宮崎正弘の国際ニュース・早読み  <安邦保険を中国政府が救済。CEOの呉小輝は監獄へ (2018 | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


    具体的な名前が出て来た、って何が?ですが、倒産ラッシュの先駆け鴨しれない。

    保険なんて、信用第一なのにね・・・。在庫を持たないから、恐怖心が沸かなかったのかなぁ?    不思議な「拝金主義者」に取っては、金を廻していれば何とかなるさってなもんだったのだろう。


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018)2月27日(火曜日)
         通巻第5620号 
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 安邦保険を中国政府が救済。CEOの呉小輝は監獄へ

  トウ小平一家の運命は、これからどうなる?
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 トウ小平は遺言に「墓を造るな」とした。
海に遺灰を播いて、遺族の他に立ち会ったのは胡錦涛だった。後世の報復を恐れたからで、中国では墓を暴くのは伝統である。

 トウ小平の孫娘と再婚したのは、昇竜の勢いを見せていた温洲商人の呉小暉だった。かれは温洲市の共産党委員会幹部に取り入って、地方閥として蓄財し、2004年に資本金五億元の保険会社を立ち上げた。

 当時の状況は、中国の存在しなかった生命保険という金融商品に人々の関心が高まり、われもわれもと有利な保険を捜していた時期と重なる。だからビジネスは当たった。
 安邦保険は2016年までに七回も増資を繰り返し、2014年には投資家も注目、一度の増資に500億元が集まったこともある。 

呉小暉はまたたくまに企業を肥大化させ、強気の海外企業の買収に乗り出す。
あげくはNYのウォルドルフアストリアホテルを買収し、トランプ一家に食い入り、ニュージャージーに建設中だったトランプタワー分譲をまとめ買いした。
「政治的コネ」の強さを見せつけ、米国の永住権取得に有利だというのが、クシュナーの親族が唱った宣伝文句だった。

 「大きすぎて潰せない」。
 日本でも過去に山一救済があり、ダイエーは救済買収がなされた。官主導でも、業界の再編が起こり、鉄鋼、造船ばかりか銀行、保険、証券業界も完璧に再編された。

債務超過による安邦保険の経営危機は以前から言われた。
並んで噂されるのが王岐山のコネが深いとされる「海航集団」と、習近平一族との関連が言われる「万達集団」だ。
いずれも天文学的な債務超過、有利子負債が12兆円から15兆円、孫正義率いるソフトバンクのそれもおよそ同レベルである。

2月23日、安邦保険倒産の危機を回避させるため、とうとう中国政府が救済に乗り出した。呉小暉は2017年6月9日に逮捕拘束され、現在は監獄で裁判を待つ身、容疑は中国保険法違反だとか。

同社は米国との関連が深いため、ウォールストリートジャーナルなど米国のメジャーなメディアは大書して報道している。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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朝日の内側にいた人々が朝日批判の先頭に乗り出した

 朝日新聞は偽善と欺瞞の伏魔殿、その正体はいったい何か

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長谷川煕『偽りの報道』(ワック)
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 評者(宮崎)は朝日新聞を読んでいない。かれこれ四十年以上になる。
学生時代は毎日読んでいたし、そもそも評者は朝夕、朝日新聞を配達し、集金し、拡張まで行って学資を得ていた。文芸時評は林房雄が書いていたし、左傾していたとはいえ、まだ良心があった。
大学入試に朝日からの出典が多いと聞いていたので、日本でいちばん良い新聞と思っていたが、だんだん論調への疑問が生じ、いつのまにか「何を書いているのだろう?この新聞は」と憤る日々が続いた。三年後に、同紙が日本でいちばん悪質な新聞と分かり、それからしばらくは朝日新聞批判も展開していた。
 しかし批判も心臓に悪いうえ、精神衛生上、良くない。だから突然、朝日購読を止めた。別に朝日新聞を読まなくても、何を書いているかは産経を読んでいれば大枠が掴めるし、毎週の『週刊新潮』のコラムで高山正之氏の朝日批判や『正論』『WILL』『hanada』を読んでいれば、まとめて朝日の遣り方が了解できる。
今起きていることも小川榮太?氏らの健筆ぶりを見ていると了解できることである。
以前の朝日批判の急先鋒と言えば、『諸君!』と『週刊文春』だったが、前者は休刊、後者は朝日と共闘を組むようになって昔の面影はない。
 朝日新聞を毎日読まなくても、朝日の先行きは予測できる。
同紙は社内クーデターでも起こって、いきなり保守に転向し、産経の右を走るか、それが出来なければ倒産するしかないだろう。いや、外国資本に買収されるかもしれない。アメリカの主要メディアを豪のルパート・マードックや、中国系資産家や、メキシコの財閥が代理人を駆使して買収したように。
そこで評者は、『朝日新聞のなくなる日』(2009年11月、ワック)を書いた。よく売れたけれども、もう絶版になった。
言いたいことはSNSの発達が、一方的な、身勝手な主張伝達という大所高所のメディアの在り方を変質させ、異なった意見が、主要メディアをバイパスして世論を形成してゆくだろうという予測だった。
事実、その通りになった。
米国ではトランプが当選し、欧州のほぼ全域でリベラルメディアの主張と反対の政治的動きが主流となりつつある。
さて本書である。
著者の長谷川氏は朝日の内側にいた人で、永栄潔氏と同様に朝日批判の先頭に乗り出した。その偽善と欺瞞の伏魔殿、その正体はいったい何かを内側から鋭利に抉ったのが本書で、「安倍疑惑事件は冤罪」「安倍首相は報道被害者」「夜郎自大の自画自賛」「陥穽に嵌った朝日記者の盲点」「キャンペーンの歪曲性」など、小見出しを見ただけでも、その批判の激しさが伝わってくる。        
 
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)宮崎さんの新刊『米国衰退、中国膨張、かくも長き日本の不在』(海竜社)をさっそく購入し、直ちに読破しました。
毎回、貴著はすぐさま全編読了を旨としております。今回も地図帳を机上に拡げて入念に拝読いたしましたが、実に瞠目に値する実地調査の行動力と、得られた情報の的確精密な処理とその表現力、総じていえば知的生産力の旺盛に感嘆措くに能わず、おかげさまで老生も相応の知的興奮を経験させていただきました。
    (KK生、世田谷)



  ♪
(読者の声2)文春文庫に『私の死亡記事』(2004年12月第1刷、単行本は2000年12月刊)という書がある。
「はじめに」によると、「物故者の解説を、当のご本人その人に執筆していただく」という趣旨で、2000年8月に編集部から発出した依頼状への回答を集めたもの(102名が執筆、文庫で12名追加)ということである。
 この102名中の一人が西部邁氏で、その現実の自死(2018年1月)の約17年余前、61歳時に執筆されたものになる。お読みになっていない方もおられると思うので、一部(冒頭と末尾)を紹介しておきたい。
 題は「自殺できて安堵しております」
(引用開始)「私儀、今からちょうど一年前に死去致しました。死因は薬物による自殺であります。
・・・・・・
 この死亡通知をたまたま読まれて、お前はそも何者だと尋ねたくなる読者も多いことでしょう。私の履歴を簡単に述べておくのがこういう際の作法だとは承知しているのですが、すでに生前において、自分のやったことについては忘れゆくばかりでした。ニーチェを真似るわけではないのですが、何冊か本を書いたような気がする、としかいえません。このことからも、「精神」は活きていてこその代物だと、いわゆる彼岸にいるものとして、つくづく感じ入っております。左様なら」(引用止め)
   (CAM)


(宮崎正弘のコメント)この文章、小生も記憶にありますが、周囲にはずうっと以前から自裁をほのめかされていました。



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(読者の声3)一部のメディアに「西部さんは三島が嫌いだった」などとのたまう人がいますが、西部邁先生には、平成21年11月の憂国忌に出席していただき、懇親会では「天皇陛下万歳」を三唱されています。過去のご自分との完全決別だった瞬間でした。
   (HS生、杉並)



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(読者の声4)貴誌にかなり以前に、習近平の独裁居座りを予測されていた記事を拝読した記憶があります。
 もう一度、その予言的部分を再掲載願えませんか?
   (GH生、茨木)


(編集部から)小紙2月16日(5617号)に掲載の「習近平は定年を延長し、四期連続、20年をトップに居座る腹積もり。モデルはプーチン、長期政権の秘訣は周囲に優秀な部下を置かない」という記事です。
 本文は以下の通りです。
(引用開始)「歴史始まって以来、どの国でも独裁権力を持続させる秘訣は、周りに潜在的ライバルを置かないことであり、団派のライジングスターの一人だった孫政才の失脚が代弁するように潜在する「敵対者」は葬り去り、政治局を忠誠心だけが突出したイエスマンで側近を固め、またボディガードは出自をよくよく吟味し、頭は空っぽでも肉体が強権であって、忠誠心がとびぬけて高いものを選ぶ。
 さらに権力のボディガードである軍においては、敵対派閥の軍人はすべて辺境に左遷するか、定年前でも引退に追いこみ、従順な軍人を高層部で固めることである。そのうえ「うるさ型」の理論をこねまわす劉源(劉少奇の息子)や劉亜州、羅媛らを勇退させた。
理論派軍人など不要というわけだ。太子党とて、煙たい存在は疎遠にし、例えば胡耀邦の息子の胡徳平などは、日本向けの柔和な顔が必要な時だけ利用する。江沢民の息子、李鵬の息子二人と娘、胡錦涛の息子などへの冷遇ぶりを見ても、そのことは明白だろう。
 したがって習近平は新しい軍事委員会をほぼ味方で固め、房峰輝(参謀長)を更迭した。そのうえ、第二軍の「人民武装警察」の指揮権も中央軍事委員会に一本化した。
 潜在的に敵対するとみられた軍人を片っ端から更迭し、とどめの人事が氾長龍(前軍事委副主任)を逮捕・拘束し、汚職容疑で起訴することに表れる。氾長龍は軍のボスだった徐才厚と郭伯雄(ともに江沢民派で元軍事委副主任。徐は死亡)に近い軍人とされた。
軍人精神に富んで不正を嫌った張陽は自殺した。
 次に習近平が着手したのは地方幹部の大幅な入れ替えである。大半を「習近平派」と呼ばれる子分たちで固め、しかも特徴的なのは、習近平より一世代以上若いことである。
将来の権力維持のために、この若き習近平派に徹底的な幹部教育をなし、政治的実力をつけさせ、自分が居座る間に次の後継者をこの中から選抜するのが基本方針だろう。
 注目すべき「習近平派」の三段跳び人事で登場した若き新顔リストは下記の通り。

名前    新ポジション    前職
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王東峰   河北省書記     天津市長
陳求発   遼寧省書記     遼寧省省長
李 強   上海市書記     江蘇省書記
楼勤検   江蘇省書記     陝西省書記
干偉国   福建省書記     福建省省長
李 希   広東省書記     遼寧省書記
胡和平   陝西省書記     陝西省省長
唐一軍   遼寧省省長     浙江省副書記
張国清   天津市長      重慶市長
唐良智   重慶市長      重慶副書記
劉国中   吉林省省長     陝西省省長

 このほか、31の行政区の副書記、副省長クラスのどこかのポストに習近平の子飼いが就任した。特色は、これら若いリーダーのほとんどが習近平の福建省時代(1985−2002)、浙江省時代(2002−2007)時代の部下であること。
 また特別な配慮がされたのは下方されていた陝西省時代の同僚や部下、そして清華大学閥からは有能なエンジニア出身組をすくいあげて上位に配置した。
「なかでも上海特別市書記に任命された李強である」と世界的なチャイナ・ウォッチャーとして知られるウィリー・ラムが言う(米国ジェイズタウン財団『チャイナ・ブリーフ』、2018年2月13日号)。李強は1959年生まれ、習が浙江省書記時代に温州市書記を務めた。温州といえば「中国のユダヤ人」と言われるがめつい商人の町だ。
 上海は中国経済の象徴であり、金融のセンターでもある。
 次いで李希である。かれも李強と並んで政治局入りしている。
 中国最大のリッチ地区は広東省。第十九回党大会までは『団派』のホープといわれた胡春華が書記だったが、李希と入れ替わった。
李希は1956年生まれ。陝西省出身で、習近平の信頼が厚いとされる。
 ダークホウスは唐良智である。唐は1961年生まれ、ほとんどのキャリアを浙江省で過ごしたが、党大会前に浙江省副書記となり寧波市長を兼ねた。寧波は上海の南対岸にある重要な港町、秀吉の時代は、この寧波が貿易の拠点として栄え、また倭寇の本場、出撃拠点とも言われた。
 次に注目は『国防技術』分野からの大抜擢三人組である。
 胡和平は流体力学専門家で精華大学閥(1962年生まれ)、張国清(1964)は電気技師出身で国防技術畑からの抜擢。超求発(1954)は宇宙航空専門家で、国防大学出身。
 いずれにしても多くが第六世代に属し、習近平の後継世代となる可能性を秘めているが、問題は誰も政治的力量をもって評価されたわけではないこと、修羅場を潜り抜けた革命世代とは、その血を血で洗う凄絶な闘争心を欠落させており、骨太どころか、線の細さが気になるところだろう。だが、皇帝側近とはツワモノではなく、ごますりというのが、中国史の特質である」(引用止め)

 なお昨日付け小紙の『2013年』は、明らかに「2023年」の間違いです。訂正します。
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    朝日訴訟が上告まで行ってしまったようだ。故上智大教授の置土産が土産にはなりそうも無い。黙祷。

    外国資本の買収は考えていなかったな。マスゴミの資本規制って無いのかな??まぁどっちでも良いけど。


    今週以降の注目はなんと言っても支那畜の「全人代」だろう。憲法改正(改悪)?が成るかどうか。