加瀬英明のコラム 日本はこれから世界に大きく貢献しよう | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。




加瀬英明のコラム
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 Date : 2019/03/29 (Fri)

 2月10日にフィギュアスケート四大陸選手権が、カリフォルニア州アナハイムで開催されて、宇野昌磨君が初優勝を果たした。21歳の快挙だった。

 テレビで観戦したが、表彰台にあがった日の丸が美しかった。日の丸が外地で翻るのを見ると、目に沁みる。

 能楽堂のミュージカル

 昨年の暮れだったが、都内青山骨董通りの能楽堂で、ビートルズのジョン・レノンと、オノヨーコを主人公としたミュージカルが上演された。ヨーコが私の母方の従兄姉で、ジョンとも親しかったので、プログラムに解説を寄せた。

 「ヨーコとジョンは近代文明社会の人々が虚ろな欲望や、学位、偽りの地位によってがんじがらめに縛られているのに対して、拘束を捨てて、人間らしく生きることを求める真の革命の旗手であり、ロマンチックな破壊者だ。

 ジョンはヨーコと2人で書いた『イマジン』のなかで、『宗教がなくなれば、世界が平和になる』と歌って、キリスト教を否定したが、『私が来たのは人が生命(いのち)をえ、与えられた生命いっぱいに生きなさい』という、イエスの新約聖書の力強い言葉が響いてくる。

 2人は、今日、多くの人が人造人となっているなかで、自然人だった。近代が老いてゆくなかで、抗争や戦争を招く理性の時代が疲れ果てて、独善的な宗教や拝金社会が斥けられて、人と自然を心で感じる信仰の時代を引き寄せてくれた」

 日本に誇りを持とう

 やはり昨年になるが、私は多くの学者が集まった「国家ビジョン研究会」の会長をつとめることを懇請されて、引き受けた。分野ごとに部会が設けられているが、座長の1人のN氏から新著の原稿に目を通すことを求められた。

 そのなかで、日本のいくつかの制度について、国際的な基準から逸脱した「ガラパゴス現象」だと批判しているのが、目にとまった。もっとも、日本独自の慣習や制度を取り上げて、「ガラパゴス化」とか「ガラパゴス現象」といって、自嘲する者が少なくない。

 とくに、カルロス・ゴーン前日産会長の拘留が長期にわたったのに対して、日本の司法制度が西洋人の眼に、後進的な「ガラパゴス現象」に映るから、恥しいという声がきかれた。

 もっとも、フランスの有力紙の記者が来京して、わが家で一夕持て成したが、ゴーン氏が社費でベルサイユ宮殿で結婚披露宴を行ったのをはじめ、悪事が次々と露見してからは、日本に対する批判が消えたと語った。 

 ガラパゴス諸島といえば、エクアドル西岸から西へ1000キロ離れた太平洋の離島群で、外界から隔絶されてきたために、多くの珍しい固有の動物が棲息していることで、知られる。

 明治政府が西洋の脅威から日本の独立を守る必要に迫られて、強行せざるをえなかった文明開化が行き過ぎたのか、多くの日本人がいまでも自信を欠いて、西洋を恐れることが習性となっている。もう文明開化を乗り越えて、よいのではないか。

 パリ会議の100周年

 2月12日は、日本全権団が第1次世界大戦の戦後処理を行ったベルサイユ会議としても知られるパリ会議において、国際連盟を創設するのに当たって、連盟規約に「人種平等原則」を盛り込むように提案したところ、11対5で可決されようとした寸前に、議長をつとめていたアメリカのウィルソン大統領が「このような重要な案件は、全会一致でなければ採択できない」といって票決を斥けてから、ちょうど100周年に当たった。アメリカは国内で黒人の人権を、蹂躙していた。

 この日、私が代表となって、国会議事堂前の尾崎記念会館において、日本が国際連盟規約に「人種平等原則」をかえることを求めた百周年を、記念する集会を催した。国会議員の多くの有志も駆けつけてくれた。

 ところがどの新聞も、テレビも、この世界史的な百周年に触れることが、まったくなかった。日本が先の大戦を大きな犠牲を払って戦った結果、まずアジアの諸民族が独立し、その高波がアフリカ大陸も洗って、世界の諸民族が解放された。

 日本は世界の光となった。ロシア革命や、フランス革命が行われてきたが、日本が今日の人種平等の世界を実現したことこそ、人類史における何よりも大きな革命ではないか。

 日本という太陽が昇って、世界を隅々まで照らした。日本の力によって人類のありかたが、根底から改まったのだ。

 「八紘一宇」こそ人類の理想

 日本は初代の神武天皇が橿原(かしはら)において即位された時に、「八紘(あめのした)(世界)をおおいて宇(いえ)(1つの家)にせむ」という「八紘一宇」の勅(みことのり)を発せられたが、歴史を通じて人種によって差別したことがなかった。

 日本がアメリカの不当な圧迫に耐えられず、真珠湾を攻撃した翌年1月に、東條英機首相が国会演説を行って、戦争目的として「人種差別の撤廃と、すべての民族の解放」を掲げたことを、私たちは忘れてはなるまい。

 日本は東アジアにあって、長く外界から隔絶された列島において、きわめて独特な文化を培った。「ガラパゴス現象」といって自国を嘲る人々は、日本の国柄を時代遅れのものとして、蔑んでいるにちがいない。

 「ガラパゴス現象」と日本

 私は幼少の頃から、外交官だった父から、100年前に日本全権団が晴れの国際舞台で、人種平等を主張したことに、誇りをいだくように教えられて、育った。

 6年前に、私はセルビア共和国のアダモヴィッチ・ボヤナ大使によって、大使館に昼食に招かれたことがあった。

 私は挨拶を終えると、すぐに第1次大戦後のパリ講和会議において、日本全権団が戦後世界を管理する国際機構となる国際連盟憲章に、「人種平等条項」をうたうように提案したのに対して、セルビアが賛成票を投じてくれたことに、御礼を述べた。

 すると、女性の大使が驚いて、「着任してから、このことについて御礼をいわれたのは、はじめてです」といって、喜んでくれた。

 幕末にアメリカをはじめとした、西洋諸国の艦隊が来寇するまでの日本は、まさに「ガラパゴス化」という比喩が、当たった。

 2月はじめに、宗教界の指導者が集まった新年会が、都内の明治記念館で催された。

 いつものように、仏教諸派、教派神道の領袖から、カトリック教会の司教までが和気藹藹と、テーブルを囲んでいた。

 神社本庁の田中恆清総長が開会の挨拶をされた後に、乾杯の発声を行うように依頼された。

 私は幕末から明治にかけて、日本の浮世絵を中心としたジャポニズムが、西洋の絵画、庭園、建築、服飾などに深奥な影響を及ぼしたが、視覚的なものにとどまったのが、いまでは日本の万物に霊(アニメ)が宿っているアニメや、自然と1つになった和食、エコロジーから、和の心まで、かつてのジャポニズムをはるかに大きく超える精神的な日本の高波が世界を洗っており、和の信仰をひろめることによって、抗争に明け暮れる人類を救う使命が、各位の肩にかかっていると述べて、杯をあげた。

 日本の文化の出番だ

 抗争が絶え間ない理性の時代が疲れ果て、近代が老いてしまったなかで、日本の心の文化の出番が迫っている。

 11月にローマ法王が、長崎、広島を訪れるが、このところ法王が仇敵であってきたユダヤ教のシナゴーグ(礼拝堂)の祭壇に跪いたり、ロシア正教の総司教と和解したり、かつては考えられなかったことが起るようになっている。

 西洋ではより寛容な社会が到来して、日本の和の心の根といってよいエコロジーが、キリスト教に取って代わりつつある。

 私たちは世界に日本の時代が訪れることを、目前にしている。
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