チョコの花より美男ですね -35ページ目

チョコの花より美男ですね

美男ですね、花より男子、成均館スキャンダルの二次小説、スイーツなど、日々のささやかな幸せについて

テギョンは邪魔者であるメンバーとマ室長が出て行ってからというもの、頬がゆるみっぱなしである。

「さぁ、ミニョ。とりあえず合宿所へ戻ろう。ここではゆっくり眠れないだろう?」
「はい…しかし…私は本当に反省会へ行かないで良かったのでしょうか?」

「なっ!!」
テギョンはさっきまでのゆるゆるの顔から一変し、眉をこれでもかとよせている。

「すすすすみません!!!」
ミニョが慌てて謝っている姿を見ると、何とも悲しくなってきてしまうテギョン。

「反省会へ行きたいのか?その体で?」
本当はそんなことを聞きたいわけではなかったのだが、無難な質問が口をついて出る。

「いえ…その…行きたくないこともないのですが、その…私のせいで皆さんが行かないといけなくなってしまって…」

テギョンは堪らず、一生懸命顔おろおろしながら弁明するミニョをぐいっと引きよせた。
「ああああの…テギョンさん…」
「お前は、今俺と二人で居ることは嬉しくないのか?」
「え…」
「俺は…物凄く嬉しくてたまらなかった。あいつらが居なくなって、本当の意味で二人になれて、本当に嬉しかったのに、お前は何も感じないのか?」

ミニョは、予想外のテギョンの言葉に、胸の奥がきゅーっと締めつけられるように痛み、ぶわっと目に涙が溢れてきた。

私は一体何をしているのだろうか。大好きなテギョンさんにそんなことを言わせてしまって…。

テギョンは自分の肩に温かい涙を感じて、更にミニョをぐっと強く抱きしめた。
「泣かせたいわけじゃない。ただ、俺はお前が本当に俺のことを好きでいてくれているのか、まだ自信がないのかもしれない。」

「大好きです!大好きでたまらないから、まだ私の方こそ信じられないのです!!」

「信じられない?」

「はい…その…私なんかのことを本当にそんなにも大切に思っていてもらえるのかなって…。だから私と二人でテギョンさんが嬉しいだなんて夢にも思わないくて…。本当に嬉しいですか?」

「当然だ!お前は俺が選んだただ一人の女性なのだから。」

「ただ一人…。」

「そうだ。俺の人生の中で初めて好きだと思った女性だ。」

「うううっ…」
ミニョはたまらず嗚咽をもらし、涙が次から次へあふれてくる。
テギョンはそんなミニョを優しく柔らかな眼差しで見つめて、その涙を指で何度も何度も拭っていく。

「多分…俺がこんなにもお前のことが好きなのだから、もし生まれ変わりがあるとしたら、ミニョは俺の生まれ変わりに出会うまでずっと一人かもしれないぞ。」

「えっ?どういう意味ですか?」

「鈍い…だーかーらー!来世にまで影響を及ぼしてしまうほどに、俺の気持ちが大き過ぎて困っているってことだ!!分かったか!」

「は、はい!!!」
真っ赤な顔で何度も頷くミニョの顔は、今までに見たこともない程に幸福に満ち溢れており、テギョンは胸がいっぱいで息をするのも忘れるほどであった。

来世のお前まで独占したいと思うほどのこの自分の気持ちをこのまま言葉になんて変換しないで、ミニョに直接伝える方法があればいいのにな。
そしたらお前はどうするだろうか?
逆に重すぎて怖くなってしまうだろうか?それともちゃんとその全てを受け止めてくれるだろうか。
きっとお前なら…

テギョンは自分の気持ちの深さに苦笑しながら、ミニョの頭をよしよしした。



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読んで下さってありがとうございますお星様
反省会の前にちょっとテギョンを挟んでしまいましたぁ
ミニョが羨ましい!!!いいなーいいなーいいなーハート3
こんにちはです!
最近はぼやっとしている私にとっては忙しすぎて、なかなか更新できずすみません。

大好きなお姉様から、とても素敵なリクエストを頂きましたはあと

前回の、「夢」の続きですはあと
大好きな皆様に楽しんでもらえますようにはーと はあと

───

ミニョがテギョンの夢を見た翌朝、低血圧のテギョンが珍しく鼻歌を歌いながら、階段を降りてきた。
「♪I will promise you~」

「テギョンさん!おはようございます!」
ミニョが一番に挨拶をする。
シヌとジェルミは、テギョンのあまりのご機嫌ぶりに目をぱちくりしている。

「あぁ。」
気のないふりをしながら、ちらちら横目でミニョを見ているテギョンに、シヌとジェルミは首を傾げながら顔を見合わせた。

「なんなの…?」
ジェルミが顔をしかめる。
「さぁ…。ちょっと面倒そうだから、俺、部屋に戻ってるわ。」
シヌが早々に立ち上がると、ジェルミも慌ててその後を追った。
「シヌさん待ってよーー!僕もジョリーのお散歩へ行くからー!」

そんな様子に気づきもしないミニョは、お水をやかんに入れている。

「ところでミニョ。お前は昨夜眠る前に何を考えていた?」

「え??」
突然のことにミニョがきょとんとすると、テギョンが少しいらっとしたように眉を寄せた。

「いいから!思い出せばすぐに分かることだろうが!」

「は、はい!うーんと、うーーーーんと…あ!チョコレート食べたいなって思っていました!お腹が空いていたので!」

「はぁ!?他にあるだろうが!ちゃんと思い出せ!」

「他に…うーん、そうですねー、ケーキも食べたいなって考えていました。」

「他には!!!」

「他に…うーん、タルトを…」

「違うだろうが!他にちゃんとあるだろうが!しかも、そんなにお腹が空いているのなら食べたら良かったではないか!」

「いや…だって、私ぽっちゃりだから…。」

「どうでもいい!きちんと頭の中を整理しろ!ちゃんと他にあるはずだ!重要なことを忘れているぞ!」

「重要なこと…重要なこと?テギョンさんはどうしてそんなことを聞くのですか?」

「うるさい!ちゃんと思い出せ!物凄く重要なことだ!」

「はいー…うーーーーん、うーーん…。」
ミニョはテギョンの鋭い視線を避けつつ、リビングをうろうろしながら考え込んでいるが、どうも分からないらしく、すまなそうにテギョンに頭を下げた。

「あの…さっぱり思い出せないのですが…テギョンさんはご存知なのですか?」

「なっ!ご存知もなにも!!」
テギョンは口をくいくいっと動かしながら、思案しているらしく、あごにやった手が忙しなく動いている。

「しょうがない。ヒントをやろう。」

「はい!お願いします!!」
ミニョが元気よくまた頭を下げると、テギョンは短く息を吐いた。

「お前は今、誰と話している。」

「はぁ…、テギョンさんですよね?」
ミニョは困ったように首を傾げた。

「あぁ、そうだ。それでもまだ分からないか!!」

「それだけでは分かりませんよ!そもそも、テギョンさんってエスパーだったのですか?考えてみたら、何故私の頭の中が分かるのですか??」

「うるさいな!お前が最も重要なことを忘れているのがいけないのだ!!!!信じられんな!」

「す、すみません!!!」
ミニョは三度頭を下げ、一生懸命昨夜自分が眠る前のことを1から頭の中で思い出し始めた。

まずは…とにかくお腹が空いていて…、それでお腹が鳴るから、テギョンさんを起こしてしまわないか心配で…でもテギョンさんがぐっすり眠ってたから安心して、まずは明日起きたらすぐに、誰にも食べられないようにこっそり隠し持っているマカダミアナッツのチョコレートを食べようと心に決めて、それから今度はケーキだったら何が食べたいか、それからタルトだったら何の気分かって妄想してて、クレープのことも考えたなぁ。クレープのあの皮が好きなんだよねー!甘くてもちっとしてて美味しいよねぇって、そしたら頭の中がクレープ一色になって、それでもクレープはすぐには食べられないから、そうなるとやっぱりすぐに手に入るチョコレートで頭の中でいっぱいになって…。

結局甘い物のことばっかり考えてたはずよね。
あれ?クレープのことはまだテギョンさんに言ってないけど…でもさっきヒントはテギョンさんって言ってたから、食べ物のことではないってことよね?いや…でも一応伝えてみる??

ちらっと横目でテギョンを見ると、腕組みをして仁王立ちをしており、眉間にしわが寄っている。

それでも思い切って口を開こうとすると、間髪入れずに、テギョンから、釘を刺された。
「他の食べ物のことではないぞ!」

がっくりと項垂れるミニョ。

どうして自分が朝からこんなに辛い思いをしなければならないのか、段々と怒りが湧いてきたが、それでも、怒っているにも関わらず、何故か目が輝いているテギョンを見ていると、その期待に応えなければならないような気がしてしまう。

私が勝手にテギョンさんのことを好きなんだから仕方ないか…。
それでも一体テギョンさんは私に何を言わせたいなんだろう??

「ああああ!まだ思い出さないのか!じゃあ昨日一日の行動を思い起こしてみろ!」
貧乏ゆすりまで始めている。

昨日は…、昨日は雑誌の撮影が丸一日あって、私は全然ポーズとかとれなくてくたくたで…、あ!そうそう、差し入れで、物凄い美味しいシュークリームがあって、一人二個づつだったから、私はまず一つ食べて後でまた食べるのを楽しみに取っておいたのに、甘党でもないテギョンさんが何故か三つ食べていて!!!思い出すだけで腹が立ってきた!で、その時にはシヌさんもジェルミも二つづつ食べてたから、結局私のを一つテギョンさんが盗ったんだよね!悔しい!

あっ!そうそう、眠る前にそのこと思い出してまた腹が立ってきて、眠っているテギョンさんの鼻をつまんだんだった!
でもそんなこと言えないし…
いやでも、ヒントはテギョンさんって言ってたから、もしかしたらそのことがバレているのかな?
でも、そんな訳ないよね!もしバレてるんだったら、その時点で大目玉なはずだもん…。

少しミニョが何かを閃いたような顔をしたので、テギョンが目をらんらんと輝かせながら、ミニョに歩みよった。

ふふん!やっと思い出したか!相変わらず鈍い奴だ!
夢の中で、俺の姿がちょっと見えないだけで、『もうテギョンさんの居ない世界で、私は生きていけません!どこへも行かないで下さい!』なんて泣いてすがっていたくせに!
まぁいい。思い出したのだから、後は俺に素直な気持ちを打ち明けてくればいいだけのこと。少し時間はかかったが、許してやろう。

「やっと思い出したか。」
にやりとしてしまう口元を覆うも、喜びを隠しきれないテギョン。

「はい…あの…テギョンさんのことを考えたような気がします…。」
「気がします??」
更にずいっとミニョに一歩近づくテギョン。

「いや、その…テギョンさんのことを考えました。」
「ふんっ!やっと思い出したか!豚うさぎは記憶力まで悪いのか!まぁいい。それで?」
「それで?」
「それで、俺の何を考えていたのだ!恥ずかしがらずに言ってみろ。」
「えっ!?」
「いいから早く言え!ここまでどれだけ時間をロスしたと思っているのだ!」

急に大きな声を出されて、びくっと肩をすくめた。
「怒らないで下さいよ…。」
「怒るわけがない!早く言え!!」

どうしてだか嬉しそうなテギョンを横目に、渋々ミニョが話し始めた。

「あの…実は、昨日の差し入れのシュークリーム覚えていますか?」
「あぁ、それがどうした。」
「はい…あれテギョンさんが私の一つ食べたじゃないですか…それを思い出してちょっとむかついてました…。すみません!!」
「………。」

急に黙り込んで顔を赤くしてそっぽを向くテギョン。

ミニョは雷を落とされると覚悟していたのに、一向にテギョンの怒鳴り声が聞こえてこず、困惑を極めている。

「あの…。」
ミニョが恐る恐るテギョンの洋服の裾を引っ張ると、テギョンははっと我に返ったように体を震わし、
「もういい…」
と、力なくミニョの手を振り払うと、そのまま階段を上がって行ってしまった。

くそっ!俺のことを考えていたことに変わりはないが、そんな事を考えてたのに、俺の夢の中では…
思考と夢の内容はリンクしないのか!!!!!リサーチミスか!くそ!!

「一体何だったの???」
ミニョはその場に立ちつくしながら、茫然とテギョンを見送った。



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読んで下さってありがとうございますお星様
こんなテギョンが好きなのですーはーと えへへはあと