2024年5月25日 天気>晴れ 風>北8m  2mの大波乱舞の時化模様 気温>早朝18→22℃ 水温>?℃ 潮流>不明だけどかなり流される 漁場>那珂湊沖航程15分 タナ>25~30m

 

タコ釣りホームの本牧・長崎屋さんはタコ釣り解禁が6月なので、1~5月いっぱいまで我慢してるんだけど、ここ最近、茨城方面でタコが爆釣しているとか。

 

今なら釣れそうなので、サカちゃんを誘って茨城県・那珂湊港出船のタコ釣りに行ってきました。

同港のタコ釣りは何年か前の冬に一度行って、激混み&それほど釣れず&型もチビ中心で良いイメージ無し・・・。今回たくさん釣って負のイメージを払拭したいところです。

 

春のタコ釣り初挑戦となる今回は、時期的にも1㎏ぐらいまでの沸きダコがメインだろうから数釣りチャレンジ。

連日トップ30とか言ってるのでその半分が目標かな。

 

  半年ぶりにタコのタックルボックスを引っ張り出して準備。

 

竿とリール以外に、

・オモリ

・タコスナップ

・エギ

・タコを入れる網

があればとりあえずOKなので準備は実に簡単。

▲つい忘れがちになるタコ用のスナップも必須。大きめのシングルスナップを多数用意し、リーダー先端に付けたスナップにまとめて接続し、そこにエギやオモリを付けても特に問題無いので、専用タコスナップが無くてもOKだけどね。

 

※那珂湊沖は根掛かりほぼゼロなので、2~3セット分を用意すればOKでした。鹿島沖とか横浜沖では10セット以上必要(笑)。※本日のエギは、白、黄色、オレンジがアタリ良好でした。これを2個ずつ計6個持ってけば大丈夫そう。

 

  今回お世話になる那珂湊港のつれたか丸さんは、

 

・オモリ80号と100号。

・PEは4~5号。

を使用するとのこと。

 

PE3号・オモリ80号メインでやりましたが、オマツリもほぼ無く、特に問題ありませんでした。

※道糸が反対舷方向に入り込んだり、前後オマツリ方向に斜めになったら頻繁に入れ替えることでオマツリを回避可能です。

※オマツリ回避&素早いオマツリ対処ができるなら、根掛かりしないのでPE2号+リーダーフロロ8号+オモリ60~80号のちょっとライトなタックルでもできそうでした。もちろん船宿に要確認です。つれたか丸さんは船長が昔の人なのでヘビータックルと言われるかな(笑)。

 

さらに、

・漁場は20~30m。

・根掛かりは少なめ。

・場所まですぐの近場。

 

東京湾と大きく違うのは、漁場の深さとオモリの重さ。東京湾では30号オモリだから随分と重い仕掛けです。

 

そこで、去年購入した極鋭エギタコMHの出番です。

かなりしっかりしてるので、ヘビーな仕掛けにジャストフィットしてくれるに違いない。

▲今回は電動リール”シマノFM400”と、極鋭MHの組み合わせでばっちりでした。感度が半端ない!!

 

  那珂湊港。

 

マダコ絶好調で土日の予約はすぐに埋まるらしく、まだ少し空きがあるという“つれたか丸”さんを予約。

 

前回は同港最大級船の岡重丸に乗ったので、仙昇丸、かもめ丸、大内丸などのメインどころを全部乗り比べてみたいところです。

 

予約の電話を入れると集合が4時で4時半過ぎには出船するとのこと。

は、早い、早すぎるぜ。

▲川崎から那珂湊までは約150㎞/2時間。鹿島は-30㎞/20分ぐらい近いかな。

 

 

自宅出発0時という、久々のプチ遠征にちょっとワクドキしつつ出発。

 

プロパイロットのおかげで高速走行の疲労が従来の半分以下なので大助かり。(助手席でサカちゃんが)プライムビデオの“ガンツ”を5話ぐらいまで見ている間に到着、楽勝。

 

早めに着いた果報で2番席ゲッツ、右舷トモから二人で並びました。

 

港は北風が5m程度なので凪かと思ったら、

なーに、沖は吹いてっど。北東11mだっていうから海は悪かっぺ」と、ストロングスタイルの正調インバラギ弁のベテラン船長が登場!!

 

海で生きて幾年月の“ザ・古老漁師船長”って感じで、優しい遊漁船船長に慣れ親しんだ人はビビるかも(笑)。

っていうか県外の人は半分ぐらいしか何言ってるかわからんかも(笑)。

 

何の説明も無いままモタモタしてると、

場所札取って名簿書いたら、船で用意しなきゃダメだっぺ」「あんたはここさ座んの。そっちじゃオマツリすっぺ」と、怒鳴ってる風の言葉が飛んできます。

 

ここで「挨拶もなしに小言からかよ、うるせーなー」とか「客商売の言葉使いじゃねえな」とか、反感を抱いちゃダメ(笑)。昔気質の北関東の老漁師船長はこんな感じですので。慣れると実に味わい深いです(笑)。

 

  なかなかのアウエー感を満喫しつつ準備してると、おもむろに出船。

▲出船時、「大丈夫かいな」と茨城弁とそれ系船長に不慣れなサカちゃんは不安げ。「大丈夫大丈夫、釣らせてもらえば、みんな良い船長だから」と、茨城弁に精通してるオレはテキトーに答えるのでした(笑)。

 

  港を出るとそこは荒波のメッカ、鹿島灘。この辺の海が甘くないことを忘れてた(笑)。

▲予想外に大荒れの海で、次から次に迫り来る波頭を切って船は行く・・・ド演歌が似合う海です。湘南とか東京湾とは表情が違う。でも堅牢感抜群の船で、デカい波を乗り越えてもドタンバタンせず怖さ皆無でした。まあ、かなり年期が入っているのは間違いないけどね(笑)。

 

鹿島だと1時間や1時間半は走り続けるけど、ここは出てちょっと走ったところが漁場。

「タコは10分から遠くても30分以内だから、場所まで近くて楽だっぺ」と船長、おっしゃるとおりです。

 

  お得ポイントその1

 

・漁場が近いので実釣時間が長く、心ゆくまでトントン出来ます。その分、数もたくさん釣れるのが大きな魅力

 

-----------------------------------------------------

「右舷は100号でやってよ。オマツリすっからね」とのことで、オモリ100号でスタートするけど、まあ実に重い・・・。

※右舷が抱え込み側で100号、左舷が払い出し側で80号となっているようです。でも、右舷も払い出したりしてたんですけど? 途中で80号にしたけど大丈夫でした。PE3号/リーダー10号。

 

▲根掛かりしないと言うことなのでエギ3本付けでスタート。途中で好調に釣ってるお隣さんは白・オレンジのシンプル2本仕掛けでした。

 

  実釣スタート。

 

大ウネリにこのオモリでタコの乗りを感知できるのか不安に感じつつ小突いてると、ちょっと違和感。合わせると微妙な乗り感でチビちゃんゲット。

▲とりあえずキープしておきます。

 

その後も海は激悪、ウネリ甚大という悪条件の中、船中2人3人同時ヒットなども多発してポツポツ。周りでは1㎏前後の食べ頃・釣り頃の最適サイズが多発。

 

トモのサカちゃんも開始早々にいきなり大きく竿を曲げ、1㎏ちょっとのナイスサイズゲット。その後、快進撃で800~1200gぐらいのお手頃マダコを多発して絶好調。

 

一方の自分もアタリは多発・・・。だけれども、いくら釣ってもせいぜい600~800g。

▲これで1㎏前後。

▲自分的最大は1.5㎏ぐらいだったかな。

 

でもほとんどは、

▲この600gをいったりきたりのチビちゃん・・・。

 

 

「まいったよ~、サイズアップしない(悲)。いくら釣ってもキャン玉サイズぱっかりだ」とサカちゃんに愚痴ると、その声が聞こえたのか、操舵室から船長が顔を出し、

ガハハ~~日本男児の標準サイズだっぺ(笑)。でもよ~、そのちんまいのがやっこくてうまいんだよぉ」となぐさめ?てくれます。

「でも象のきゃん○ぐらいのを釣りたいんですよ~」と言うと、

がんばってればツレッペよ~。まずは○○の玉ぐらいのから掛けてよ~ガハハっ」っと、大笑い。一見怖そうだけど、実は楽しい船長さんなんです。キャン○話すればすぐに打ち解けられます(笑)。

 

船中のアタリが乏しくなると、ぐおーと船を押したり下げたりして新しい場所に強引に引っ張って行き、タコマンションにはいると船中連発。

 

  当たらなくなると移動。

 

「上がってください」という独特の言い回しが「上げてください」と理解するまでしばし(笑)。

 

そもそも、上げるのも投入もブーッというブザーだけの船が多い中で、マイクで言ってくれるだけでも親切なもんです(笑)。

 

移動して、小突いていると、船をぐいっと前に出すのをアタリだと錯覚して一生懸命合わせること幾百回。

 

偽アタリと本物を見分け、乗りを感知して合わせが決まると気持ちええ~。でもオレのはチビが先に掛かっちゃう仕掛けみたいで、リリース5匹ぐらい、600前後のギリキープ多数、1㎏前後のずっしりサイズ少々、ガツーンの2㎏級良型を2回バラシという感じでした。

 

 

  そういえば、タコ釣りで生まれて初めての経験なんですが・・・。

 

 

  お得ポイントその2

 

根掛かりエギロストが皆無でした!!

-----------------------------------------------------

あれだけ悪い海でオモリズルズルでも根掛かりなし。それでちゃんとタコが釣れてくるのが実に凄い。

 

根掛かりっぽく糸が動かなくなるのは、大きな岩にタコが張り付いているのがほとんどで、PEを手に持って引っ張るとバリバリッとはがれてタコが浮上してくる場面が船中で頻発してました。でも1㎏半ぐらいとそれほど大きくないタコが大きな石を抱いてきて騙されまくったり(笑)。

途中、海が悪すぎ&食いが遠くなって「もう帰りたい」的状況(船中船酔い戦線離脱者多数)もありつつ、最後の流しで海が凪ぎてきたら船中大当たりで大いに盛り上がりました。

 

昨日はべた凪だったから、トップ30匹以上釣れたっぺよ。今日は海が悪かったから、ムズかしかったっぺ? あんたは20ぐらいは釣れたのけ?

「29匹釣れましたよ。キャン玉サイズ多数だけどね」

そっけ~(笑)、その○玉が旨いんだよ~ガハハ。次は凪の日に来てみな、もっと釣れっから」。

▲動画を見返してみると1㎏前後の良型も釣れてました。竿のパワーが満点なのとオモリ激重、海激悪が相まって、ターゲットのサイズが訳わからなくなってたのかも・・・。まあ2~3㎏が釣れなかったのは間違いない。

 

▲動画。チビ主体に終日ポツポツ。

 

 

▲オレの釣果網袋。さすがに30近く釣ると、チビ多めでもずっしりパンパン。

▲帰港中、チビをさらにリリースしようと思ったけど、充分キープサイズばかりだった、感覚が狂った。とりあえずクーラーボックスに放流~。

▲自己記録を2倍以上に伸ばして過去最高クラスの充実感だったとサカちゃんも14杯釣ってニッコリ。良型ばかりなので、袋のずっしり感がヤバイ。「いやあ、今日は来て良かった~。船長も面白いし、いいねえ」だってさ。釣れれば万事OKが釣り師不変の真理ですな。

 

「デカいのも釣れるんすか、渡りの大ダコとか」と船長に聞いてみると、

釣れッぺよ~。11月頃に来れば、深場の大ダコ釣らせてやっから。根掛かりと間違えるようなのばっかりだっぺ」とのこと。

 

※子供の頃、茨城に住んでいたので、郷愁と愛着を込めて茨城弁を多用しました。馬鹿にしているわけじゃ無く、懐かしんでいるのでそこんところお間違いなきように(笑)。

 

  ということで、11時に納竿。

 

4時半過ぎに出船し11時沖上がで、実釣時間は6時間前後と実にたっぷり。今日は船酔いして早く帰りたい人多数だったかもですが、たくさん釣りができてお得感いっぱいの釣行でした。

 

  お得ポイントその3

 

お得ポイント1~2だけでもかなりの充実度ですが、乗船料も1万円ポッキリ(2回目以降は会員証で割引きアリとか)とリーズナブル。それであれだけ釣れちゃうんじゃ、人気の高さも大納得です。

 

※同港の船は土日ともなると満員電車並みに混んでいることも珍しくないようです。遠くまで来てものんびり感とはほど遠いかも。

※今回お邪魔した所のように個性的な船長もいらっしゃるので、自分に合った船宿が見つかると良いですね。

 

 

  11時半に帰路へ。

 

仕舞いが早いと帰宅ラッシュ前に帰れるのが良いですね。常磐道三郷ジャンクションまではノー渋滞、その先も軽度の渋滞で2時過ぎには帰宅できて、遠征釣行の割には楽チンでした。

 

なので、一部を早速料理。

▲15匹ほど持ち帰ってきましたが、それでもこのボリューム。小さい袋に分けて冷凍し、

▲ほんの一部だけ揉んで叩いて茹でてみました。チビタコは東京湾のタコと同じぐらい柔らかくて美味しいですねえ。当日でこれなら解凍したタコはもっと柔らかくて食べやすそう。

 

小さく切ってわさび醤油でつまみ食いしつつ、

▲エビイカアサリとタコを使ったパエリアにしてみたら、相変わらず西洋おじやをオヤジが作った風だけど、これがまあ旨いこと。たこ飯より旨い!

 

一方、サカ宅では、

▲定番の刺身から始まり、

▲キムチ和え。

▲茹でたタコをたっぷり使ったたこ飯が大成功で、

▲実に美しく&旨く仕上がったそうです。今日のサカちゃんはひと味違うみたいだ(笑)。

▲タコの天ぷらが娘チャンに一番人気だったらしい。美味しそう。

 

 

という感じで、タコ三昧の一日を満喫したのでした。 

 

風邪を引いて約2週間、今日やっと完全復調の手応えだったので、次回は久々にマジモードでマダイ釣りがしてみたいかな。剣崎で大イサキが良い感じで混じり出したみたいなので楽しみ。

 

さらに6月に入ったら、今年はイサキ船に乗っていたずら的な釣りをしてみたり、長崎屋さんのタコ釣りにも行かねば・・・ああ忙しい(笑)。

 

ということで、またよろしくです。

皆様も風邪など引かぬようご自愛くださいませ。

 

バイバイ