宮崎正弘の国際ニュース・早読み [宮崎正弘の国際ニュース・早読み] - メルマ! | Hideoutのブログ

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 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。


 トランプの真意を解説?しているような。菜辺に彼の真意はあるのでしょうか?

 ポピュリズムを利用?煽って?煽ってきたのには、どんな真意が有るのか無いのか?

 米軍の駐留費って凄いっちゃ凄い。全額払わされてると思ったら・・。ドイツはやっぱりと言うかなんと言うか。

 その昔、日米地位協定でも読もうかと思ったが、何処にあるやら???

 ネット時代の今は、ウィキるか、ググるかすると、簡単に辿り着ける。なんと便利?な世の中なんだ。



宮崎正弘メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6377395/
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)6月8日(水曜日)
          通算第4927号
                                        

 「日本の核武装を容認する」と勝手に解釈されたトランプ発言の真意

   彼の怒りの源泉はクエートを守った湾岸戦争にあった

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 トランプが熱狂的に唱える防衛論議は「ドイツ、韓国、日本を守っているアメリカは、コストがあわなければ撤退すればよい。もっとこれらの国々に経費分担を高めさせるべきで、さもなければ日本が核武装の道を歩んでも仕方があるまい」という点のみが、マスコミで強調されている。


 一方でトランプは「アメリカ軍はもっと効率的に、強くて尊敬される軍隊、世界一の装備をもつ軍隊にしなければならない」と軍備拡張を唱えていて、戦略的には一貫性がない。軍縮、経費分担を同盟国に迫りながらアメリカは軍拡せよと獅子吼しているのだから。


 要するに『安保ただ乗り』は不愉快と言っているわけだが、日本流に置き換えると「他人の褌(ふんどし)で相撲を取ろう」ということである。

極めて分かりやすく、共和党内でも、誰も日本の核武装を容認する議員はいない。

しかし何故、トランプはこのような防衛議論を展開するのか、その原点は何か。

 彼の動機はその著作『無力化したアメリカ』(『CRIPPLED AMERICA』)にある。誰も、トランプの著作をまともに読んでいないから理解できなかったのだろうと思う。この本は立候補声明(15年6月16日)に会わせて、サイモン&シュスナー社から発行されているが、邦訳はまだない。


 イラク戦争で、アメリカの若者が血を流しているときに、クエートの金持ちは何をしていたのかをトランプは問う。

「クエートの金持ちはパリの豪華ホテルに待避し、しかも王様のような暮らしをして、祖国防衛は他人(アメリカを軸とした多国籍軍)に任せていた」


 この不条理にトランプの怒りの源泉がある。

世界を見渡せば、防衛分担を避ける一方で米国との交易で多大な利益を得ている日本、韓国へ不満が爆発するという構図。およそ米国の世界戦略の何たるかを把握せず、ポピュリズムに訴えているに過ぎない。


 日本の「思いやり予算」は在日米軍経費の75%、韓国は50%、ところがドイツは25%しか負担しておらず、トランプの並べた順番が違う。

いや、おそらくトランプはそのことを十分認識して発言している筈だ。かれはレトリックと論争の遣り方を熟知している。


 なにしろトランプはMBA世界一といわれるペンシルベニア大学ウォートン校に学び、工事現場の実践を積んで(ブルやクレーンを操縦できることを自慢する)、不動産ビジネスで成功した。じつは大半が「交渉」の妙を活かして飛躍したもので、不動産保有の拡大もまた「他人の褌で相撲を取った」のである。


 もしトランプが大統領に当選しても、彼のいう防衛圧力は実現できないだろう。

 アメリカの政治は大統領の個人的野心で政策がすべて実現される仕組みにはなっておらず、まず議会への法案提出があり、そのたびに議会は揉める。

 抜け道は大統領命令だが、その軍事作戦の範囲は制限されており、議会の追認が必要になる。


 ▼マケイン上院議員が台湾を電撃訪問
 
 トランプはこう言っている。

「われわれには議会がある。われわれはルーマニア(のチャウチェスク独裁)ではない」。議会と大統領権限の限界をわきまえているのである。


 次の連邦議会は上院が共和党多数となることは間違いないが、下院は徹底した小選挙区制であるため、共和党が僅差で多数派になっても、タカ派議員は少なく、大半がリベラル色の強い議員が選ばれるだろう。

 げんにニューヨークのチャイナタウンは中国系の李勇民がでている。クィーンズはアジア系とヒスパニック住民が圧倒的で共和党の候補者は当選しにくいだろう。同様にカリフォルニアも、イリノイ州の大半も。。。


 軍事作戦を実践するのはペンタゴンである。

トランプ政権で国防長官につくのが、トランプの友人であることは考えられない。軍事情勢、軍の戦略に通暁したベテランが国防長官となり、現在のカーター留任か、あるいはブッシュ・ジュニアがラムスフェルドを撰んだように、レーガンがワインバーガーを撰んだように党内の誰もが納得する人材が配分されるだろう。

ついでに言えば副大統領だが、保守本流の合意を得られるのはルビオではなくニュート・キングリッチ元下院議長ではないか。「茶会」が推したクルーズは保守本流が嫌っており、またウォール街が推すケーシックの可能性も稀薄となった。

さて台湾にも大きな変化がでた。6月5日、マケイン上院議員が総統府を訪問し、蔡英文総統と会見した。

ジョン・マケインは上院で軍事問題の長老、大ベテランである。そのマケインが米国を代表して堂々と台北入りしてだけでも北京の苛立ちははげしいものがあるのに、マケインは「米国は台湾を守る」と発言し、中国語メディアは大書して報じた。


 日本政府、外務省が怖れるような、米軍撤退などという事態はまだまだ先のシナリオ、いまの米国の関心事は南シナ海における中国軍の跳梁跋扈を容認するとアジア諸国がアメリカから離れるという恐れが基底にある。

トランプはなろうと、誰がなろうと、アメリカはアジアへの軍事力シフトに安全保障政策を展開せざるを得ない状況なのである。



 ▼共和党は一本化しつつある

 先週、ポール・ライヤン下院議長がトランプを支持したことにより、共和党有力議員は雪崩を打ってトランプ支持を表明した。

予備選を戦ったマルコ・ルビオ(フロリダ州選出、上院議員)も、テッド・クルーズ(テキサツ)も、ミッチ・マコネル上院院内総務、キャセイ・マクモリス・ロジャーズ(女性上院議員)も、スコット・ウォーカー知事も。

 この列に加わらないのはジョブ・ブッシュくらいで、共和党の現在の合い言葉は「ともかくヒラリーを当選させるな」だ。


 どの国もそうだが、選挙で「外交」「防衛」は票に結びつかない。アメリカ人の大半が興味ありは雇用、社会保障、医療保険、教育である。


 たとえば教育に関してトランプが言うのは「教育省(日本の文科省)を廃止せよ」という極論で、この行政のためにアメリカ人の教育レベルは世界26番目に落ちたと嘆くと同時に教員組合が障害だと言う。日本流にいえば、諸悪の根源は文科省の行政だから廃止し、日教組が教育の最大の障害だと指摘していることになる。


 全体のアメリカのムードは「反ワシントン」だ。

「プロの政治家はごめん」という心理、したがってアウトサイダーのトランプは「地滑り的勝利」の可能性も否定できなくなっている。外交も、「イランとの取引は犯罪的だ」と極端な語彙を撰んで、オバマ外交を批判し、ユダヤ票田を狙った。



 ▼マスコミ批判を逆利用してきたテフロン候補者がトランプ

 ならばトランプは社会保障、医療保険についてどう発言しているのか。

 「オバマケアをみているとアメリカ人の誰もがビョウキになりそう」とキツイ一発のあと、トランプは続ける。


 「私の会社でも数千人の雇用があり、医療システムはどこの企業よりも素晴らしく整っている。最高の医療を最低のコストで効率よく運営できる。関連企業を含めると何万という従業員をかかえるが、トランプグループの医療保険システムは万全であり、この経験からも、わたしはアメリカ全体の保険制度を効率よきものに改革できる」(『無力化するアメリカ』から要訳)。


 ならば、具体的にはどうするのか。予算配分は? 

具体的スケジュールは、じつは何も表現されておらず、彼の自慢話に終始している。けれども、支持率は上がるという不思議な現象が続いているのである。


 さて今後、マスコミの攻撃はトランプ批判に集中するだろう。

しかし、トランプは平然と言いはなつのだ。「マスコミの批判は歓迎であり、かれらはそれで売り上げを伸ばしており、わたしはマスコミの報道を通じて、支持を拡大してきたし、それぞれが逆利用で裨益してきた」


 トランプがレーガンのように「テフロン」と呼ばれる所以は、このあたりにありそうである。
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
                                        
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(読者の声1)貴誌前号によれば、王丹氏の言説は以下の如くです。

 「王丹氏は「民主主義の基本は三権分立だけでは足りず、第四の権力としてのメディア、そしてメディアを監視する社会運動が必要である」となんだか、日本の左翼が訊いたら喜びそうなことを述べた。そのうえで台湾の「ひまわり学生運動」と香港の「雨傘革命」が「日本の安保法制反対のシールズ運動に繋がった」と総括し、会場はやや騒然となった」(引用止め)

 最近の『AERA』で以下のような記事がありました。私もひまわり学生運動は大丈夫かなと心配しているこの頃です。

http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/aera-20160329-2016032800187/1.htm
   (HT生、大田区)



   ♪
(読者の声2)貴誌に「天安門事件当時の学生指導者たちは、ウルカイシガが台湾で孤立し、芝玲ともう一人はファンドマネジャーとしてウォール街で活躍し、少数をのぞいて「詩を忘れたカナリア」となった。」とあります。

「カナリア」はまだいいほうでしょう。
いつか詩を思い出すかもしれませんから。ウルカイシ氏は台湾で身は「太りすぎ」となり、心は…。心まではわかりません。芝玲氏らは「ゼニの亡者」になった。生きるために。中国人の象徴のような話です。王丹氏についてはどこか台湾の知識人たちの話を聞いているような感じです。

話自体はよくまとまっているけれど、右の耳から聞いて左の耳から出てゆく類の講演?ひとこと「ツマんナーイ」。台湾の大学にいるうちにただただ自分の身を守る術を身につけたんでしょうか?

モノ言えばナントカともいいますし。中途半端なところに位置する知識人の悲哀です。
(浪子)



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(読者の声3)国内問題を殆ど論じない貴誌ですが、舛添都知事の往生際の悪さ、どう思われますか。月給145万円を減額することも考えるとか、別荘は売却するとか、そんな欺瞞的な対策で乗り切る積もりなのでしょうか?
  (GH生、水戸)


(宮崎正弘のコメント)こんな都知事を選んだ、都民の皆さんにも責任がありますね。民主党を撰んだ国民が愚民政治をもたらしたように、衆愚政治のなれの果て?

 「恥ずかしい」の一語に尽きるのではありませんか。

 それにしても、かの知事の「美意識」とは何でしょうか。昔の日本人なら武士道精神に則り切腹したのではありませんか。
        ○○○○ ○○○○ ○▽○○ ○□▽◇   
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 シナ帰化人「石平氏」については何をか況や。昨秋、紅葉の画像をTwitterに披露して俺の美意識どうだと上から目線で・・それに対して僕は落ち葉を集めて絵を書くのが日本人だよって。上ばかりに眼を向けるのは何だかなぁと。

 日本の現状をもっと見てよと、「余命」を読んでみたらと書いたがスルー、何だコイツは? 最近の著作は韓民族なんたらとはこれ如何に。シナの現況には鋭いが、他は人の後追いとは。まぁそれでも良いけどさ。謙虚さに欠けるのはやはり、シナの遺伝子?オデン子のなせる技か!



 読者の声に宮崎氏が答えているが、何故か「朝鮮人」が出て来ない。舛添が最低ハーフ、最高真性キムチなのは明らかだ。闘わない保守って何?と僕は思ってしまうのだ。口だけの保守って何。そう思いませんか? 首相や官房長官がスラっと、「朝鮮がー」と発言できる世の中にしたいなと僕は思うんだが。政治家が舌禍で何人国会から去ったことか。ヒョットすると姻戚だったかも知れない「中川昭一」も居たな。彼は読売の女性記者に嵌められたという。



 日本人の手に日本を取り戻そう!!