▲20 FM600を購入後、コマセマダイに何度か使ったんですが・・・。
FM600は自重わずか495gで、BM1000~2000より200gも軽い!
手持ちでのコマセマダイで抜群の操作性と軽量感をもたらしてくれるんだけど、何しろドラグがピーキーすぎる・・・。
ドラグを1~2クリック開け閉めするだけで締まりが大きく変わってしまうので、いつもテキトーに調整する自分には無理~。硬すぎてバラしたり、ゆるすぎてバラしたり、なんだか知らないけどバラしまくったりで、ほとほと困った。
そんな折り、
新型600がついに店頭に並び始めたとか。
先日の釣行で隣に座った貝さんがコレを使っていて、触らせてもらったら実に良い感じ。何よりドラグのなめらかさが格段にアップしてたんです。うーむ気になる。
同船していた松本プロに、
「ドラグが良くなってるじゃないですか!」と言うと、
「そうですか? ドラグ力はアップしたけどドラグフィールを変更したような話は聞いてないような・・・」。
ということは、あの”なめらかドラグ”は夢幻だったのか?
帰宅後、すぐに分解図をチェックしてみます。
▲旧600。
▲新600。
ドラグ枚数はまったく同じに見える・・・。
ということは、ドラグを締め込むための”ドライブギア軸”のねじ山が密になったに違いない。
「そうですよね? じゃないとつじつまが合わないんです」とプロにメールすると、
「なんだか気になってきたので、開発者に確認してみます」という心強い返信。
いつも実に頼りになるんです。ありがたや!
後刻、
「ドラグ強度アップのためにドラグ座金の径が大きくなったけど、ねじ山のピッチ等の変更はないとのことなんですよね」とプロからの返信。
うーむ、径の差だけではドラグの効きがスムーズになった要因とは言えないよなあ・・・。
さらに謎を解明すべく、シマノのアフターサービスにメール問い合わせしてみます。
・ドラグの効きがなめらかになってるけど、ドラグ部分の構造が同じに見える。
・ドラグ径が大きくなっただけで、効きがなめらかになるのはつじつまが合わない。
的なことを質問させていただくと、後日返答するとの回答。
するとしばらく後、プロからの返信。
「メール問い合わせを受けてさらに調べてみたら、理由が判明したみたいです」とのこと。
皆様はこの謎が解けたでしょうか?
答えは次回ブログで・・・。
ウソですよ(笑)。
答えはドラグ座金周辺にはなかった・・・。
▲スタードラグの裏に隠れているサラバネ群(21~22)。これが新型では、旧型の2倍になったそうなんです。
「サラバネの増加によりドラグカーブ=ドラグの効き具合の指標がなめらかになり、FM800のように、緩やかにドラグが効くようになったそうなんです」とプロ。
サラバネワンセット程度の差異で、これほどドラグの効き具合が変わってくるなんて、びっくり。
なにはともあれ、ドラグが良くなった原因が究明されスッキリさっぱり、プロに大感謝なのです。
だけどさあ、マダイ釣り師はもちろん青物狙いでもドラグが非常に重要で、そのドラグの効き具合が絶妙になったのに、それを一切宣伝材料にしないって、どうなのよ?
テンタチ重視極まれりって感じ?ハアもったいない。
みなさん!新型600は、
コマセマダイで絶大な人気を誇るFM800と同等の絶品ドラグを装備したってよ!
でもって、東京の東に行く用事があり、
▲江戸川区に行ったついでに“つり𠮷”さんに寄り道。ツリヨシかと思ったらツリキチなんですね、しらんかった。
で、600をチェックしてみるとべらぼうな激安っぷりで、思わず「コレください」と言ってた・・・。東の果てにも強力な魔界が(笑)。
▲オムニウム3号200mを巻いてもらって65kちょっとぐらいかな。ビーストに比べるとお手頃価格に感じる。
▲白魚のようなお手々で握ってみるとこんなにコンパクト。ベイトリールと変わらん(笑)。しかも実に軽い、500mLのペットボトルと同じ重量。
PEラインはオムニウムに回帰。
PEについてなんですが、2ヶ月ぐらい前からウルトラダイニーマ2を試してたんだけど2回も高切れした・・・(3号使用)。切れたのは先端のチチワ周辺から1m上ぐらいまでなので、手返し時に船べりに擦ったり、オマツリしたりで劣化してたんだろうけど、特にささくれもなく、気がつかなかった。
オムニウムではこういう高切れはほとんどなかったので、なんだかんだ言ってオムニウムが最強なんじゃないかと。メーカーの方も自信を持って「8ブレイドではオムニウムが最強」とおっしゃってたし。
▲コレメインに逆戻り予定。お気に入りのビシロストが実に悔しい、BM2000もこれに巻き替える(怒)。
オムニウムは絶対的強度なんだけど、とにかく糸が見にくいのがネック。
オレンジに黄色の5mマークとか、誰が見えるのかと!! ちょっと見ればわかるはずなのに、開発時のチェックはどうなってるんでしょうか・・・。
なので、
▲見えにくい場所はマジックでマーキング。これで欠点解消。
準備が整ったら、新型600の使い方を勉強。
▲取説片手に奮闘したけど、実にわかりにくい。松本プロにメールして助けてもらいつつ、何とか理解。
“スピードロック”というのが新しい機能で、押してるときだけ巻き、離すと止まる。
中間速は2つまで設定可能。
コマセマダイでは、
コマセ撒き時とポンピング時=押した時だけ巻き、はなすと止まるチョイ巻き的な使い方。
手返し時=ワンクリックで最高速巻き上げ。
という使い方がメインなので、
中間速=offに設定するだけで、
スピードロックon時(ボタン1つでon/off変更可)=タッチドライブがチョイ巻きボタン化。
スピードロックoff時 =タッチドライブ一押しで最高速固定。
という使い方が可能に。
▲松本プロの使い方解説が、現時点で最もわかりやすいかな。必見、チェキラッチョ。
実際に使い込んで、さらに便利な使い方があるか試してみる予定です。
タナ停止を1mに任意設定可能に。
毎回同じ場所で停止するように設定できるタナ停止の任意設定が、最短1mまで可能に。
※BM2000は2mまでなので、停止後数回ハンドルを巻く必要があったけど、このリールは竿を立てるだけでビシを掴める!
レベルワインドが真ん中で止まらない!
BM2000はクラッチoffで糸放出中、レベルワインドがセンターで止まる・・・。これだと糸巻きとレベルワインドの向きが逆になった場合、ドラグに引っかかりを感じる。
※クラッチonで糸を数m引き出してから元のタナに戻すと抵抗感が解消されます。この一手間がうざい・・・。
超大物爆走中に、ドラグがなめらかに作動しない違和感は嫌なものなんです。
一方、この600は常時レベルワインドが作動するので、糸巻きとレベルワインド位置は常に同期していて、ドラグ作動時もなめらかに糸が出ていきます。これなら不安なく大物と対峙できそう。
ということで、ファーストインプレはこんな感じです。
タッチドライブのフィーリングがかなり良くなってるので、苦手派も克服できそうですよ。
最新型、使ってみてはいかがでしょうか。
p.s.大きさ比較。
▲左から、1000EJ、2000、600、400。
▲新600とBM2000。200gの自重差で大きさも結構違いますね。どちらも手持ちコマセマダイの許容範囲内。
▲新600と800。同じぐらいのサイズ感だけど、質感が全くの別物。新600は精度の高さを感じます。
▲新旧600。新型が大きく見えるのは液晶が大画面化したからかな。実際にはほとんど同じサイズ感。
▲新旧600。新の方が5g軽い。横から見ると新の方が平べったくてパーミングしやすい。マットブラックで質感アップ。
バイバイ