数年ぶりに釣りフェスティバルに参加してきました。

 

▲パシフィコ横浜の巨大な展示ホールに最終日の午後に入場してみると人でいっぱい。コロナ禍以降、こんな人混みは久々なので汗が噴き出た。

 

  予想以上の規模で右も左もわからん。

▲入り口で配られたマップを見ると釣り関連企業がきら星のごとくで、目が回りそう(笑)。

 

出店ブースは100? 200?

 

ほぼ知らないようなメーカーが90%以上。そぞろ歩きしつつ、お目当てのブースに向かってゆっくり前進していきます。

 

そして最初のお目当てを発見!

 

【剛樹】宝石のような新作ロッドが勢揃い!! 

 

まずは、剛樹さん。新作を中心に展示しているというので興味津々。

▲いやあ美しい。聞いたことのないネームのロッドが勢揃い。

▲どうやって装飾しているのかわからないような最新技術の外装が素晴らしい。絢爛豪華な外見は剛樹ならでは。

 

美術工芸品的美しさがさらに進化してるんだけど、それ以上に新素材・新技術を詰め込んだロッド本体の性能も飛躍的にアップしているそうです。

▲マダイロッドを触らせてもらったけど、軽くてシャープな曲げ心地。満月にしならせたら気持ちいいだろうなあ・・・。

 

「数年後を見据えた新作を展示してます。強度や操作性など、全ての面で良くなっていますよ」と弦巻社長。

 

マダイロッドはもちろんだけど、泳がせや300㎏級の本マグロをターゲットにした超大物用ロッドの進化がやばいらしい・・・。

▲おなじみの海謙君、メディアなどで大活躍中ですね。ロッドに関するどんな質問にも理路整然と説明してくれるのが凄いんです。

 

そして、

▲一義丸で何度かご一緒したことのある横山君が、晴れて剛樹テスターの仲間入りをしたとのこと(祝)。超イケメンの好青年なので、大活躍してくれそうですね。

 

最大ブースはダイワとシマノ。 

 

釣り業界の2大巨頭、シマノとダイワが多くの客を集めてました。

▲てっちゃんが新作のチェルマーレなどの最新タックルについて講演中。まだ発売前のチェルマーレを思いきり曲げさせてもらったけど非常に軽量で、カーボンとは思えない柔軟さと強度・・・興味深し。

 

▲チェルマーレに装備されたデカ当てが秀逸で、ホールド感が抜群。これだけ別売りされたら買おうっと。

 

  シマノブースの奥地に分け入って、お目当ての人を発見(笑)。

 

▲我々にとってのシマノの顔といったらこの方、松本プロにご挨拶したら、「いやあ、この天気(雨)なら、一義さんでマダイ釣りしたかったですねえ」だって(笑)。

▲大好物のハモノ類を愛でつつ(なんでや笑)、竿やリール談義に話が咲いた。

 

  BM9000とMD6000、どっちを買うべきか問題!

 

来たるべきキハダシーズンに新リールを導入するなら、ビーストマスター(BM)9000とMD6000のどっちを買うべきなのか。迷っていたので、

▲係のお兄さんに聞いてみた。

 

以下、テキトー意訳っす(笑)。

「それはもう、まったくパワーが違いますからMDです」。

 

---でも、コマセキハダはハリス20~30号ぐらいで、そこまでドラグ入れられないからMDのパワーって必要っすか? しかもMDはBMより600gぐらい重いじゃないですか、そこがネックなんですよね~。

「まあそういう意味ではBM9000でも充分なパワーがありますが、最後のサメ地帯で一気に巻き上げたいときにMDなら巻ける、そこが大きいです。重さに関しては、お父さんぐらいのガタイがあればスタンディングも余裕ですよ(笑)」

 

---お兄さんはそう言ってるんですけど、松本プロはどんな意見ですか?

▲「まあ、実際にキハダが掛かっちゃえばリールの自重差は誤差程度になりますから、それならパワーのあるMDの方が有利ですよね。私の場合はコマセキハダではあまりドラグを掛けませんから、フォースマスター6000でも50㎏アップが取れましたけどね(笑)。ただ、ハリス40号以上を使った泳がせのキハダや大型青物釣りにも使うなら、MD一択じゃないですかねえ」。

▲わかりました、これに決めた! でもなあ、実売15万の世界・・・秋になったら考えよう。

 

新型のFM600もいじらせてもらったけど、タッチドライブの操作性がアップしたみたいで扱いやすかった。画面表示も見やすくて良きかな。購入候補・・・。

 

  プロより耳より情報。

 

愛用中のBM2000ですが、コマセ釣りの手返し毎に“ドラグ滑り検出、モーター回転調整中”という表示が出ます。

▲手返し時、あまりきつくドラグを締めると手前マツリ等で竿先破損が怖いので、適度に締めて回収すると必ずこれが表示される。“RAKURAKU”モードだとダブルで制御が掛かるような状態?

 

手返し程度の負荷でモーター回転の調節は不要、いちいちあの表示が出るのもうっとうしい・・・。

 

そんな時は、

▲Menuからサーモドラグ→OFFの設定で、モーター回転の制御は解消され、表示も出なくなります。

 

熱を持つほどドラグが出されたり巻いたりを繰り返す釣り物の場合は、サーモドラグをONにした方が、モーター寿命的によさそうです。

 

 

【PE】オムニウムの真実とは? 

PEラインのトップブランドXBRAIDは、沖釣り師御用達のPEラインを多数製造する会社として有名ですね。

 

その中で、“世界最高糸質”と表するオムニウムを愛用しているんですが、最近、「オムニウムは突発的な高切れが発生する」とか、「硬すぎてバックラッシュしやすい」「色変わりが見にくい」とかで、「推奨PEをウルトラダイニーマ2に戻している」という釣具店数軒に遭遇・・・。

 

硬いとか色が見にくいというのは確かにそうだけど、強度に関しては絶対的だと思ってたんですけどねえ・・・。

タコ釣りの根掛かり時、PE3号を力任せに引っ張ると、オムニウム以外は結構簡単に切れるけど、オムニウムはグローブが切れるぐらい強いし、コマセマダイでも高切れしたことないし・・・。

 

オムニウムの真実を探るべく、一番詳しそうなベテランスタッフの方を直撃。以下、超意訳(笑)。

 

---突然切れるとか、擦れ切れしやすいとか、そんなウワサを聞くんですけどオムニウム、大丈夫ですか?

「弊社の最新技術を駆使した密度と強度で編み込みを行っていますので、直線強度や擦れ強度など、全ての面で過去の自社製品を凌駕(りょうが)しています。なので、以前の商品より切れやすいということはないはずなんです」

 

---延伸加工を限界まですることで、瞬間的な衝撃に弱い可能性は?

「製造過程で糸を引っ張る“延伸”の過程で、熱が加わり糸が硬くなるということはたしかにございます。ですが、限界までの延伸加工はしておりませんし、編み込みの密度が高いということは伸びる余地が残されているということですので、耐衝撃性が弱いということもありません」

 

その他を要約すると、

・オムニウムは確かに硬め。

ピンクと紫の色の変わり目が見にくいという指摘を受け、ピンクの発色を見直し中。

※春には色が見やすくなるそうです。

 

・強度に関しては、最新製法を用いているオムニウムは同社の最高峰で、12号で200㎏アップの黒マグロをゲットしたという釣果報告を複数得ているそうです。

 

とういうことで、突発的に切れやすいとか擦れに弱いということに関しては???でした。

 

実際どうなのかは自分の乏しい実釣経験では不明ですが、いずれにしても10号もあれば100㎏のキハダも大丈夫そうだと思うんですけどね。まあ釣れないから関係ないか(笑)。

 

  その他、興味深かったのは、

 

・強度表示の“kgf”という単位は、垂直に糸を引っ張ったときの強度。水平方向に引っ張った方が数値が上がるが、垂直値の方が現実に近い数値なので採用している。

 

・強度表示はMAX強度と平均強度など、各社各様の強度表示がなされている。

MAX強度は、例えば10回中1回でも出ればそれが表記される。一方で、平均強度は平均値を出すので、こちらの方が数値が低い反面、実際の強度に近い。メーカーは数値が高くなるMAX強度を表示しがち(笑)。

※全社で統一表示にする動きありとのこと。

 

・8本ヨリ(8ブレイド)は4本ヨリより20%以上強度アップ。

・ウルトラ2のような4ブレイドのラインは1本の原糸が太いので擦れに強い。また、ウルトラ2の強度表示はオムニウムと比べるとかなりの差があるが、計測方法の違いがあるので、実質的な強度はそれほど差がない

 

・8ブレイドに芯を足した9ブレイドの”シンジ”の性能がとにかく凄いらしい。強度はもちろん、水持ちしない切れの良さ、耐久性、色の持ち等々、全ての点で最高品質だそうです。お値段もヤバイんだけどね(笑)。

 

  現在、ウルトラ2を実釣テスト中。

 

ウルトラ2が良いと釣具店さんに言われ、数ヶ月前にオムニウムから巻き替えて実釣に投入中なんです。

▲もう20年ぐらい前からあるんじゃないかというレトロ糸が未だに最強クラスだとは驚き。4号はワラサ多発時に。

▲3号はコマセマダイに。昔懐かしい4本ヨリ糸、今で言う4ブレイドは8ブレイドと比べると荒縄とシルクぐらい触り心地に差があるけど(笑)、オムニウムより柔らかくて色が見やすい。

 

コマセマダイで結構使い込んだけど、ケバ立ちや色落ちも目立つほどではなく、強度的にも問題なし。古い設計の糸なのに完成されたバランスなんですかねえ・・・。ちまたのウワサでは、“ウルトラWX8”が最高の出来だとか。

 

8~10号のキハダ用ラインは、どうしようかな?

ウルトラ2かオムニウムか・・・悩む。 

 

最後はハリス。 

 

船釣り用ハリスのトップブランドといったら、

▲シーガーでいいですか? 異論ないですね(笑)。

 

▲シーガーハリスの歴史展示。懐かしいケースだなあ(笑)。

 

  スタッフさんがいたので、色々聞いてみた。

 

---グランドマックスが最強ハリスだと思って愛用してるんですが、3号ハリスの巻き枠(スプール)が小さすぎませんか! 巻き癖が強くてコマセマダイのロングハリスに使うのが大変なんですよ。っていうか、60m巻きだとすぐなくなっちゃうので100m巻きを大きめのスプールで出して欲しいなあ。

「磯釣りでの使用を想定して持ち運びやすい薄型スプールなんですよねえ・・・。それと、100m巻きにするとお値段が・・・」。

 

---なるほど、色々あるんですねえ。まあ船釣り用に特化したFXR船を使っとけってことですよね(笑)。FXRは強度的には、どの辺のクラスになるんですか?。

「シーガー→シーガーエース→FXR→グランドマックスという感じで、充分な強度を備えているかと」。

 

---でもやっぱりグランドマックスとは違うわけですよねえ・・・。

「直線強度や摩擦強度など、あらゆる強度面でグランドマックスが最上級というのは間違いありませんので、今後ともご愛顧のほどよろしくお願いします」とスタッフ氏。

 

ハリス史上最強=世界最強のハリスこそが、このグランドマックスなのかもねえ。そんな最高品質が、わずか数千円で買えるなんて安い安い(笑)。

 

  サンラインも魅力的ラインがいっぱい。

 

▲もう一つの愛用ハリス、旧”Vハード”、現”アジーロハード”も捨てがたい。

 

---アジーロハードが御社の船ハリスで最強ということで良いんですよね?

「間違いなく最高品質のハリスとなります。しなやかさと強度の両立という点で群を抜いているかと。また、特殊なコーティングを3層にすることで擦れ強度にこだわってます」。

 

---確かに切られるのは引っ張り強度というより、結節強度や擦れ強度の方が重要そうですもんね、歯や唇や魚体に擦れたり噛まれたりして・・・。

「そういう観点で強度にこだわっているのがまさにアジーロハードです。最近は、ピンクハリスの”魚に見えない”という特性が再注目されつつあります。特に澄み潮ではSV1のピンクが威力を発揮するかと思いますので、ぜひ使ってみてください」。

 

ピンクハリス、懐かしい。特許が切れたことで他社製ピンクハリスが増え、逆に注目されるようになってきているとのこと。そのうち使ってみよう。

 

ということで、2時間ぐらいあちこちを訪問してたら、釣りガールのイベントが終わってた。出会えたのはお兄さんとオジサンだけだった、何やってんだ俺たち(笑)。

 

久々に訪れた釣りフェスは、色んな有名人の方々をお見かけでき、新製品もたくさん見れて楽しめました。また来年も行ってみようかな。

 

バイバイ