宮崎正弘の国際ニュース・早読み (ボスニアのパレが「セルビア共和国」独立記念日を祝賀 [宮崎正弘 | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 バルカン半島と言うのは、全くその成り立ちが不明だ。人種と宗教諸派のモザイク地帯? そんなイメージしかない。記事を読んでもサッパリだ。


宮崎正弘メルマより
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)9月27日(火曜日)参
       通算第5039号   
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 ボスニアのパレが「セルビア共和国」独立記念日を祝賀

   「国内国」を抱えたサラエボ政権に内戦の再燃はあるか?

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 サラエボ五輪(冬季オリンピック)のスキー会場となったのはサラエボから南へ10キロ、山稜と渓谷に囲まれたパレという街だった。人口僅か16000名、ただし多くがセルビア正教会を信仰するスラブ系の人々である。
 パレは「スルプスカ共和国」というボスニアのなかの「影の国」に属する。

 ボスニアはカソリックとイスラムが多く、セルビア正教会は少数派。人種としてはセルビア人、クロアチア人に人類学的区分はなく、宗教の違い。両者は人種的には概してスラブ系である。
 この宗教混在国家のボスニアは、地域によって人種と宗教が異なるモザイク国家の典型である。だからバルカン半島は歴史的に「火薬庫」と言われてきた。

 「スルプスカ共和国」というのは現在のボスニアの北東部と北西部をしめる、面積が49%の影の部分で成立しているが、行政機関は認められず、自治の共同体があって、国家的にはボスニアに属するという複雑な二重構造。
1995年の「ディトン合意」で、ボスニアに編入されることが正式に合意された。

 セルビアとボスニアが戦った戦争では、このパレという街からサラエボへ出撃した。「われわれはセルビア人、ボスニアの国内にはとどまれない」というわけだった。
ボスニア&ヘツツェゴビナは、嘗てユーゴスラビア連邦の一員だった。

首都のサラエボは第一次世界大戦の発祥の地ともなった。青年セルビア党の過激派の若者が訪問中だったオーストリア皇太子夫妻を暗殺したのはサラエボ市内ラテン橋のたもとだった。

 2016年9月25日、このパレで住民投票が行われ、セルビア共和国独立記念日を独自に祝日とすることが99%の得票で決まってパレの街は大騒ぎとなった。かねて最高裁判所は、この住民投票の停止命令を出していた。

ロイターに拠れば、ボスニアのイゼトベゴビッチ幹部会議長(国家元首)は、独立運動など「火遊び」と非難する一方で、「これは95年の『ディトン合意』違反だ」として制裁の用意があるともした。


▼ディトン合意から21年、そろそろ協定無視の内戦が始まるのか?

念のため「ディトン合意」とは1995年に当事者と第三者があつまって、ボスニアの和平を協議したもので、正式には「ボスニア&ヘルツェゴビア和平一般枠組み合意」と訳される。

セルビアからは当時のミロセビッチ大統領、クロアチアはツジマン大統領、ボスニアはイゼトベゴビッチ幹部会議長が参加し、実際の仲介役はリチャード・ホルブロック(当時米国務次官補)だった(脱線ながらホルブロックに触れておくと、ユダヤ系アメリカ人で外交官。カーター政権で頭角を現し、ビル・クリントン政権で駐独大使、国務次官補。のちに国連大使を歴新。2010年急逝。もし生きていて、ヒラリー政権誕生となれば国務長官間違いないといわれたほどの辣腕外交官だった)。

合意署名はパリでなされ、このときはクリントン、シラク、コール、メジャー、チェルノムイルジンら列強指導者も顔を揃えた。

一方、「ボスニア国内のセルビア共和国」のドディック「大統領」は最近も、モスクワを訪問してプーチン大統領と会談している。
ロシアにとってはセルビアを橋頭堡にバルカン半島での影響力の再拡大を狙っているだけに、絶好のチャンスと捉えている訳だ。

「ディトン合意」から21年、そろそろ協定無視の内戦が始まるのかと言えば、そういう戦雲の気配は皆無、ボスニアはようやくにして「EU加盟」を果たしたばかりでもあり、宗教対立はこりごりなのだ。
若者たちは西欧へ出稼ぎでに出ることを当面の人生目標としている。
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)TPPはクリントンもトランプも反対しており、米国議会で批准の見込みがないのに、なぜ自民党はTPP成立を急ぐのか、わけがわかりません。
 安倍晋三政権はけっきょく、何を目指そうとしているんですかね?
   (TY生、三鷹)


(宮崎正弘のコメント)党内と財界の動きはTPP賛成、マスコミも産経新聞までが賛成。したがって態勢の動きを読みながら同時に、国会審議をアメリカの動きと合わせようとしているのではないですか。
 TPPは日本の国益を長期的に考えた場合、批准しない方が国益にかなうと想いますし、安倍首相はそのことは重々承知しているでしょう。
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 「バルカン政治家」なんて言葉のの語源くらいしか思いつかなかったが、しっかり載ってた三木武夫。武村正義に管直人まで載ってるぞ。

 リベラルと称する左翼思想満載の人物たちだ。まぁ何れ死滅するだろうけど。