急に、寒くなったかと思えば、また暑くなったり…
皆様、体調は大丈夫でしょうか?心配です
そういう私はすっかり風邪をひき、ベッドで横になっていると、突然このお話ができていました

今はもうすっかり元気元気です!!
ドラマの中で、テギョンのお誕生日を一緒に過ごした最後、ミナムがテギョンをぎゅっと抱きしめますよね
その直後のお話です
この時期、ミナムは、もうテギョンのお部屋で眠っていましたよね?覚え違いだったらすみません…
テギョン幸せになってー
─────
『あなたが生まれた今日は、本当に大切な日だ。生まれてきてくれてありがとう。』
違う、違う。
この言葉は院長様からミナムへ向けた言葉であって、俺へのものではない。
そう思おうとするのに、抱きしめられた体は温かく、心まで満たされていく。
ほんの少し前に付けられた傷すら見えなくなるほどの柔らかな感情がテギョンを支配していく。
素直に喜びたいのに、その術を知らないテギョンは、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべると、あんな奴でも役に立つことがあるのだな。などと、かわいくないことを口にした。
けれど、高鳴る胸だけは、いつまでもその早いリズムを刻み続けていたのであった。
どのくらいそうしていたであろうか、ふと我に返ったテギョンは、軽い足取りで自室へ戻ろうとして、はたと足を止めた。
そういえば、あいつがいるではないか。
どんな顔をして会えばいいのか、いや別に気にするようなことではない。あれは勝手にあいつがやったことなのだから、俺には一切関係のないこと。何をうろたえることがあるというのか!!
平常心。平常心。
呪文のようにぶつぶつ唱えながら、どうにか自室前にたどり着くと、俺はちっとも動揺などしていないぞ!と言わんばかりに、少し乱暴に扉を開けた。
すると、いつと変わらない規則正しいミナムの寝息が聞こえてくるではないか。
拍子抜けしたテギョンは、床にぺたりと座り込んだ。普段なら絶対にしないようなことだ。
すーすーと聞こえるただの寝息が小鳥のさえずりのように、時折、布団が擦れれば、それが葉擦れの音となり、穏やかな春の日だまりが突如として、心の中に出現した。
あまりにもロマンチストな自分に笑いが込み上げて、冷静になろうとミナムの寝顔をのぞいてみた。
………えっ!?こいつってこんなにもかわいかったかな???
相変わらず変な顔だと、心の中で罵ってやろうと思っていたのに、とてつもなくかわいく見えてしまう自分の目。
視力が一気に低下してしまったのではないかと、何度も目をこすって見てみるのだが、とにかくかわいい。むしろ、なぜ今までこんなにかわいい子であることに気がつかなかったのか、自分を疑ってしまう程にかわいく見えてしまうのだ。
テギョンは何だか絶望的な気分になって、よろめきながら自分のベッドにぱたりと倒れると、またあの言葉が頭の中を占めはじめる。
『あなたが生まれた今日は、本当に大切な日だ。生まれてきてくれてありがとう。』
あれは何かの呪いか?
どうにかなってしまいそうで、頭をかきむしり、のたうち回っても、その間中ずっとリピート再生され続けるミナムの声。
もし、あの言葉をシヌやジェルミにも言っていたら。抱きしめてまで…。
そう考えると、体の内側から怒りが爆発してしまいそうになる。
なんだんだ一体!!!
自分はこんなにもおかしなことになっているというのに、何事もなかったかのように眠りにつくミナムに突如として怒りが込み上げてきたテギョンは、大股でどすどすとミナムに近寄り、思いっきり蹴りつけてやろうと、その顔を見下ろして…
やっぱりかわいい…。
その場にしゃがみ込んでしまった。
ほんの少し前までの長年親しんできた目が、そっくり違う別の目に変わってしまったのではないか。
もしくは、目には見えない特殊な眼鏡を誰かにかけされられた??
ありもしない妄想にとりつかれたテギョンは、急いで鏡で自分の顔をチェックし始めた。
やっぱりいつもと変わらない自分の顔だ。
そ、それもそうだ…目には見えないと自分で言っておきながら…。
今までに感じたことのない混乱の中、もう一度ミナムを見てみると、ぼんやりと光って見える。
もうだめだ…。
テギョンは走ってベッドまで戻ると、また、ぱたりと倒れた。
そして、明日にはこの呪いなのか、特殊な眼鏡なのか、とにかく今までの自分を取り戻せているように、胸の前で十字架をきったのであった。
けれど、その最中でさえも、『あなたが生まれた今日は、本当に大切な日だ。生まれてきてくれてありがとう。』と、ミナムが愛おしい声で自分にささやき、抱きしめられた時の体温が体をかけ巡る。
それはテギョンにとって、たまらなく絶望的で恐ろしいものであるはずなのに、気がつけば甘い予感がそれらを凌駕してしまう。
そのことがまたテギョンにとっては、底知れぬ脅威なのであった。
まだ自分にも、幸せになりたい、認めて欲しいと思う気持ちが残っていることを知ってしまう恐ろしさ、その幸せの先にあるお伽話のような世界に思いを馳せずにはいられない自分に対する怒り。
そんな思考が頭を占めはじめる前に、やはり先ほどのミナムの言葉が頭の中に流れはじめる。
良いのか悪いのか…。
テギョンは苦笑いをこぼし、その頭の中に残る心地よい声と、小鳥のさえずり、葉擦れの音に耳を傾けた。
数分も経たぬうちに、穏やかな眠りについたテギョンは、きっと想像すらできなかった、夢のような夢を見ているに違いない。
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読んで下さってありがとうございます
書いているうちに頭がこんがらがって、変な方向へ行ってしまいましたが、とにかくテギョンは幸せな眠りにつけました
それだけでも、なんだか嬉しいです
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えへへ
JangRingさん
今ハマっている、大人のたけのこの里1箱で作りましたぁ

めちゃくちゃ美味しいですよぉ
横に…