2023年9月11日 天気>晴れ 風>南東3m凪ぎ 気温>28→32℃(残暑厳しい) 水温>28℃ 潮>濁り 漁場>本牧南沖 水深>10~15m 潮流>無し→上げ

 

 

なんだかんだとタコ釣りにハマって幾年月、やればやるほどタックルにこだわりたくなるのはどの釣りも一緒ですねえ。

 

キスやライトアジ、カワハギ、マルイカ等の小物釣り系ロッドは自作できない(軽さと強度を出せない)ので、購入することになるんだけど、その分野で頂点に君臨するロッドがあるんですよねえ・・・。

 

  最高峰といえば“極鋭”・・・。

 

ダイワの最高峰シリーズといえば極鋭ですが、エギタコ用にも去年の4月に“極鋭”が誕生していて、ちょっと気になっていたんだけど、何しろお値段5万円弱。エギタコXなら1万円台、メタリアでも2万円台で買えるのにそのお値段はちょっと・・・。

 

 「タコに極鋭は、さすがにいらないよなあ」と思っていたんです。

 

ところが先日、sゴーさん所有の極鋭エギタコSを10分ほど使わせてもらったところ、その禁断の軽さと感度にイチコロ・・・。

▲「1点のみ在庫あり」というポイント港南台店に直行しオモリを乗せてトントン、1分で購入決定・・・。

 

去年発売のSではなく、今年発売の最新モデルMH172をチョイス。5諭吉で少しおつりが来たオソロシヤ・・・。

 

  早速海に持ち込んでみた。

 

▲リールとエギをセットしてみると、改めて軽さにびっくり。釣具店でオモリをぶら下げた時はかちんこちんに感じたけど、30号オモリ+エギ2つを付けてトントンするとそうでもない・・・まさにMHという感じ。

▲グリップがツルピカで巻物エサの脂が手に付くと滑るので、グリップテープ(テニス用3本分1100円)を巻いてみた。

▲しっかり握れて疲労感半減、オススメです。

 

 

  極鋭SとMHを比較してみた。

 

出船前、sゴーさんが極鋭Sを持ってきていたので曲がりを比較してみました。

▲左がMH、右がS。見づらい・・・。両手に持ってオモリをトントンしてみたけど、その差は極小。どっちでも問題無く”最高峰”を味わうことができます。

 

STEP.1オモリ30号+エギ二つの曲がり比較。

 

▲MH。かなりの硬調子で竿先がちょっと曲がる程度。シェイク系の小突きをエギに伝えやすい。また、海底の状況が手に取るように伝わってくる。

 

▲S。MHに比べると、メタルトップ部分が柔軟に曲がり込む。感度的には硬い方が良いけど、タコが乗った時の“タメ”は、こちらの方が上。海が悪い日はエギが動きすぎないこちらの方が良さそう。

 

 

STEP.2オモリ60号+エギ2つの曲がり比較。

 

▲MH。60号でも80号でも張りが残ってあまり曲がり込まないので、茨城方面でのエギタコ釣りにベストマッチしそう。かなりの強度感があるので、メタルトップ部分の折れを気にせず使えそう。

▲MHに1㎏弱のマダコヒット! かなりの硬さだと思ったけど、乗ればしっかり曲がり込む。3㎏超級を釣って曲げてみたい!!

 

▲S。メタル部分からぐーっと曲がるけど、まだ余裕。茨城方面のオモリ60~80号使用のタコ釣りでもOKかな。でも破損には十分注意が必要な繊細さです。

▲Sに1㎏弱マダコヒット。胴~元の張りがあるので合わせやすい。Sとはいってもパワーは充分で、石を抱いたタコもバリバリッとはがして浮かせてくれました。

 

どうでしょうか?

初見ではMHは随分硬いと感じたけど、実釣ではそれほど大きな差はないので、まあ、どっちでも大丈夫そうです。硬めの竿が好きな自分的にはMHで正解でした。

 

ということで実釣。 

 

長崎屋さんにいつもの二人で乗り込みましたが、あいにくタコの乗りが低下する時期に入っているらしく、船長も浮かない表情・・・。連日0~5ぐらいは釣れているけどチビちゃんばかりだとか・・・。

 

乗り渋りの原因は、28℃以上の高水温を嫌っていたり、2回目の産卵期に突入してエサを喰いにくくなっている等、諸説あり。まあ、一発狙いのつもりでやってみます。

▲本牧港から南下していきます。オモリ30号+エギ2~3個付けの仕掛けを付けてるんだけど、MHは竿先がこれしか曲がりません。こういう超硬調子だと持ち重り感が大きくなるんだけど、この竿は信じられないぐらい軽い・・・。

 

竿自体のバランスとメタルトップの恩恵なのか、まさに極鋭だけが出せる超絶の軽量感です。

 

その後もひたすらトントンするけど、1箇所で船中0~1匹程度と激ムズ。油断するとボ危機・・・。

▲今日は総勢6人と空いているので、大船長は普段やらない場所や、根がガチガチのハードロックカフェ的な場所もランガンで攻めていきます。

▲小突きが百万回を突破した頃(ウソ)、ムニュ。合わせると乗った! 乗ればしっかり曲がり込んで、視覚的にも楽しめますね。

▲小さいけど、命からがらボ脱出。

▲その後もポツポツ。この曲がりは石を抱いた700g級のタコで、重量感満点。しっかり合わせるとチビでもこれぐらい曲がって良い感じ。

▲500g級だとこんな。

▲手元からみると重さが足りない・・・。この竿に500g前後はちょっと役不足かな。2㎏アップの大ダコを掛けて、MHの真価が発揮される日はいつになるかなあ・・・。

 

という感じで何とか6匹ゲットでおかずは確保しました。

 

 

STEP.3MH172の初期インプレ。

 

・30号オモリ使用の浅場漁場でも、この硬めの調子は充分に使いやすかった。

 

※岩に触れたり擦ったりといった海底の変化を掴みやすいので根掛かりを回避しやすい。

※海草なのかタコなのかの判断が比較的わかりやすい。

軟調ロッドの乗り察知能力が3だとしたら、MHは7ぐらいで、Sは6ぐらいかな(個人的感想っす。ちなみに手釣りは9ぐらいと超高感度なので、ついつい手で・・・)。

 

・硬いと感じるのは最初だけで、使っていくうちに丁度良く感じる。逆に軟調ロッドだと底の状況がわかりにくく感じてしまう。

 

・MHはシマノのエギタコXRと同じぐらいの硬さで、感度や合わせやすさ等ではそれほどの差はないかな(XRもかなり良い)。

だがしかし、軽量感では極鋭が圧勝、一日小突きまくっても手首が疲れない“軽さ”は極鋭の独壇場。

 

一言でいうと、“他の竿が使えない、使いたくなくなる”

※極鋭シリーズはどれもそんな感じかな。

 

あとは耐久性ですね。テンタチではメタリアや極鋭のメタル部分が折れたという話をよく聞くので、このタコエギロッドもそこが心配。簡単に“勤続(金属?)疲労”とかで、折れないでほしいと切に願うのであります。

 

ということで、まあ5万も出したんだから良いのは当たり前ですけど、”これ以上ない感”は確かに得られました。

 

後はでっかいタコを掛けるだけ。もう少ししたら茨城方面にも繰り出してみようかな。

 

  次回はマグロ? マダイ? ワラサ?

 

いい加減、残暑にもうんざりしてきたので、そろそろ涼しさが欲しい。水温も下がって豊穣の秋になって欲しいところです。

マグロとワラサが本格スタートしても良い頃なんだけど・・・。

 

バイバイ