宮崎正弘の国際ニュース・早読み(taiwan presidential election) [宮 | Hideoutのブログ

Hideoutのブログ

ブログの説明を入力します。

 四月に古稀を迎える爺ののブログです。

 日本を取り戻したい……そんな事をエントリーしたい。

 覚醒したら、こんな見方になるのかなと言うものに。

【ほぼ全文】


 宮崎氏の冷静な台湾選挙分析ですね。何か浮かれた心でいた自分は馬鹿だなあと痛感しました。

 台湾内部の事情を知らなければ、推測出来ない内容かもしれません。


宮崎正裕メルマより
http://melma.com/sp/backnumber_45206_6315873/
******************
                  
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成28年(2016)1月18日(月曜日)
         通算第4781号 
                  

台湾総統選挙で蔡英文が地滑り的大勝となったが
  国民党の敗因は、将来の台湾像をしめせなかったからだろう
********  *******

 台湾取材から還りました。
 町は醒めていて選挙をやっているかどうかも分からないほど静かでした。直前の票読みでも蔡英文の大勝は分かっていましたが、予測をこえて、56%(直前の情報では51%)、しかし25%とみられた国民党も6%のばして31%をはじき出しました。

 国会議員選挙が同時に行われ、民進党が過半数を取れず、学生運動の新党「時代力量」との「連立政権」をくめるか、どうかというのが見所でした。
ところが蓋を開けると、民進党だけで単独過半、だれも予想しなかった数字でした。
日本からも総勢200名近い取材団でしたが、日頃の取材の積み重ねが希薄なので、どの記事も皮相ですね。

 問題は、これからです。
 北京は早速にも「蔡英文政権は台湾独立を完全に引っ込めなければ両岸関係はうまく行かない」などと脅迫めいた反応をしています。

蔡英文次期総統は、まず周囲を固め、四つ派閥のいがみ合いを克服し、党内をしっかり纏めながら、国会の審議を円滑化し、何から先に実践してゆくのか。

国民に何をアピールするか、「現状維持」と言っているだけでも、年末あたりに身内からも批判を浴びるかもしれません。
なにしろ今度は「勝ち過ぎ」でした。慢心を慎み、ふんどしを締め直すことが大事ではないかと思いました。
   ○○み●○や□□ざ□▽き◎◎ま□◎さ◎◎ひ◎◇ろ◇◎□
                  
  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
                  
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1352回】      
  「街路湫隘ニシテ塵穢?集到ル處皆然ラサルハナシ」(黒田6)
   ?田清隆『漫游見聞録』(明治十八年)

   △
いわば清国を体にたとえるなら、脳味噌から足の先まで、より正確を期すなら頭蓋骨の天辺から足の小指の先の先の小骨まで、いや全身の骨の髄までもが烟毒に侵された挙句の果てに1840年のアヘン戦争を招き寄せ、遂には“中国近現代の悲劇”の幕が開いてしまったわけだ。

かりに当時の中国で、「憂國ノ士時ニ禁烟ノ説」に従って「無知ノ人民」から「士人ノ道理ヲ解シ其酖毒ナルヲ知ル者」までがキレイさっぱりとアヘンと手を切り、個人的にも国家規模でも烟毒を排して真っ当な体に戻っていたら、おそらく清末以降のブザマな歴史を歩むことはなかっただろう。そうすれば孫文も?介石も、ましてや毛沢東も出る幕がなかっただろう・・・と思いたい。

 だが、そうはならなかったところに、あるいは中国と中国人を理解するカギが隠されているのかもしれない。同時に、後の国家・社会・個人にまで及ぼした烟毒の凄まじさを考える時、単純に西欧列強や日本の罪と糾弾するばかりでは済まないような気がする。やはり自業自得の4文字を思い浮かべざるをえないのだ。

では、なぜ国家から個人のレベルまで骨絡みで烟毒に侵されてしまったのか。民族の体内に宿ったDNAというものを想定した時、やや飛躍しすぎるとも思うが、昨今の爆買いを連想してしまう。爆買いの民族であるなら、“爆吸い”をしたとしても何ら不思議ではなさそうだ。いや“爆吸い”の末裔だからこそ、爆買いに奔ると見るべきかもしれない。いや遡れば、文革にせよ50年代末の大躍進にせよ、その前年に起った反右派闘争にせよ、さらに遡れば毛沢東=共産党が権力を掌握するきっかけとなった土地改革にせよ、とにもかくにも挙国一致して、有無をいうことなく、誰かれなく、なりふり構わずの爆走、いや正確にいうなら“爆闘”だった。

 たとえば地主の土地を強引に取り上げ農民に分け与えた土地改革にしても、四川省の地主の妻として実体験した福地いまが語った『私は中国の地主だった』(岩波書店 昭和29年)には、「(地主から取りあげた)土地の分配が終わると、家屋の分配をして、その結果無産階級は突然有産階級に変わって来ます。・・・衣裳箱、テーブル、椅子、鍋、釜、湯沸しから花瓶まで分配されて、大はしゃぎです。・・・家族の多い農民たちは急に大金持ちになりました。また農民以外の無産者も農民と同じ待遇でしたので、みんなは大喜びで毛主席を神様のようにあがめて毛主席と共産主義を信仰し始めました。たしかに一生涯祈っても与えられなかった財宝倉庫を、毛主席から頂いたわけで、他の宗教などきれいさっぱりと投げ出しました。神様なんてどこにいましょう。起きるにも寝るにも毛主席です」とある。

 そう考えながら78年末に 小平が開放政策に踏み切って以来の月日を振り返れば、カネに向って突進せよ(これを「向銭看」と表現したはず)の日々は、いいかえれば“爆稼ぎ”の日々だったはず。格差も、環境破壊も、山塞(パクリ)も・・・なにもかも全く眼中にはなかった。ひたすらカネ稼ぎに突っ走った。爆走であり、爆稼ぎである。

 おそらく改革・開放政策における勝ち組にとっては、「神様なんてどこにいましょう。起きるにも寝るにも毛主席です」ならぬ、「起きるにも寝るにも 小平サマサマ」であったに違いない。

 ここもと然様である。懐かしの山河の懐に還り、自然に浸りながら陶淵明が呟いた「菊を采る東籬の下 悠然として南山を見る」などといったしんみりと落ち着いた心境には不似合いな、およそ静謐とは対極にある民族だということだけは確かだろう。《QED》

   ▽○□
******************

※支那人の本質はやはり奴隷だと。奴隷社会の歴史が支那の歴史ではないのかなと改めて思いますね。

 以下に読者の声です。



******************
                  
 読者の声 どくしゃのこえ ERADERS‘ OPINIONS 読者之声
                  
  ♪
(読者の声1)「戦争を仕掛けた中国になぜ謝らなければならないのだ!」
1月20日1:30 参議院議員会館にて、掲記テーマの講演を下記の通り行いますので、ご案内いたします。
http://www.sdh-fact.com/CL/25.pdf



   ♪
(読者の声2)元駐ウクライナ兼モルドバ大使 馬渕睦夫先生講演会「2016年、世界動乱の幕が開く」
http://www.kokuchpro.com/event/0737cdb820779a6406303ad5cc4851e6/
2016年はウクライナ危機、「イスラム国」によるテロや空爆、シリア難民のEU大量流入、南シナ海での米中の対峙など一触即発の危機に加え、中国経済の騒乱、台湾の総統選挙、米軍のアジアからの撤退等、世界が一層不安定化し、世界動乱の年となることが予想されます。
元駐ウクライナ兼モルドバ大使の馬渕睦夫先生が、激動の世界を生き抜く智慧を探ります。
 (馬渕 睦夫(まぶち むつお)先生のプロフィル:元駐ウクライナ兼モルドバ大使、前防衛大学校教授。京都府生まれ。京都大学法学部3年在学中に外務公務員採用上級試験に合格し、1968年外務省入省。1971年研修先のイギリス・ケンブリッジ大学経済学部卒業。イギリス、インド、ソ連、ニューヨーク総領事館、EC日本政府代表部、イスラエル、タイに勤務。2000年駐キューバ大使、2005年駐ウクライナ兼モルドバ大使を経て、2008年11月外務省退官。同月、防衛大学校教授に就任し、2011年3月定年退職。2014年から吉備国際大学 外国語学部客員教授就任。
著書は『国難の正体(総和社)』『世界を操る支配者の正体(講談社)』『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった!(ワック)』『日本「国体」の真実(ビジネス社)』『アメリカの社会主義者が日米戦争を仕組んだ(KKベストセラーズ)』『世界を操るグローバリズムの洗脳を解く(悟空出版)』等10冊。
          記
【日時】   1月23日(土) 14時 16時30分(開場:13時30分)
【会場】   文京シビック4階 シルバーセンター4階ホール(文京シビックセンター内)
東京都文京区春日1-16-21 03-3812-7111
【参加費】  事前申込:1500円、当日申込:2000円
事前申込の学生:500円、高校生以下無料
【懇親会】   17時 19時頃 参加費:事前申込3500円、当日申込4000円
【申込先 1月22日23時迄にメール又はFAXにて(当日受付も可)(懇親会は1月21日23時迄)当日は混雑が予想される為 事前申込の無い方の入場は講演10分前とさせて頂きます。
【主 催】 千田会 https://www.facebook.com/masahiro.senda.50
https://twitter.com/Masahiro_Senda
FAX 086-428-6870
E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp 



  ♪
(読者の声3)貴誌4780号にある「TY生」氏の指摘に対する宮崎さんのコメントに「中国全体の債務は推定1000兆円(すくなく見積もって、ですが)、日本の銀行がかかえるリスクは極小規模と思われます。昨日(12日)のように日本株が中国株より下落するなどというパニックは、いかに日本の投資家が本質をみていないかを物語るようです」
とあります。

今年の大発会からの日本株の下げ、より正確には、日経平均225の連続安を加速拡大した主な要因は、ベアファンドの利用者急増です。証券会社がベアファンドを購入した人のお金で先物売りを行います。つまり通常のETF(ブルファンド)の反対です。

外資系ファンドがこれを利用しているか知りませんが、個別株の先物売りをするだけのスキルがないか、資金がない個人投機家が多く利用していると思います。そのため、中国株値下げのニュース等の株価下落の材料があると、これが株価を大きく下げます。逆に株価が上がりそうだと利用客が手じまいするので、証券会社による株の買いが行われ急上昇します。

1月12日の急落と13日の急上昇はこれが原因です。13日には大損して投げ出した人が多くいたと思います。プロ(多くは外資系)は、この状況に気づいていて、12日の閉場まじかに買いを入れて儲けたことでしょう。

個人投機家がベアファンドの性質を理解して、無茶な買いを入れなくなると、この異常な動きが収まると思います。
  (ST生、千葉)


(宮?正弘のコメント)このご意見を戴いてから五日間、小生は台湾へ行っておりました。ゆえにその後の市場の動きをまだ分析出来ておりません。



  ♪
(読者の声4)台湾総統選挙並びに立法院選挙は面白かった。台灣民視新聞(ニュース)のYutubeライブ。
https://www.youtube.com/watch?v=XxJKnDLYZz4
選挙区別の結果はヤフー台湾や聯合新聞網の開票速報に詳しく載っています。
https://tw.election2016.yahoo.com/index.html
http://vote2016.udn.com/vote2016/index/

 投票率66.3%、立法院選挙は日本の小選挙区比例代表並立制と似たような制度です。総統選挙では花蓮県・台東県・金門県・連江県のみ国民党で他はすべて民進党の圧勝。立法委員選挙でも定数113に対し民進党が68と圧勝でした。

 総統選を選挙区別に見ると国民党の自滅がはっきり。民進党が全国的に1割から2割得票数を伸ばしているのに対し、国民党は3割から5割も得票数を落としています。総統選で民進党689万票、国民党381万票、宋楚瑜の親民党157万票。宋楚瑜は2000年に466万票ですから過去の人になりました。

立法院選挙では民進党541万票、国民党472万票、無党籍67万票、ひまわり学運の時代力量35万票、緑党20万票、民国党19万票、親民党15万票など小党乱立。台湾団結連盟9万7千票、新党7万5千票、もはや泡沫政党です。

 国民党の牙城だった北部、台北市は国5、民2、時代1と国民党が踏ん張りましたが、新北市は国2、民9、時代1と民進党の圧勝。桃園市は大接戦で国2、民3、無1。台中市は国3、民4、時代1。台南5議席と高雄9議席は民進党が独占。総統選でも民進党が国民党の2 3倍の得票です。反日で有名な高金素梅は山地原住民区(定数3)で2万7千票のトップ当選。離島の連江県では2927票で当選と一票の格差よりも地域代表の面を重視しているのでしょう。

泡沫候補に面白い?人物がいました。嘉義市で2037票の?宏成台灣阿成世界偉人財神總統。奇人変人というか歌って踊って弁当を食べる候補の横で手話通訳する政見放送がシュール過ぎて腹が痛くなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=LAg4FN_qWUI

中国の脅威に直面しながら、どんな人物でも立候補できて政見放送もされる台湾、ある意味平和でもあり、中国の指導者には理解不能な民主主義の強さなのかもしれません。
   (PB生、千葉)



  ♪
(読者の声5)天安門事件をユネスコの記憶遺産に登録へ
http://myxth.top/archives/212
 共感くださった方は署名をお願いいたします
(三浦

      ○○○○○○○
******************

 僕は株式には殆ど関心が無いので、何も影響が無いですが、ST生、千葉氏の冷静さには脱帽。

 機関投資家と普通呼ばれる、年金基金の運用が株式にも廻される比率?が増しただけで乱高下が少なくなったのではと思いますね。民主の馬鹿議員が数日間のことを針小棒大に語っていたのには呆れました。安定株主としての年金基金の重みを今回の下げ局面で認識したのは僕だけでは無いでしょう。

 欧米市場のアタフタ振りと対比すると良く分かるのでは?

 日本に生まれ、育ったことに感謝!