2022年 8月21日 天気>晴れ 風>北5m凪ぎ 気温>27~33℃ 水温>27℃ 漁場>八景~猿島沖10m前後 タナ>底から1m 潮流>上げ→下げ
釣行予定を立てた第4月曜、定宿の一義丸は定休日、長崎屋は臨休・・・。
行きつけの飲み屋が軒並み閉まってて途方に暮れた飲んべえ気分にひたりつつ、sゴーさんと釣り物検討会・・・。
別の船宿でタコ釣りか、ライトアジ、走水アジ、太刀魚・アジリレー、やったことないけどマゴチ釣り??
色々検討した結果、「やってみたい」の鶴の一声でマゴチに決定。
なにしろ、昔々に1~2回やったことがあるような・ないようなのド初心者なので、一からリサーチし、金沢八景の一ノ瀬丸さんに行ってみることに。
▲平潟湾の奥の奥、駅から徒歩圏にある店に早めに到着。
▲入り口の壁の席札をキープ。しかし船数が多いですねえ、巨大宿です。
▲中に入っていくと広いスペースの待合所。突然、昭和にタイムスリップしたような懐かしい雰囲気。隠れ家に紛れ込んだみたいでなんだか落ち着く(笑)。
氷をクーラーに入れ、受付を済ませたら船へ。
▲桟橋まで徒歩10歩、ずらーっと船が並んでいます。すぐ目の前が桟橋というのは移動が少なくとても楽ちん。
▲マゴチ船はこちらの中型船。常時出されている海水の勢いが凄かった。この日は片舷5人ぐらいと余裕の配置でした。
船長さんらしき人が来たので挨拶すると、「おはようございます」の後、「よほど慣れて上手くできるようになったなと思ったら2本竿、それまでは1本竿でやってください」とクールな言葉。
「ムム、気むずかしく無愛想系の船長さんか?」とちょっと暗雲。
ところが、出船前に「レクチャー必要ですか?」と聞かれたので「初挑戦なのでぜひ」というと、あら不思議。
タナの取り方からアタリの出方、アワセ、そして肝心かなめのエビエサの付け方まで、実に懇切丁寧かつユーモアを交えて実演してくれます。
その説明のわかりやすさを聞いただけで凄腕船長だとピンときた!!
できる船長って独特の雰囲気がありますよね。出船前はちょっと取っつきにくい雰囲気だったりするけど、実釣モードに入った途端に生き生きと躍動する的な・・・。まあそんな船長さんでした。
タックルの準備は、竿のチョイスが重要!!
どんな竿が良いかさっぱりわからないので、1.8mのキス竿、テンビン太刀魚竿、昔の2.3mぐらいの汎用竿を持ち込みました。
▲一ノ瀬丸のタックル図解。
・竿は2.1~2.4mの先調子竿が良さそうでした。竿が短いと同じタナをキープするのが難しく、送り込みもしにくかった。
・リールは小型両軸でPE2号100m巻ける物ならOK。でかいマゴチは激重なのでHGよりPG(パワーギア)の方がよさそう。
仕掛けはPEの先にスナップを付け(リーダー不要)、そこに三日月オモリ15~20号、ハリス5~6号130~150㎝、マゴチ針17号前後というシンプルな物。針にヒューズは付けても付けなくて良い感じでした。
エサはサイマキ(車エビ小)が5匹付いてて、追加は1匹100円。多い人は20匹以上使うそうなので小銭の準備を。また、ハゼエサも船宿に用意があるみたいなので使いたい人は聞いてみると良いかも。
ということで出船、少し北上した八景~富岡沖の10m前後でスタート。
場所はタコ釣りで見慣れた、岸からちょっと離れた沖。思った以上に海が悪く、前席はドッタンバッタン。
どの竿がいいかわからないので、まずはキス竿からスタート・・・したけど。
1.8mだとこの日みたいに波がある日は15号オモリを定位させるのがかなり困難。かなり苦心しつつ15秒に1回タナを取り直しているとググッ。「アタリだよなあ??」と竿先を下げて送り込み、本アタリを待つんだけど本アタリがどんなかが不明(笑)、何しろ初チャレンジなので。
竿先のアタリが、胴にぐっと重みが伝わるようになったら本アタリらしい・・・。
「アワセのタイミングはこっちから作っていく」と船長が言っていたので、竿を張って行くとググッと重みが伝わったので激合わせ!しようと思ったら竿尻が短いキス竿でしかも柔らかいもんだからへなちょこ気味のアワセに・・・。
案の定、しっかりフッキングさせられなかったみたいで海面バラシ、痛恨過ぎるぜ(涙)。
ここからバラシ街道に入って、いつしか迷走街道を爆走してた(笑)。
▲バラしてばかりでエビをどんどん消耗(涙)。エサ付けが早くできるようになったのだけが収穫・・・。
エビのエサ付けがキーポイントらしい
サイマキを弱らないように・泳ぎやすいように付けるのがこの釣りの大きなポイントだと聞いたのでびびってたけど、慣れれば簡単。
ツノを目の横ぐらいで折り、
口横のびらびらの付け根に黒い穴が空いてる場所(口の2㎜先ぐらい)に針を刺し、
ケンの先端付近に針を刺して2㎜ほど針先を出す。
エサ付けしたエビを海面に漂わせて泳ぐか確認。元気に腹びれをヒラヒラと動かして泳げば成功。腹びれが動かなかったら交換。
船中あちこちで激ヒット・・・一方こちらでは。
開始直後から、自分とsゴーさん以外の人々はヒット&ゲットしていきますが、我々は当たってもバラしてばかりで魚を取り込めない・・・焦る~。
キス竿がやりにくいのでテンビンタチウオ竿にしたけど、短くて硬く、これまた大きな揺れに対応しにくくて却下。
▲大昔に買った、ちょっと長めのキス・カレイ竿みたいな汎用竿がとりあえず一番よさそうなのでこれでやってみます。でも反対側の貸し竿の人がバンバン掛けてるのをみると、あの竿の方がよさそう・・・貸し竿にすれば良かったかな。
バラシ連発、その後アタリすら少なくなってきて凹み加速・・・。
なんとか小型を1本ゲットして前半戦終了。
アタリが減って場所移動、猿島沖へ。
タモ入れに船上を飛び回る船長さんは、実に小気味よい操船で流しと移動のタイミングが絶妙。アタリが落ちたと見るや、「ちょっと走ります」で、猿島沖へ移動。
▲猿島前で再スタート。「ここはでかいのでますからね」で緊張感アップしてやってると、数場所目にググッ。
今度こそとタイミングを見計らってガツッと竿を振り上げると、予想外の重さで竿尻が滑って竿が海に飛んでいきそうになったところを辛くもキャッチ、再び竿を振り上げたけどいない~~~ああやってもうた・・・。
「今のはでかそうでしたね。衝撃で竿を落とす人がいるって、わかるでしょ」と船長がほほえんでます。
アワセ損なうたびに「今のはもう少し送り込んでからでもよかったですねえ」とか「アワセタイミングバッチリっぽかったですけどね」と、優しくアドバイスしてくれます。
自分で自分にあきれかえってるのに、船長はあくまで優しい・・・ファンになった(笑)。
▲前半戦に2本ゲットしたけど6回ぐらいミスフッキングしたsゴーさん、「いやあ面白い釣りですねえ」と、泳がせ釣り大好き心に火が付いた模様で全集中してます。
するとモゾっのあたりに「それはでかい奴だよ、立ってアワセタイミング作ってよ」と船長の声。
立ち上がってアワセの体勢を整えてからエイヤー!
▲ガツーンと竿が曲がりフッキング成功。
竿が曲がった瞬間に船長がマッハのスピードで操舵室から出てきてタモ入れしてくれます。そのスピードたるや韋駄天のごとしでびっくりした(笑)。
▲ずばっと一発タモ入れ。でかい!
▲55㎝の良型ゲット。「まだまだでかいのがいますよ、昨日は66㎝が釣れましたからね」と船長。
▲自分の竿にもなんだか違和感。竿先を下げても引き出さないのでゆっくり持ち上げていくと張り付くような感触・・・おいおいおい、この慣れ親しんだぐにゅ~感ってもしや!
▲ぎゅーっと合わせるとバリバリッと海底からはがれ、これは奴に間違いない。
▲1㎏アップマダコゲット!嬉しいやら悲しいやら。
その後、再び朝の場所に戻ってアタリ活発、船中50匹以上、2~12匹の大漁DAYだったそうです。
え~、自分たちは各10回以上アタリがあったのに2~3でビリの2トップ(涙)。これだけ人が乗ってる船で船中ビリなんて何年ぶりだろう・・・泣けるぜ。
<反省点>
・竿がダメ、仕掛けも針サイズや微妙な長さ調整など工夫の余地有り。
・何しろ、アワセの強度がダメ、へっぽこアワセだと硬い口に刺さらずに途中でバレまくる。
・アタリもあまり出せなかった。次は何と言われても2本竿出しちゃおう。
釣れたマゴチは船長が貸してくれるピンを口に刺してからいけすで活かしておきます。
活かして持ち帰ったマゴチを帰港後に、
▲船長が全て神経締めしてくれます。その手際を至近でsゴーさんが観察中。マゴチ釣りのアレコレを深いウンチクで気軽に教えてくれて、とても勉強になりました。
凄腕なのに客当たりが優しい、素晴らしい船長に出会えたのが大きな収穫でした。
この船長はへましても怒らず、「○○した方がよかったですね」と改善点を優しく指摘してくれます。バラして怒られるのが嫌な人や、初心者さんにぴったりな船長だと見た!!
▲マゴチは綺麗に処理され、最高の状態で持ち帰ることができます。50㎝アップの良型が多数釣れたそうです。
▲55㎝とったぞ~! 引きが楽しそうだったなあ。
すぐにリベンジしたいなあ、竿を揃えちゃいそう・・・。
ということで次回はマグロ。
釣れたり釣れなかったりムラが激しいみたいだけど、アタリあるかな・・・。
っていうか、ここ最近バラシマシーン化してるので、何とかちゃんと釣れるマシーンになりたいぜ。
バイバイ



















