・アジ用のハリス2号にマダイ針極小を結んで何投かしてみたけど、食わないものは食わなかった(笑)。ハリスの細さにこだわるより、他にこだわった方が良さそうです。

 

でも、仕掛けや釣り方等をちょっと変更した後に食ってくることが多いのは間違いないんです。

 

▲仕掛け変更直後、ヒット~。

 

▲1㎏アップゲット。

 

その後、サバが少しずつ増えてきてオマツリ多発。さらにソーダが当たって来て、そこいら中を巻き込む大オマツリ地獄で仕掛けの損耗とタイムロスが甚大

「昨日はソーダなんていなかったから、もうちょっと食ったんだよね」とユッキー船長。この邪魔があるかないかで船中釣果が大きく変わってきます。

 

  ついにコマセ禁止令発令。

サバソーダを寄せ付けず、マダイがヒットする時間帯を少しでも長引かせるために、ユッキー船長から「コマセ無しで」のマイク。

 

ちなみに、

コマセを入れないときはもちろん、コマセ微量の時もビシを強く振り上げちゃダメです。

 

竿先をス~ッと軽く一度振るだけで少量のコマセならぱらっと出るはずだし、コマセが入っていないのにビシを振る意味は無いです。

 

ビシを激しく振ると、その波動に釣られて奴らが寄ってくるんです。ジギングを一度でもやったことがあればすぐわかるはず・・・。ビシを力一杯振ってちゃ、奴ら回避はできません。

 

っていうか、

コマセが入っていないのに、毎回ビシを振り上げながらタナまで持ってくる人って何がしたいの? 

ちょっとイラッとするぜ(笑)。

 

▲オマツリしたら、ほどく時間がもったいないので自分の仕掛けを切っちゃいます。ほどいてもハリスがヨレたり擦れたり痛んだりで、強度が低下している可能性があるので即交換が吉。

※テーパーの下側だけ、もしくはチモトだけ結び直しでもOK。

 

だんだん最高級ハリスの3~3.5号を使うのが嫌になってくるようなサバソーダ攻撃が激化・・・。

するとすかさずユッキー船長から移動の合図

 

探見丸に爆反応が映らなくても、ソナー反応を見て、奴らが襲ってくる前に移動・・・。

 

  まったくもって凄い操船です。

 

とにかく微移動&大移動を繰り返し釣りやすさ&釣れる可能性を最大限にし続ける努力を一日中繰り返す操船・・・。

 

忖度なしに、これって本当に凄い事だなあと頭が下がります。

 

過分なマイクは一切無いけど、常に適切な場所移動とタナの指示を出し続け、どこで誰が釣ったかバラしたか、全てを見通している。

 

うるさいことは一切言わず、のんびりしてサボっていようが、バラしてばかりで下手打とうが怒られる事なんて皆無、お好きにどうぞと(笑)。

 

だけれども、見える人だけに見えるアンテナがビンビンに立っていて、スタートから終了まで一切のスキ無く釣れる条件を整え続けてくれる・・・。

 

やりこめばやりこむほど凄さが伝わってくる、そんな船長です。乗ってみればわかりますよねえ(笑)。

 

そんな船長の努力に報うべく、移動のたびに針を結び直してチモトをフレッシュな状態にして次の投入に備えます。

 

  真ん中よりから当たってくる・・・。

 

次第に潮が左舷→トモ方向に激流化してきて、両トモの我々の時代かと思ったら、意外と真ん中寄りでヒットが多発・・・とても不思議なアタリ方です。今ならどの席でも良い思いが出来そうですねえ。

 

全集中、誘いの呼吸・・・。

 

普通にやっててもなかなか当たらず、左舷トモ寄りのお二人には永遠に追いつけないので、手持ち誘いで徹底抗戦・・・。大物狙いにはあまり適さないんだけど、顔見ただけだと情けないので必死(笑)。

 

微誘い・微タナ調整を繰り返していると、

▲ガツーン。最初は前の方に走りたがり、10mぐらい巻き上げるとトモに激烈に泳ぎたがるのは、典型的な二枚潮? 

▲気持ち良い引きを堪能しつつ地味に枚数を重ねて行きます。

▲忘れた頃にゴチーン、気持ちエエ~~。1回合わせて重さが乗らなかったら2回3回と追い合わせしてしっかり針を貫通させるようにしたらバレなくなりました。

▲綺麗で丸いタイ、サイコーです。ついにプロ&Iさんに追いついた。1対4からの猛追で5対5になりました。

 

オレはご機嫌だけど、プロはご不満の様子。「2枚もバラしちゃいましたからね~。あと1枚釣りたかったなあ」だそうです。

▲最後の1枚は3㎏近い良型で、引きの強烈さが伝わってきました。今回もお見事でした、また次回もシクヨロです~。

 

 

Day2 四隅以外の方が釣れるって本当か検証。 

 

二日目は、sゴーさんと同行。前回の3㎏アップの手応えが忘れられず、やる気満々だそうです。

▲昨日の左舷トモ寄りに流れる潮を参考に、左舷トモから二人で並びました。大ドモをお譲りして、今日はのんびりモードでやってみる。

 

  昨日と同じような海域で反応を探して旋回し、スタート。

 

しばらくすると、

▲激太反応が浮き上がってモリモリ~。絶対食う・・・と思ったら船中誰も食わない。

 

昨日の朝は上げ潮(北)だったのに、今日はなんだか東=ミヨシ方向の潮・・・。一日でこんなに変わっちゃうのが剣崎なんですよねえ。

※潮時表はまったく参考になりません。潮汐と潮流の複雑な潮が交差するので、どっちに潮が流れるかはいってみないとわかりません。

 

sゴーさんに特等席をお譲りしたつもりが最潮上劣悪席・・・やばし。

 

しばらくすると

▲いかにもサバソーダが乱舞しそうな爆反応になっちゃったけど、サバどころかエサも取られにくい・・・なんだこりゃ? 一日で状況がこんなに変わっちゃうですねえ。

 

「行ってみなけりゃわからん」を実体験中(笑)。

 

▲昨日調子が良かった全集中手持ち誘いの呼吸も不発・・・。

 

困っていると、左舷前2番目のD社T君にヒット。2㎏前後のナイスなマダイゲット。その後もコンスタントにヒットさせ、前寄りチームでトップの釣果でした、お見事。

 

  結構な時間経過後、ついにこの漁場を諦めたユッキー船長は西へ大移動。

 

次のポイントは、ちょっとコマセを撒くとサバの大軍団が襲ってきて、船中オマツリ大発生。てんてこ舞いしてると、そのうち2人だけは、それとは違う強烈な引き・・・。

 

右トモで2㎏アップ、左前3番目の方にはビッグヒットで、ゆっくり慎重に寄せてきて4㎏近いナイスサイズマダイ浮上。

 

一方こちらは仕掛け全損で、体勢整え直すのに四苦八苦、凹むぜ。

 

  ついにコマセ禁止令が発令され、潮回り。

 

最初の数分は平和。少しずつ反応が入ってくると、船中あちこちでサバ乱発。それをかいくぐったラッキーな方にマダイが当たって来ます。

 

次はオレが!と意気込んでいると、あえなくサバ・・・バカやろ~!!

と嘆き悲しんでいると、お隣の方の竿がドキューン

 

大鯛確定のビッグヒットに、「ゆっくりやってください」と声を掛けて見守っていると、

▲ビッグなマダイ浮上~。大鯛ゲット、おめでとうございます!!

 

昨日やらかした右突き台のo氏にもナイスなアタリが来て、

▲今日はやりました、よかったですねえ。「でもさあ、先日ぶった切られた超大物狙いなのよ」だってさ。5連チャン?お疲れ様です(笑)。いつか取れると良いですね、夢の超大鯛。

 

  この場所では、とにかくサバ攻撃に削られまくった・・・。

 

他の人がマダイヒットに沸いてても、自分は仕掛けを直しているか交換してるか針を結んでいるか・・・釣りにならねえ(涙)。もちろんコマセも入れず誘いもせず、ジーッと我慢して待っているだけなのに・・・。

 

サバさえいなければ、デカ鯛の宝庫だというのはわかっているので、そーっと狙いたいけど、サバの防壁が堅牢すぎてオレのツケエサは届けられず、残念無念。

 

しばらく後、ついに諦めたユッキー船長は朝の場所へ。

 

ほとほと疲れ果ててふて寝したかったので、この10分の移動は至福のレストタイム(笑)。

 

朝の場所に戻ってみると、あれほど食わなかったのがウソのような反応で、これは食う反応だと色めき立つオレ界隈(笑)。

 

こんな反応と潮色は、あのアイテムが効くかも」と微変更して数投後、

▲置き竿ギューン。アワセて、さらに合わせてガツンとサバとは違う重量感。

▲800gゲット。

 

その後、突然の連発モードに。

▲ヒット。1㎏ゲット。

▲またヒット、2㎏近い良型。

▲またまた・・・なぜ当たるかは不明だけど気持ちいい事だけは確か。

 

朝の激渋からよもやの終盤連発で、

▲7枚ゲット。

▲反対トモ2番目のおまわりさんも絶好調に当ててました。

 

  今日は四隅以外・・・前2番目とトモ2番目が有利な席でした(笑)。

 

剣崎沖はマダイ船が減って漁場を広く探れる状態になってます。ユッキー船長の多動性操船が最も威力を発揮する状況が整ってきましたねえ。

 

しかも新しいマダイの群れが入ってきたのか、お腹が太い800~2㎏前後のマダイが増えているみたいです。ちょっとスリムになってパワフルな引きで暴れる3㎏アップの良型や、20m以上糸を出してぶった切っていく超大物も・・・。

 

アフター乗っ込みが終わると後の祭り的夏枯れマダイ釣りになっちゃうんですが、今はまだ乗っ込みのなごりが濃厚なので、逆にチャンス!のような気がします(笑)。

 

ANのアフターはぺんぺん草も生えないので、今のうちです!!

 

 

ちなみに、外道でイサキがポツポツヒットしてきますがメガイサキは少なめかな。でも美味しいので良いお土産になります。毎年凄いサイズのイサキがマダイ船で釣れるんだけど、今年もメガイサキ乱舞あるかなあ?

 

  今回は、大鯛チャレンジ的には不発でしたが、中鯛がたくさん釣れたので大満足。

 

なんか今年は数釣り傾向が強くてサイズに恵まれないような気がしてきた・・・。無意識にジイ様の思いが乗っちゃってるのかな? 

 

まあ、これはこれで良しとしよう。そのうち凄いのが釣れるでしょう。

 

ポツポツ楽しみつつ、今後も夢の超大鯛を狙っていきますよ~。

 

同船の皆様には、今回も楽しく過ごさせて頂きありがとうございました。

また次回お会いしたら愉快に過ごしましょう。

 

バイバイ