宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<シリアで壊滅したはずのIS兵士、アフガニスタンへ大量に潜入 | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


    今日のニュース欄は頭が痛くなりそうだ。

     どこまでが真実として実現するのかしないのか???   はたまた語られている事は陰謀とも言うべきだが・・。もう判らんよ。


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)12月30日(土曜日)
        通巻第5561号   
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 シリアで壊滅したはずのIS兵士、アフガニスタンへ大量に潜入
  パキスタンにもISが潜り込んでテロを準備、これも「アメリカの陰謀」?
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 アジアタイムズ(12月27日)が大きく伝えている。
 シリアから追い出されたIS兵士のうち「一万人がアフガニスタンに潜入した」というロシア情報筋の最新情報を掲載しているが、人数の検証はされていない。
 ただし、10月にカルザイ元大統領がフランスのメディアとのインタビューで、「アフガニスタンで新しい武装集団があちこちに展開しているが、これはIS兵士とみられる。なぜならアラビックの暗号が解読されたからだ」と発言しているのである。そのうえでカルザイはこう付け足している。
「アメリカ軍はそれを知悉しているが、なんの軍事行動もとっていない」。

 パキスタンのバロチスタンで中国人ふたりが殺害されたように、パキスタンからの分離独立運動が盛ん。ここにISが潜入、あるいは合流の可能性もある。
 となれば、アフガニスタン、パキスタンの治安はまたも乱れ、地域の安全保障が深刻化する。中東の攪乱が南アジアへ移転したことになる。

 となると誰が得するか?
 米国の長期的戦略は、世界秩序の塗り替えを図っている中国との対決である。
 「この仮定を前提とすれば、南アジア情勢の悪化は中国のシルクロート建設に甚大な悪影響を及ぼすだろう」
 したがって、「中国のシルクロード攪乱を狙うアメリカの陰謀が背後にある」などとロシア情報筋は飛躍的な分析を展開している。

 たしかに中東情勢に地殻変動をもたらした「アラブの春」は、オバマ政権下で「薔薇革命」「チューリップ革命」の流れを受けていた。

ヒラリー・クリントン国務長官(当時)らが組み立てたシナリオに基づいてチュニジア、リビア、エジプト。そしてシリアが大混乱に陥った。これらの動きに台本は米国のリベラル派とネオコンの合作だったふしがある。
ところが背後にいたヒラリーは「ベンガジ事件」で躓き、この一連の「アラブの春」運動はエジプトの軍事政権誕生などで頓挫した。

もともとの火元はウクライナだった。伏線としてコソボの独立、旧東欧諸国のNATO加盟という、欧米のリベラルが企図した「民主化」の波が表面の現象だったが、背後にはジョージ・ソロスらがいて、資金を供給した。


 ▼ロシアの反撃は反「アラブの春」に源流がある

 ロシアは焦った。反撃に出たプーチンはクリミアをロシアに併合し、ウクライナ東部を勢力圏としてとどめるための軍事介入を継続した。ジョージアのNATO入りはサーカシビル大統領の野望をくじき、彼はウクライナへ逃亡した。

 米国のネオコンとソロスらが仕掛けたウクライナ民主化運動はヤヌコビッチ大統領をおいだしたものの、その後、内戦状態の手前まで行った。だが、ウクライナのNATO入りは頓挫し、シリアでも空爆に参加したロシアによって、シリア和平の主導権を奪われた。

ところがトランプ大統領は、これらオバマ政権が企図し挫折した状況に無関心であり、その残務処理に極めて消極的で、むしろエルサレムへの大使館移転など、別の方向へ舵を切った。この流れを受けて、イスラム過激派のISがアフガニスタンへの逃亡を図ったとみるのが順当だろう。

 ロシア筋はISの逃亡組がアフガニスタンに一万人も潜入し、一部がバロチスタンにも潜り込んで次のテロ、すなわち「中国の一対一路プロジェクトの周辺国に集中している」とする。

つまり背後にアメリカの陰謀があって、次の標的としていると示唆するわけだが、こうした動きを支持するソロスらリベラル思想はアメリカで退潮気味であり、トランプ政権はむしろ反対の戦略に傾いているのが現実だ。

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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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フォーサイスの『オデッサ・ファイル』の追跡劇に引き込まれるようだ

北朝鮮の武器密輸ルートを追求するスリルとサスペンス

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古川勝久『北朝鮮、核の資金源――国連捜査秘録』(新潮社)

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 著者の古川勝久氏は元国連安保理「北朝鮮制裁委員会」の専門家パネル委員。つまり麻薬Gメンのように制裁対象とする企業や人物の特定、詳細調査をする部署で多国籍のメンバーが集う。
 国連が制裁を決めて物資が北には行かない筈なのに、何故、金正恩はアメリカにも届くミサイルの新型を製造できたのか? 初歩的な疑問を持つ読者が多いにちがいない。
 闇のルートが健在だからである。
 暗躍する北朝鮮の活動家、支援組織、代理人。そして面妖な看板を掲げるダミー企業。制裁を逃れるために北の国際的なネットワークが秘密裏に組織され、一時は日本が拠点だった。
 会社名をしょっちゅう変えるダミー海運会社の表看板と裏看板、偽りの登録事務所。出入りする人間、そのコネクションの先を求めつつ、北朝鮮が核ミサイル、戦車部品からミグ戦闘機の輸出入に関わったルートを多国間に追跡する。
 すでに張り巡らされたネットワークは金正男暗殺の舞台となったマレーシア、国連捜査に協力しないミャンマー、タイ。そしていまも武器密輸の本場といわれるウクライナからベラルーシ。その他、えっ、エジプトの怪しい動きに加えて、こんなアフリカの奥地にもネットワークが構築されているのかと驚くべき秘密の全貌が、本書を通じて初めて明らかとなった。
その意味で本書の惹句にあるようにスクープ・ノンフィクションだ。
 読みながら、フレデリック・フォーサイスの『オデッサ・ファイル』の波乱に富む追跡劇に引き込まれるが如く、スリルとサスペンス、いやはや、これを元にスパイ小説が書けそうと思うほどに迫力があった。
 とくにベラルーシが新しい拠点に化けていたのだ。2016年九月にベラルーシに北朝鮮大使館が設立された。ここで幾つかの『商談』が成立し、とりわけ移動式ミサイル発射台は、ベラルーシの軍事産業から中国へノウハウが渡り、中国がライセンス生産し、ほかの商品に偽装しての密輸が疑われている。
 火星15号は移動式発射台からだが、9軸18輪だった。従来は8軸16輪が最大だったから、日米間の専門家は衝撃を受けた。北朝鮮は、これは自国製だと胸を張ったが、あの産業力で、このような発射台を製造できる筈がない。

 そうか、あのベラルーシか、と納得がいくことが多い。
 評者(宮崎)が昨師走に上梓した『日本が全体主義に陥る日』(ビジネス社)は旧ソ連15ヶ国と旧東欧15ヶ国、合計30ヶ国の元「赤い国々」を三年かけて取材した記録だが、当然、ベラルーシ探訪記を書いている。
首都ミンスクの不気味な、宮殿のような建物がある。看板がないので、このビルは何かと問うと、ガイドは口ごもった。あの悪名高いKGB本部だった。
 ベラルーシの独裁者ルカシェンコ大統領は、秘密警察を駆使して反対派を弾圧し、密告を奨励して権力を磐石にしている。そのベラルーシ政府は、「北朝鮮制裁品目を輸出しているはずがないし、手配している人物が入国した形跡はない」としらを切り続ける。

さて書評を書こうとして、手にした『週刊新潮』(1月4,11日合併号)を読むと、古川氏のスクープ記事がある(特集「北朝鮮制裁が骨抜きの実態」)。
 したがって、よく知られたマレーシア、ミャンマー、タイ、台湾のヤクザ組織の暗躍など、一部はメディアで既に報じた中味より、意外なコネクションとして登場するキューバのことを書き足しておこう。
 著者の古川氏はこう書いている。
 「2013年8月、パナマ政府が、ある国から提供された情報をもとに、パナマ運河通過中の北朝鮮貨物船『チョンチョンガン(清川江)号』を捜索した。容疑は、違法薬物の密輸。しかし、実際にこの船から見つかったのは、ソ連製のミグ21戦闘機や地対空ミサイルシステムなど、大量の兵器だった。これらはパーツに分解されて、合計31のトレーラーとコンテナに隠されていた。コンテナは上に大量の砂糖の袋を載せられ、船底に置かれていた。積み荷はキューバの軍港・マリエル港で船に積まれ、北朝鮮に向かう途中だった。北朝鮮による史上最大規模の武器密輸事件であった」
 この検査はパナマ官憲によっておよそ1ヶ月も続けられ、砂糖の袋だけで20万個。地対空ミサイルの他に、アンテナからミサイル追尾装置、発電機、はてはミグ戦闘機が分解されており、そのエンジン15基が発見され、船長以下乗組員34名は取り調べを受けた。
 ところが、キューバ政府は、「これらは北朝鮮に修理を依頼したものである」と言い張り、北朝鮮政府も「北朝鮮に売却予定はなく、修理したらキューバに返却予定だ」などと屁理屈をつけ、国連が制裁対象とした「メインテナンス」ではなく、あくまでの「修理」だと喧しく自己主張を繰り返すのであった。
 自殺を図ろうとした当該船長は「兵器密輸の立役者と見られる複数の人物の連絡先を記した手書きメモも保管していた。そこには、在ハバナ北朝鮮大使館の講師と参事官の電話番号や匿名の『キューバ軍人』の電話番号があった。キューバ国内で、密輸に向けた準備に当たっていた者たちだろう」(333p)
 キューバは米国と国交を回復し、開発途上の明るい国であるが、軍のダークサイドでは、北朝鮮の独裁権力に繋がっていたのだ。
 同様に巧妙な密輸の拠点が日本である。
制裁の抜け道は、たとえ国連決議2375号(史上最強の制裁強化、9月11日。そして2397号、12月22日)があろうとも、代理人、工作人、活動家の暗躍によって、存在しているのである。
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)二月の三島由紀夫研究会の「公開講座」ご案内です。
ゲストは西村繁樹退役一等陸佐です。要領は以下の通りです。防大を出て青年自衛官に任官した当時、三島由紀夫先生と出逢い、その自決の直前まで短くも濃密な交流を持った経験、秘話を語って頂きます。
とき   2月28日(水)18時半より(18時開場)
ところ  市ヶ谷「アルカディア市ヶ谷」
講師:  西村繁樹(軍事評論家、元防大教授、退役一等陸佐)
演題: 「三島由紀夫と最後に会った自衛官(おとこ)」
<講師略歴> 昭和22年生、大阪府出身。44年防大卒(13期)、陸自入隊(職種は野戦特科=砲兵)。特科連隊、陸幕防衛部防衛課勤務、陸自幹部学校戦略教官等を経て防大教授を歴任。平成24年定年退官。現在偕行社参与。
 我が国における軍事戦略論の権威として多くの著作や論文を発表。主な著書:「SDI戦略防衛構想―『スターウォーズ』とは何か」(教育新書)。「防衛戦略とは何か」(PHP新書)その他がある。
       (三島由紀夫研究会)



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(読者の声2)年末休みの初日、ツンドクだった宮崎先生の『AIが文明を衰滅させるーーガラパゴスで考えた人工知能の未来』(文藝社)を拝読しました。
AI(人工知能)とか、SNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)とか、新語が新聞で並んでいても、スマホを持たない老生にとって、いったいどのような世の中になるのか、想像だに出来ないことでした。
この本は、いまの問題点を、空想を交えず、リアルな視点から、すべて網羅して簡潔に解説あるいは独自の解釈をされていて、すっかり魅入られ、五時間で読み切りました。次の時代を考えるヒントだらけでした。
 殆どのページに傍線を入れ、マーカーで標を付けながら読んだわけで、これは熟読の証拠、年のおわりにきて多少は賢くなった気分です。よいお年をお迎え下さい。
   (KK生、湯河原)

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    良い意味でも悪い意味でも闇ルートって存在するんだろう。日本・日本人に取ってはアンタッチャブル、触りたくないものだ。でも朝鮮人主体の暴力団は手を出してるんだろうな。


    朝鮮人どもの末路が近づきつつあるようだ。南朝鮮の経済破綻は刻々と進行中の様だしな。数兆円の隠し?隠れ?負債が表面化しそうな様だ。ギリシャ以上のデフォルトが・・。ニダ君達はなんて叫ぶのだろう。アイゴーかなぁ。