今回、ご紹介したい本はこちら。
タイトル ma cuisine
おいしさの引き出し方
レシピだけでは伝わらない 食材へのアプローチから調理法まで
筆者 平野 由希子
発行 誠文堂新光社
定価 本体3800円 +税
こちらの本は、まず、表紙がティファニーブルーで、なんともおしゃれ。
ただ、おしゃれだけな本だったら いやだなあと思いながら 開いていくと、フランス料理が多い。
タイトルが ma cuisine
おそらく、フランス語で、「私の台所」という意味かしらん?(違っていたらすみません💦)
うーん。フランス語のタイトルかあ・・・。私のガラじゃあないかしら・・・と思いつつ、この名前、見たことあるぞ。
わかった
この、ルクルーゼシリーズの筆者だわ!!
この本のシリーズ。
最初は、ルクルーゼという鍋を買ったときに、「鍋買ったからって、本まで買わなくてよいわよね!!」と我慢していたのだけど、「ル・クルーゼだから、おいしい料理」という本の「塩漬け豚とキャベツのポットロースト」という料理が美味しいと友人に聞いて、この本を購入し、作ってから、すっかりファンになってしまって、3冊も 揃えてしまったのだ。
これこれ!
とても美味しいので、このお料理を作ったときのブログをご紹介します。レシピも書いています♪
このお料理のすばらしいところは、豚肉に塩をしてから、一晩おくこと。
すると、不思議なくらい、肉のうまみが、増すのです。
また、玉ねぎを、豚と炒めることで、ちょっとオニオングラタンスープのようなうまみを伴う、おいしいお料理が完成すること。
また、ルクルーゼのように厚手の鍋だからこそ、うまくいく、調理法!
この本は、やっぱり買ってよかった!!という名作だったのです。
この筆者の本なら、美味しいお料理がでているのではないかと、ひらいていくと、あるわ、あるわ・・・。
時間をかけて うまみを増すことを意識した お料理が!!
たとえば、このニンジンのグラッセ!
このニンジンのグラッセは、砂糖はいれず、バターをねっしたところにニンジンと並べて塩適量を振って蓋をして弱火でじっくりと両面15分を目安に表面がキャラメリゼされるまで加熱したもの。
このフランス風肉じゃがは、オーブンで1時間半、じっくりと加熱したもの。
この本の8ページに書いてあるのだが、竹串がすっと通るまでならば20分から30分もあれば十分なのだけれど、1時間半加熱すると、別物のじゃがいもに なるそうです。
肉、ワイン、ハーブが一体化した味わいになり同じ材料なのに、こんなに味が変わるとは!という結果になるらしい。
でも、そのことは、「塩漬け豚とキャベツのポットロースト」で、私も痛感している。
料理は、時間によっても、味がかわってくる。
この本は、そんな、時間にまでこだわった料理、温度にこだわった料理、切り方にこだわった料理、油にこだわった料理などが紹介されています。短時間に作れればよいとか、ずぼらをしちゃおうという姿勢はみられず、素材の味をいかに生かすかを研究しつくしたお料理。
お料理好きには、とても気になる本だと思います。お値段がちょっとする本なのですけれど、まずは、本屋さんでひらいてみてくださいませ