宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<北戴河会議、2日から開始されている模様 (2017年08月0 | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


    「北戴河会議」なんて今は一般化してしまった感がある。コソコソヒソヒソ。何か笑ってしまいそう。

    裸の王様の体制はどんな結果になるのだろう。 


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)8月4日(金曜日)弐
         通算第5383号 
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北戴河会議、2日から開始されている模様

 長老の意見は聞き置く姿勢。習近平の独奏会か

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 中国共産党恒例の夏のトップ会議「北戴河」会議が8月2日から開始された模様だ。テレビ画面からトップたちの動静を伝える報道が消えたからだ。
 秦皇島は先月来、異様な警備体制に入っており、緊張感が漂っている。トップ会談は山側の豪華ホテルか、ヴィラッジに分宿したかたちで、印刷された議案書はなく、全てが口頭で行われる。

 海水浴場に特別のゾーンが設定され、SPを思われる屈強な男達が海岸の警備を始めると、ほぼ会議終了、あとはリゾートでのんびりという風情になる。

 うるさ型の江沢民、宋平らは欠席と見られ、李鵬、朱容基、温家宝らは出席している様子だが、饒舌の曽慶紅、胡錦涛のふたりが発言するだろうと観測されている。

しかし、北京通によれば、
 「直前の孫政才失脚と内蒙古での軍事演習を見せつけたことによって、もはや習近平批判がおこることは考えにくい。おそらくこの場で、第十九回の人事を提示し、それとなく長老を根回しして合意を得るのではないか」
 と、ほぼ「習近平の独奏を聴く会」になるとの見立てだ。

 トップセブンのうち習近平、李克強は確実に残留するが、王岐山が定年で去るか、慣行をやぶって残るかがひとつの焦点。
残る議題のうち、愈正声、張徳江、劉雲山、張高麗の引退は決まっており、空席を栗戦書、王こ寧、王洋、胡春華が埋めるだろうというのが一般的予測だが、習近平はトップセブンの員数に拘っておらず、五人の常務委員体制に変革の可能性もある。
 党大会そのものの日程はまだ公表されていない。

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1609回】        
――「我邦人所占居。旭旗相映以祝秋皇靈祭。亦足以觀我國之光矣」(股野1)
股野琢『葦杭游記』(発行所不明 明治42年)

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股野琢は天保9(1839)年の播磨国龍野藩生まれ。藍田とも邀日楼主人とも号す。大阪、江戸に遊学し、明治4(1871)年に教部省出仕(宣教掛)。後に太政官に入り内閣記録局長を務め、さらに宮内省に転じ書記官、文事秘書官、帝室博物館総長兼内大臣秘書官長、宮内顧問などを歴任。大正10(1921)年没。

  全文が漢文で綴られた『葦杭游記』の表紙を開くと先ず目に飛び込むのが伊藤博文の筆になる墨痕鮮やかな「遒健」の2文字。「明治巳酉一月」と記されているから明治42(1909)年1月の揮毫。つまり初代韓国統監時代(1906年3月〜09年6月)ということになる。その経歴から判断して、股野が宮内顧問当時か。以下、漢文を読み下しておく。

 股野は「明治四十一年九月。暇を乞いて、將に清韓に游ばんとし(中略)、諸友に別れを告げんとした」。新橋を発ち、須磨、広島を経て馬関で乗船し、「二十三日の暁、釜山に入る」。折しも「秋季皇靈祭」であり、街には「旭旗(にっしょうき)は相(とも)に映え」、「亦た以て我國の光(かかやき)を觀るに足らん矣」

  京城、平壌を経て29日には「韓清の疆(さかい)」たる新義州へ。市街在住の「邦人は二千戸」。これに対し「清人三萬」。「概ね戰後の經營に係ると云う。盛んと謂う可き矣」。一戸を5,6人家族と見積もると、「二千戸」は1万人から1万2千人。清国人が圧倒する。

  やがて満州に足を踏み入れ10月1日には炭鉱で有名な本渓湖へ。駅の「左側に大倉組の採炭場有り。炭層は頗る饒かなるも、但し搬運に便ならずして、其の業、未だ盛んならざると云ふ」。さらに奉天を目指すが、目の前に広がる原野の「廣濶」さに驚く。
 
 奉天在住の邦人は「八百餘戸。三千二百餘口。別に軍團千三百餘人有り。清人は五萬五千餘戸。十七八萬口」。依然として満州第一の都市ではあるが、「街路は汚壞し、奇臭は鼻を衝く。飛塵は面(おも)を打ち、厭う可き也」

 漢文で全文を綴る位だから、当時の高級官僚の常で股野は自らの漢学に相当の自信を持っていたに違いない。だが、悲しいことに、それは書物の上のバーチャルなものでしかなかった。であればこそ、汚なすぎる街に充満する「奇臭」には閉口し、顔面を叩く「飛塵」には顔を顰めたであろう。こんなはずではなかった、と。

 「四日午前十時、旅順に抵り、大和館に投ず」。早速、場所を駆って日露戦場へ。「當時の戰况、壮烈の状(すがた)は人をして栗然とせしむ」。やがて最激戦地の鷄冠山へ。現場を目にしてロシア軍の「其の防守の嚴、方畧の密、稱して難航不落と爲す」

 いまから7,8年前、ハルピンから奉天(瀋陽)を経て営口に至り、旅順では鷄冠山に登ったが、堡塁の壁に残る無数の弾痕に手を触れただけでも、日露戦争の死地に勇躍として赴いた先人の思いが伝わって来たものだ。すでに戦争から1世紀余を経ても、その戦いの凄まじさ、兵士たちのひたむきさが伝わって来た。であればこそ、戦争から何年も経ていないのだから、股野の鼻を血腥い風が衝いたとしても不思議ではない。

  次いで大連港へ。新市街は「頗る壮麗を覺え、邦人の建設、尠なからずと云う」。壮大で完備した港湾施設は「是れ皆、露人の創設する所にして、東洋第一の良港と稱す」

  その後、営口、錦州、天津を経て7日の「夜七時、北京に入り扶桑館に投ず」。郊外を歩くが、悪路続きで車は揺れに揺れ、生きた心地がしない。やっとのことで清朝皇帝が好んだと伝えられる湯山離宮に到着するが、「今は則ち狐狸の?窟と爲る。都を距てること太だ遠からざるも、棄てられて顧みざるは惜しい哉」

  市内の名刹を訪ねる。「一門を過ぎ、一堂に上る毎に、僧徒は錢を覓(もと)める。煩冗(わずら)わしく厭う可し。佛體(ぶつぞう)は怪異にして觀るに足らず」。いやはや。
《QED》
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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)宮崎正弘 v 室谷克実『赤化統一で消滅する韓国、連鎖制裁で瓦解する中国』(徳間書店)ですが、このシリーズで付けるタイトルはいつも「はしゃぎすぎ」ですね。
しかし二人の対談内容は実にまともです。冷戦が終わって30年にもなるのに、中露は米国を憎んでいるうえに、北のミサイルは自分の方には飛んでこないと大前提しているから、北の対米挑発を心地良く眺めているという指摘はナルホドです。
 なぜ朴槿恵政権が簡単に倒壊したのか。大いに疑問だったが、その謎が、この本を読んで解けた。
それが文在寅政権の従北戦略に直結している構図がよく理解できた。
 日本の野党、マスゴミがいま、安倍政権に難癖ばかり付けている底意も、この対談を読むと自然に分かってくる。みんなにお勧めしたくなる本です。
  (SI生)


(宮崎正弘のコメント)ええ、タイトルは出版社が決めますので。



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(読者の声2)貴誌前号「ロシアはデンマークの目の前、ポーランドとの間に飛び地カリニングラードを抱えるが、ここにイスカンダルミサイル(射程500キロ)を配備した。このためNATOはバルト三国に4200名の部隊を、ポーランドに4000名の部隊を送り、緊張を和らげようとしている」
とあります。
 カリニングラードは旧東プロイセンの半分、ポーランドとリトアニアの間にあります。
   (SA生)



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(読者の声3)貴誌にでるコメントの加藤清隆さま、大田区、H.T様を拝読して、この度の安倍総理の人事に懸念する声があるだけに、加藤さんのご解説がもっともだと思いますし、大田区H.T様の声、痛快。
 宮崎先生のメルマガ読者が、今現在三万になろうかとしていますが、読者の方々が、FBに転載して拡散している事をみると、登録数のメルマガ読者数をはるかに超えているわけで、その方達に、加藤清隆様、大田区HTさんの声が、届くことが嬉しい。
   (FF子、小平)



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(読者の声4)貴誌5382号、読者の声(3) 共産党「無能」と中国のAIについてのHT生さんの投稿についてですが、私は全く違う印象を受けています。
 (1)AIが既に、ホモサピエンスの普通人の判断力と同等以上の判断力を獲得してきた。近い将来に普通人の判断力を超える(=超人)であろう。 
(2)「テンセント」社でこのAIの判断力のプログラミングを組み立てたAIエンジニアは「国家反逆罪」になるかも知れぬが、命懸けで、このプログラムを作成した。
 いずれにしても日本として笑っている場合ではなく、「AI恐るべし、そして中国のAI技術 恐るべし!」というのが小生の印象です。
   (KI生、尼崎市)


(宮崎正弘のコメント)すでに2045年にAIが人間を超えるという「シンギュラリティの恐怖」が語られています。AI搭載の軍事ロボットは、米国と中国が開発競争の最中、もちろん日本は置いてきぼりです。
 35年前に拙著『軍事ロボット戦争』(ダイヤモンド社、絶版)で予測したシナリオが現実のものとなりつつあり、年内に、この続編を出版する予定でおります。



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(読者の声5)先日、某紙に「AIがキレる」とか云う記事が載っていました。AIは、データー蓄積・自己学習が進むと、人知の及ばないことを考え出す。AIと囲碁・将棋を打つと、とんでもない手を打つことがある。
 そんな時、人間はその意味が分からなくて「AIがキレる」と云うとのこと。そのような話を友人として居て、「2001年宇宙の旅」のHALの反乱もありだな!なんて話をしておりました。
 そこに、このようなニュースが。このような事態が、「アリの一穴」になり、中国共産党の崩壊につながればと期待してしまいます。NET対策以上に、中国共産党は始末のおえない道具を手にしてしまった訳です。
 ただ、心配は情報の発信地が香港。今はやりの、フェイク・ニュースでなければ良いのですが。
   (HM生、新潟)
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    明治末から大正期の漢文読みの知識層に取っては、自分の眼にする支那竹の領土の不潔さには我慢ならなかっただろうな。何しろ頭の中で作りあげた理想郷が見窄らしくも無残な姿を・・・。


    ホントの支那の姿はこの二千数百年の間、何時の時代であっても単なる野蛮人の集まりの集住地でしか無かった。


    21世紀の今日でさえ、鬼城という名のゴーストタウンしか築けないのだもんな。良く遣るよ!