2021年 7月26日 天気>晴れ 風>北風8m 気温>31℃ 水温>・・・ 漁場>走水沖 タナ>60~30m 潮流>南東 潮色>濁り

以前から、お会いするたびにテンヤタチウオの魅力を熱く語り聞かせてくれるシマノフィールドテスターの松本プロに影響され、やってみたい度がアップ。

 

同行機会ができたので、松本先生のテンタチ塾に1日入塾させてもらいました。

 

「ちなみに、教えてもらったことってブログに書いていいんですか?」と聞くと、

▲「どうぞどうぞ。僕だって名人・達人に教えてもらったりパクらせてもらったりして釣れるようになってきたんですから。みんなで情報交換して上手になった方が楽しいじゃないですか」とのこと。素晴らしい心持ち・・・。

 

ということで、お言葉に甘えさせていただき、大公開~(笑)。

※あくまで個人的見解なので、正誤はいつも通り各自でご判断お願いします。

 

走水港・関義丸さんで開塾。

ということで予約等全て丸投げして、あとは当日、港に行くだけ・・・楽ちん(笑)。

https://sekiyoshimaru.com/

▲今回の実釣は、走水港の関義丸さんの午前タチウオ船。半日船ですが12時までと少し長めなのに加え、漁場が目の前なので実釣時間もたっぷり。特に酷暑のこの時期は、暑くて死にそうになる前に終了なので丁度良いかも。6000円という乗船料もリーズナブルで良きかな。

 

左トモから松本さんの友人氏と4人で並び、セッティングが完了したら早速釣り方をレクチャーしてもらいます。

<タックル>

サーベルマスター XR テンヤ

https://fish.shimano.com/.../tachiuo/a075f00003yg0uzqaz.html

サーベルマスター SS テンヤ

https://fish.shimano.com/.../tachiuo/a075f00003c8peoqaj.html

フォースマスター600DH

https://fish.shimano.com/.../a075f00003innm6qao_m.html

フォースマスター200

https://fish.shimano.com/.../elec.../a075f00003u19foqaq.html

探見丸 CV FISH

https://fish.shimano.com/.../elec.../a075f00003uqt5tqab.html

※上記は松本さんのタックルです。生徒の我々は様々なタックルを使用しました。竿の調子が変わると誘いや合わせも若干違ってくるので注意が必要かも。

 

・PEは1.5~2号200m以上(50m高切れしても3回は継続可能)。

・リーダーはフロロ6号1mに12号50㎝を結んだものを使用(10~12号1~1.5mでも可)。

・テンヤは、松本さんはシマノ製の金色だけ。我々はD社の紫ゼブラとか色々で、50号メイン。

 

誘い方。

出船前、まずは誘いについてレクチャーしてもらいました。

▲「今流行ってるのは、竿をシェイクしてテンヤが左右に振れるような動きにする誘い方です」と、竿を激しくバイブレーションさせます。すると、水面直下のテンヤが弱ったイワシのように左右にフラフラ~。「この動きを続けながら少しずつ巻いて、タナの範囲を探っていきます」。

 

早速自分の硬調テンヤ竿でも試してみると、テンヤが跳ねるばかりで左右に弱々しく動かない・・・。硬い竿で激しすぎるシェイクをすると上下に跳ねて、左右には動きにくい? 

 

テンヤの種類によっても動き方が違ってきますよ。竿の硬さでも動きが異なってくるので、丁度良い誘い方を見極める必要がありますね」。

 

▲「竿の角度をこれぐらいに保ちつつシェイクし続けますけど、腱鞘炎に要注意です(笑)。この竿の位置だと当たった時に大きく合わせすぎないので、合わせ損なってもタチウオの視野からテンヤが消えず、2度目3度目のアタックが期待できます」。

 

タチウオの活性で誘い方を調整。

実釣では、朝の高活性時は解説通りの激しいシェイクの連続でアタリを連発させ、ちょっと活性が落ちるとシェイクのあとに静止の間を入れ連発。さらに、置き竿スロー巻き上げでも4連続ゲットなんて荒技を繰り出してました。

 

なので、タチウオの活性やその日の状況によって誘い方を変化させていくのがよさそうです。当たっている人のやり方を見て、アジャストさせていくのも重要ですね。

 

アタリと合わせのタイミング。

▲「こんな角度でタチウオが食いついてくるとテンヤが横→縦になるから、その瞬間に合わせます」。「アタリはフワーッと軽くなったり、押さえ込まれたり、いきなりガツーンと引き込まれたりと色々。その時々で丁度良い合わせのタイミングを見つけてください」。

 

解説を聞くと簡単そうですが、自分は一日中フッキングミスの連発で悶絶、ゲロ吐きそうでした(笑)。

 

アタリ方はおっしゃるとおり千差万別で、隣のプロは見事にフッキングさせていくのに、こちらは10回当たって1回ぐらいしか合わせられない。こればっかりは、経験を積むしかない? っていうか、何度やっても上手く合わせられない・・・凹む~。

 

えさの付け方。

▲「テンヤにイワシを沿わせ、しっぽがこれぐらいの位置(針から2㎝はみ出す)に来るのが理想的。このイワシだと、腹びれぐらいまで切ると丁度いいですね。腹も切ってテンヤに沿わせて縛ります」「イワシは脂が乗りすぎてても痩せててもダメ。内臓がはみ出してたり、かみ傷が付いてても食いに影響が出るような気がします」とのこと、かなりシビアですね。

 

エサのイワシは何匹必要?

松本さんの場合、ショート船で70匹ぐらいイワシを持ち込むそうです(普通は40前後?)。

※自分とジイは、今回の半日船で35匹ずつ持ち込み少し余りました。我々の倍以上アタリを出す松本さんは50ぐらい使ったのかな? どれぐらい必要かはアタリの多寡によって大きく異なってくるので、乗船する船宿に問い合わせてみると良いかも。

▲「イワシをまっすぐテンヤに乗せ、ぐるぐるっと針金で巻き付けます。ヘッドとイワシの背中の高さを合わせるのが大切。それと、針金は1mぐらいあるとテキトーにグルグル巻いても足りなくならないのでいいですよ」。

 

ということで朝のレクチャーは終了、釣れた気になって実釣。

▲朝一、激しい誘いでアタリを次々に出し、かなりの高確率でフッキングさせていきます。

▲リールをうならせて強い抵抗を見せて上がってきたのは、でっかいタチウオ!

▲いきなり120㎝級の準ドラゴン! その後も100㎝前後のデカいタチウオを連発させていきます。

 

しかし、

隣でやってる自分には全然当たらん!! 

アタリが遠く、ムキになって誘いが強くなるとさらに当たらない・・・。一方、自分の隣のジイはマイペースの誘いでアタリ即激ヒットして良型をポンポーンと連発。

▲「当たれば全部良い奴だぞ。凄い引きで酒が旨い~プハッ」。

 

カッカしてさら誘いが激しくなりドツボ・・・(涙)。

 

途中、竿の調子が違うのに同じ強度でシェイクしてもダメだと思い出して修正すると、少しずつアタリが出始めますが遅きに失した感あり・・・。

 

当たっても、ガツガツで合わせてスカッ、ぎゅーっと持ち込んでから軽く合わせて巻き上げ途中でスカッ・・・。

▲イワシ全部しゃぶられるぐらいかじられても合わせられないってどうよ? 手に負えない下手さだぜトホホ。

 

その後も松本プロはアタリ連発。

松本プロ、途中の短い中だるみ以外はコンスタントにヒットを出していきます、周りの人たちの5倍以上のアタリ数かな。で、上手くフッキングさせられなかったり途中で逃げられたりも結構ありつつ、どんどん数を伸ばしていきます。

 

一方、迷宮のラビリンスに突入して完全に出口見えず状態の自分は、上のタナまで誘ってからフリーにして落としていくと落ちない・・・。高速巻きすると途中でガツーン。

▲100㎝アップの良型ゲット。勝手に掛かってただけなので、なんだか釣った気がしない・・・。掛かりがアゴの皮一枚でいつバレてもおかしくない感じ。諸々がマッチしてない?

 

巨大タチウオ浮上。

残り1時間になった頃、「またきましたよ」とヒットを告げるプロ。良型っぽい強い引きで巨大な影が浮上。海面に浮いてから強力な力で2mぐらいバックして切られそう・・・。えいやっと振り上げ巨大ドラゴンが舞い上がった~。

 

 

 

▲ビタンドタンと床を叩く音が重々しい。「でかいですねえ」と顔がにやけてます(笑)。

▲ふ、太い、指8本分ぐらい幅があります。長さも凄いけど重量がやばそう、2㎏級?

▲プロも納得の132㎝、良い笑顔!

 

自分にも良型ヒット。

 

▲リールが止められるような引きがたまりません。

 

▲120㎝アップゲット。10回ぐらいこんな引きがあれば虜になるけど5回程度だと・・・。

 

今日の関義丸は、100㎝級は当たり前。120㎝級も船中何本も出ていたようです。まさに大タチウオ天国

 

ということで12時頃にストップフィッシング。

▲塾長、ダントツトップの22本(船宿写真を拝借)。遺憾なくすご技を披露してくれました。

 

関義丸タチウオ担当のイケメンさわやか若船長は、こまめに動いてくれて指示ダナも繊細、快適な釣りができて楽しかった~ありがとうございました。

 

▲ドラゴン!! 初めて見るくらいの太さでした。

 

我々は二人で10本弱。先生と比べ、アタリ数は3分の一、フッキング成功率は10分の1ぐらいの感覚です。全部教えてもらってるのに何が違うのか?

 

先生とダメ生徒の差とは?

・「こう誘ってこう待つと当たる」的な当て感の有無。

=経験があると、ここでこうすると当たるというのが予見できて集中できるけど、それがないと漠然とやるだけ。この差は意外と大きい・・・。

 

・誘い方で、どのようにエサが動いてアピールしているのかをイメージできるか否かの差。

=ただ形だけ真似しても、竿とテンヤの形状が別だと同じ動きにはならない。自分のタックルとテンヤで最適なアピールを生む経験値が重要。

 

・集中力。

=とにかく好きで熱中してやる人は良く釣ります、タチ君にそっくり(笑)。“好きこそものの上手なれ”を地で行くお方です。

 

百の知識より1回の実践。

やり方を全て教えてもらっても、実践では微細な違いで釣果に大差が出ます。どんな釣り物もこれは同じでしょうか。

 

百聞は一見にしかず

百の知識を仕込んでも、一回の実践にしかず。知識は大切だけど、慣れと習熟が全てを凌駕するのをつぶさに体験できて、とても良いOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング、実地訓練)になりました。

 

だけどもだけど・・・。

嫌になるほど下手でとっても悔しいデス!!

それにしてもばらしたなあ・・・。テンタチは何回やってもフッキング率が良くならない。マグロもそうなんだよなあ・・・。アタリも先生の何分の1とかだし、嫌になるぜ。

 

野球で1割しか打てなかったら、ボーリングで30点しか取れなかったら、ゴルフで110切れなかったら、マダイやマグロでボーズだったら・・・。それが何度も続いたら、嫌になって撤退しちゃうかも。

 

でもあのばかでかいタチウオを手にしたときの喜びと、絶品の塩焼きを食らったときの口福を思うと、もう一回試してみたくなるんだよなあ(笑)。ああ、またすぐに行きたくなってきた。

 

次は先生の半分釣れるようになりたいぜ。

 

バイバイ