2020/10月23日 天気>曇りのち雨 風>北6m 気温>19℃ 水温>22~23℃ 漁場>相模湾西沖タナ35~70m 潮流>? 潮色>薄濁り

 

コマセキハダマグロ釣りに一義丸ユッキー船に。

去年のブログを見ると水温が22℃ぐらいまで下がった11月10日頃、城ヶ島沖ぐらいまで漁場が東に移動してた時期に探索困難になって終了でした。

 

例年だと相模湾の西から始まって東京湾口沖ぐらいまで東に移って来て終了となるのが普通みたいだけど、今年はまだまだ極西!!

▲西端の赤いマーク地点、小田原と平塚の中間沖ぐらいにある“瀬の海”周辺海域が現在の主戦場。

 

▲ということで一義丸ユッキー船は、片舷7人弱のマグロハンターを乗せて西へ。

 

漁場に到着して探索スタート。周りには船がポツポツで、盛期とは全く異なる閑散とした雰囲気。

▲東京ドーム100個分ぐらい広大な漁場にマグロ狙いの船が点在・・・。つかみ所が無いというか、いかにも終盤の雰囲気というか・・・。

 

長―い探索時間を居眠りしつつ待っていると突如スローダウン&ゆっくり旋回でお目々ぱっちり、臨戦態勢を整えます。

そーっと反応の上に乗せて後進ギアも控えめに静かに船を止めたユッキー船長から「はいやってみて~、○○m」の合図で投入。

 

探見丸に太い反応が映し出されてワクドキMAX、しばらく待つと反応が映らなくなって手返し。コマセを撒いても反応が戻ってこない時はすかさず移動の合図が出ます。終日こんな感じで緊張と緩和の連続。

 

何度目かの投入で、「この反応は船に付きそうだから適度に手返ししてみて」のマイク。

 

エサの切れ目は反応の切れ目。

 

というのがコマセ釣りの基本中の基本なので、「手返し中に激反応が入ってきちゃってタイミング失うかも」「巻き上げ中に誰かに当たっちゃうかも」といった妄念を振り切って入れ替えます(笑)。

 

上手くコマセに反応する群れが船下に付くと数十分も付きっぱなしになり、いつ誰に食ってもおかしくない緊迫タイムに突入。すると・・・。

 

食ったよー!!

 

の声で、左前2番目のkさんの手巻きリールから、ジーッというドラグが引き出される爆音が響き緊迫の時が決壊、次のステージへと突入。

▲尋常じゃない引きの強さで全く止まる気配を見せず300m以上疾走。

▲「い、糸がなくなる~」。400mの糸を全部出される前にドラグをワンノッチずつ締めて勝負!

 

なんとか止めることに成功したら反撃体勢なんだけど、「去年釣った60㎏より重いかも」と大苦戦。それでもリングが効いたのか、少しずつ糸を回収してきて残り200mでググッと暴れる気配・・・。

 

上を向いたマグロが横を向こうとしてるからそこ勝負だよ、横を向かせると歯に当たって切られることがあるからね」とパパプロ。

※ちなみにパパプロは誰もが認める剣崎のトップマグロ釣り師。同船するたびに色々聞くんだけど、これほど説得力のある話をする釣り人は見たことない(mプロと双璧かな)。ためになるし面白いから同船すると楽しいです。取り込み時の安心度も格段にアップするしね。

 

そんなこんなで長い勝負も終盤? リングも効き順調に糸を回収してきて残り150mぐらいでまたブルブルッと頭振り・・・からブツッ。

 

「切れた~」。

 

「頭を振った時にハリスがチモトに触れて切れちゃったんだろうねえ」。

 

最終盤に再びkさんにヒット。

▲ビシャーっと300m一気から今度はウインチファイト。アルバカーレスが素晴らしい曲がり。

 

しかし無情にも同じパターンでハリス切れ・・・。

見物客は「あ~あ」とため息ぐらいで済むけど、本人は筋肉痛と共に痛恨の瞬間を何度も思い出すんだろうなあ・・・。これも良い釣りの思い出ですね。

 

翌日。

 

激反応が船下に付いてしばらくすると、探見丸が海底と誤認する激太反応・・・これはマグロに混じった3~5m級?の巨大ザメ。嫌な奴がいるんですよねえ。

 

で、トモ2番目の女性アングラーに激ヒットから糸がビシャー。

しばらく後、針が伸びてバラシ。ドラグはしっかり緩めていたそうなんだけどオマツリ? 掛かりどころが悪いと伸びるけど、某針の18号が伸びた姿を何度も目にした・・・柔い?

 

水温は22.8℃ほどで、マグロの適水温期に突入してきたのかとにかく引きが激烈です。

▲今度はコイちゃんにヒット。デカと思ったらすぐに止まって巻き上げ開始。あっという間にビシまで上げてきて、ユッキー船長とバトンタッチ。

▲魚が非常に元気で、何度か手繰ったり離したりを繰り返して無事にランディング成功。

 

▲15㎏クラスのキメジゲット。つい先日、宮古島で50~70㎏級のキハダを釣ってきたばかりなので余裕過ぎるやり取りでした。

 

中盤、激反応が入って緊迫タイム突入なのに(怒)。

たとえば・・・。

「40mでやってください」と、船長から指示ダナがアナウンスされ、みんなでハリス分下からコマセを撒いてきてタナにセットします。

そのとき船長は、80~55mぐらいの反応をとらえて指示を出しているわけです。反応がコマセに反応して急浮上してきたら間違いなく激アツリーチ

 

指示ダナ40mで、60mから一気に45mぐらいまで浮いてきたら誰に食ってもおかしくない状況に突入です。

 

ところが反応の浮きが悪く、嫌がって反転して霧散していくことがしばしば。そんな時に探見丸画面をよく見ると・・・。

 

指示ダナ下5~10mにビシが映ってたりするんですよね。タナが揃わず上下にビシがあると途端に反応の入りが悪くなる・・・乗っ込みマダイでとそっくりです。

 

今のような終盤戦になってくると、マグロもかなり学習するのか付けエサを見分けたりビシなどの異物を嫌がってかなり神経質になってくるというのが船長たちの共通認識。そんなときに自分だけ抜け駆けしてタナを下げる人がいると、マグロが嫌がって船下に入りにくくなるのは自明の理・・・。

 

「上げてください」で、全員のビシをいったん上げて待っていると、残ったコマセを食いにマグロが再び急浮上。

「もう一度入れてみてください、タナを揃えないと反応入らないから気をつけてくださいね」。ユッキー船長は優しいのでうるさく言わないけど、内心はプンプンかも(笑)。

 

今度はきっちり全員のタナが揃って、太く濃いコマセベルトが完成(ということはタナ下げは確信犯だな。ダメですよ~一人だけズルして釣ろうなんて笑)。

 

すると数分後にムクムクと反応がわき上がってきて、ビシ下5~10mを気持ち良く上下する反応が映し出されます。

 

まさに絶対食いそう反応・・・。可能な限り待って、全体のコマセが切れる前にみんなで互い違いに手返しすることに注意して打ち返していると、

 

左舷トモ寄りの方にヒット!!で瞬殺。

 

瞬殺は群れの反応に影響を及ぼさないのか反応が出続けます。

 

まだあるよ~がんばって」のマイク後、左舷前のシバさんにヒット。

▲ギューンと200m以上疾走。「2ヶ月前のとは別物の引きですよ」と、今年4本ゲッターも慌て気味。

 

引きが止まり膠着状態になってからサカモトリング投入。

▲数分後にだいぶおとなしくなり、順調に100mまで巻き取り成功。「しばちゃん、マグロ食べたいんだからがんばってよ~」と、船上のシャークたちが応援してます(笑)。

 

60mぐらいからはサメ多発地帯なのでサメ避けを投入し、さらに隣の竿にサメ避けを取り付けて50mで垂らして待機。やれることは全部やった!

 

で、無事に60mラインを突破。残り50・・・30・・・これは取れそう。

残り20・・・15・・・

ガツガツ!!

「うわあ、やばい巻け巻け~」。

▲さらにユッキー船長の道糸手繰りも入ってビシをつかんだところでガツッ・・・。

 

半身ぐらいは上がってくるかと思ったのに全損・・・針だけ無傷で戻ってきた。ああ無情・・・。

 

他船では無傷の30㎏アップ、60㎏アップが無事に取り込まれた報も・・・。

実に悔しい結末となったけど、マグロの群れは健在。しかもヒットしてくるマグロが30~60㎏アップで、フルブースト的な猛烈な引き。細部の強度を全てチェックして万全にしないと取れませんね。

 

まあ、まずはヒットさせる運がないと土俵にも立てないんだけどね。

▲自分の竿はピクリともせんかった・・・。それで凹まないどころかむしろ普通に感じるようになったら変態マグロ釣り師の仲間入りかな(笑)。

 

最強モードのキハダの引きを制し、海のギャングに見つからずに無事に釣り上げたときの達成感は他の魚種では味わえないほどの大きさでしょう、そうでしょう。しかも、その身の旨さたるや本マグロに引けを取らない、いや、自分で釣ったマグロなら大間の本マグロより旨いに違いないです!!

 

ということで、今年も探索がかなり困難になってきたようだけど、あの海域にかなりのマグロがいるのは間違いない!!

今年も終了までやってみようかな。

備考

マグロをヒットさせた人たちの仕掛けは、24・26・28号ハリスで全長8~10mぐらいだったそうです。ドラグゆるめで当たったら止まるまでいじらない釣法でした。

 

一番重要なのはタナを揃えること!!

落とし込んで戻すというアクションは有効かもですが、一人だけタナを下げて待っても当たりませんから。万一当たっても罰が当たってバレる! 

 

コマセを切らさない。

反応が出ていると当たるまで待ちたくなるのが人情だけど、コマセがなくなったら反応も去るので、後ろ髪を引かれつつも手返し。「いっぱい撒いて船から離れられなくしちゃえ」ぐらいの意識でいいとのことですので、手返しがんばりましょう。

 

もしも、”強い引き欠乏症”や”強烈なやり取り禁断症状”が出てきたら・・・。

お客さん、いい釣り物があるんですよ~。

剣崎沖ワラサ&イナダが絶好調!!

一義丸タッチー船長操船のワラサ船が、連日記録的な大釣りなんです。

▲良い日に当たればワラサ10本以上、ワラサより脂が乗って激ウマと評判のイナダが数十本とか、クーラーからあふれ出すぐらい釣れてます。

▲Iカリさんの6日熟成イナダ。過去最高クラスの脂乗りで激ウマらしいですよ。

 

引きに癒やされたくなったら、絶対オススメ。

 

テンタチがなかったら、絶対癒やされに行ってるけど・・・次回はテンタチで悶絶?癒やし?のガツーンを味わいに行ってから、マグロ再チャレンジ予定です。

 

バイバイ