こんばんはです
今日で仕事おさめの方も多かったのではないでしょうか?お疲れ様です
明日から新しい年を迎えるための大掃除だなぁ…と落胆していて思いつきましたぁ
今年もこんな私と仲良くして下さって本当にありがとうございました
また来年もよろしくお願い致します
皆様が本当に大好きです
もちろん私と皆様の大好きなやきもき期間の二人です
こんな大掃除ならめちゃくちゃ頑張るのになぁ
───
「テギョンさんうるさいーー!」
とうとうジェルミがテギョンにブチギレた。
年の瀬にメンバー全員で合宿所の大掃除をしているのだが、潔癖症なテギョンが鬼監督と化し、あれやこれやと文句をつけ続けているのだ。
「お前が丸く窓を拭くからいけないのだ!その端の方の汚れが見えないのか!?」
テギョンが青筋を浮かべながら窓の端っこの拭き残しの部分を指差しながら、ジェルミを睨み上げている。
「気がついたんなら自分で拭けばいいじゃないか…。」
などとテギョンに聞こえないように小さな声でぶつぶつ言いながら、渋々窓を拭き直しているものの、長時間外に出て窓を拭き続けているジェルミは寒くてもう限界である。
そんな凍えるジェルミの様子に気がついたミナムは、かけていた掃除機を止めて雑巾を手に取ると、ベランダへと出た。
「ジェルミ!代わるよ!中の掃除機かけてね!」
「ミナムーーー!ありがとうー!なんて優しいんだーーー!!!」
ジェルミが泣き真似をしながらミナムに抱きついた。
その抱きついた瞬間をちょうど部屋の中から見ていたテギョンは、どうしてだかたまらなく嫌な気分になった。しかも外での2人の会話が全く聞こえなくて、ますますイライラしてしまう。
くそっ!何故2人して掃除をさぼっているのだ!
すると、近くで机などを拭いていたシヌが、するっと何の躊躇もなく、いちゃつく二人の元へ駆け寄っているではないか。
そして、ベランダへ出ると、自然にジェルミとミナムの間に入り2人を引き離すと、爽やかな笑顔で、これまたごくごく自然にミナムの肩を抱きよせている。
そして、こともあろうか、ミナムが肩をシヌに抱きよせられたまま、真冬の柔らかな日差しの中で、笑顔をのぞかせている。
テギョンは正体の分からないもやもやに完全に心を支配されてしまっていた。
まるで、部屋の中にいる自分と外のミナムとでは、違う世界に生きているようなそんな孤独感すら味わっていた。
すると、笑顔でまたジェルミがミナムに抱きついたかと思うと、部屋に中に入ってきて、先ほどまでミナムがかけていた掃除機に手を伸ばしている。
そうか、ミナムがジェルミと担当を代わってやったのだな。
しかし、シヌは何故ミナムを手伝っているのだ?
目の前では、仲睦まじく、シヌとミナムが微笑み合いながら窓を拭いている。まるで新婚さんのようだ。
テギョンは頭を2、3度軽く振り、頭の中の妙な考えを追い出そうとしてみたが、どうしてもシヌとミナムから目が逸らせないでいる。
「ちぇー、やっぱり俺がまた窓を拭きに行こうかなー。」
掃除機の音に混じり、ジェルミのぼやきが聞こえてきた。
その瞬間、テギョンは思いっ切りジェルミの足を蹴り、勢いよくベランダへと飛び出ていた。
「おい!シヌ!窓を拭くには専用の洗剤が必要だ。ジェルミと一緒に買ってこい!」
「え!?結構もうきれいになってるから問題無いんじゃない?」
「うるさい!まだサッシの部分が汚い!」
「でも…ジェルミうずくまっているみたいだけど…」
足を思いっきり蹴りつけられたジェルミがしゃがみ込んでいるのを見て、ミナムも眉間にしわをよせている。
「問題ない!あいつは使い物にならないから、とにかく一緒に連れて行ってこい!それにお昼でも買ってこいよ!」
テギョンはいらいらして貧乏ゆすりを始めている。
シヌはそんなテギョンを、全て見透かしているかのような済んだ瞳でじっと数秒見つめて、観念したように溜息混じりに、「分かった。」と、短く返事をすると、持っていた雑巾をテギョンに投げて渡した。
それからうずくまるジェルミを立ち上がらせると、もう一度テギョンを睨むように見つめてから、買物へと出かけて行った。
合宿所にミナムと2人っきりになったことに気がついたテギョンは、顎に手をやると、ちらりと横目でミナムを見た。
ミナムは不思議そうな顔をしつつも、また窓拭きを開始しようと雑巾を洗っている。
「おい!寒くないのか?」
「え!?」
「バケツの水は冷たいんじゃないのか?」
「はい…冷たいですが…それがどうかしたのですか?」
テギョンの虫の居所があまりよくないと思っているミナムは、びくびくしながら雑巾を絞っていると、ふわっと頭の上から良い匂いがして、自分の手にテギョンの手が重ねられた。
「あの…」
「冷たいのだろう?」
テギョンは耳まで赤くしながら、ミナムから雑巾を奪うと、冷たい雑巾をぎゅっと絞った。
ミナムは何が起きているのか、うまく理解できないし、自分に重ねられたテギョンの手の感触を思い恥ずかしくて嬉しくてたまらないしで、おろおろしてしまっている。
「おい!掃除を始めるぞ!」
テギョンが絞った雑巾をミナムに投げ、それをどうにか落とさずにミナムが受け取ると、自然とこぼれるような笑顔をテギョンへ向けた。
それだけで、テギョンはさっきまで自分だけが隔絶されていた世界が1つに重なり、ふんわりと温かい気持ちが胸一杯に広がっていた。
体中を埋め尽くしていた実体のない不安が、今では波にさらわれたようにきれいさっぱりなくなっているのだ。
そして、汚れのないクリアな窓ガラスに、恥ずかしそうな自分とミナムがはっきりと映し出されている。
ふんっ!ジェルミ!こちらの方が新婚さんみたいではないか!
こんな大掃除も悪くないな。
鼻歌でも歌いたいような浮かれた気分で、窓ガラスに映るミナムを見つめ続けるテギョンであった。

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読んで下さってありがとうございます
あーー明日から、テギョン鬼監督、私のお家に来てくれないかなぁ。そしたらお掃除頑張れるのにー!!怒られても怒鳴られても嬉しい
今日で仕事おさめの方も多かったのではないでしょうか?お疲れ様です
明日から新しい年を迎えるための大掃除だなぁ…と落胆していて思いつきましたぁ
今年もこんな私と仲良くして下さって本当にありがとうございました

また来年もよろしくお願い致します

皆様が本当に大好きです
もちろん私と皆様の大好きなやきもき期間の二人です

こんな大掃除ならめちゃくちゃ頑張るのになぁ
───
「テギョンさんうるさいーー!」
とうとうジェルミがテギョンにブチギレた。
年の瀬にメンバー全員で合宿所の大掃除をしているのだが、潔癖症なテギョンが鬼監督と化し、あれやこれやと文句をつけ続けているのだ。
「お前が丸く窓を拭くからいけないのだ!その端の方の汚れが見えないのか!?」
テギョンが青筋を浮かべながら窓の端っこの拭き残しの部分を指差しながら、ジェルミを睨み上げている。
「気がついたんなら自分で拭けばいいじゃないか…。」
などとテギョンに聞こえないように小さな声でぶつぶつ言いながら、渋々窓を拭き直しているものの、長時間外に出て窓を拭き続けているジェルミは寒くてもう限界である。
そんな凍えるジェルミの様子に気がついたミナムは、かけていた掃除機を止めて雑巾を手に取ると、ベランダへと出た。
「ジェルミ!代わるよ!中の掃除機かけてね!」
「ミナムーーー!ありがとうー!なんて優しいんだーーー!!!」
ジェルミが泣き真似をしながらミナムに抱きついた。
その抱きついた瞬間をちょうど部屋の中から見ていたテギョンは、どうしてだかたまらなく嫌な気分になった。しかも外での2人の会話が全く聞こえなくて、ますますイライラしてしまう。
くそっ!何故2人して掃除をさぼっているのだ!
すると、近くで机などを拭いていたシヌが、するっと何の躊躇もなく、いちゃつく二人の元へ駆け寄っているではないか。
そして、ベランダへ出ると、自然にジェルミとミナムの間に入り2人を引き離すと、爽やかな笑顔で、これまたごくごく自然にミナムの肩を抱きよせている。
そして、こともあろうか、ミナムが肩をシヌに抱きよせられたまま、真冬の柔らかな日差しの中で、笑顔をのぞかせている。
テギョンは正体の分からないもやもやに完全に心を支配されてしまっていた。
まるで、部屋の中にいる自分と外のミナムとでは、違う世界に生きているようなそんな孤独感すら味わっていた。
すると、笑顔でまたジェルミがミナムに抱きついたかと思うと、部屋に中に入ってきて、先ほどまでミナムがかけていた掃除機に手を伸ばしている。
そうか、ミナムがジェルミと担当を代わってやったのだな。
しかし、シヌは何故ミナムを手伝っているのだ?
目の前では、仲睦まじく、シヌとミナムが微笑み合いながら窓を拭いている。まるで新婚さんのようだ。
テギョンは頭を2、3度軽く振り、頭の中の妙な考えを追い出そうとしてみたが、どうしてもシヌとミナムから目が逸らせないでいる。
「ちぇー、やっぱり俺がまた窓を拭きに行こうかなー。」
掃除機の音に混じり、ジェルミのぼやきが聞こえてきた。
その瞬間、テギョンは思いっ切りジェルミの足を蹴り、勢いよくベランダへと飛び出ていた。
「おい!シヌ!窓を拭くには専用の洗剤が必要だ。ジェルミと一緒に買ってこい!」
「え!?結構もうきれいになってるから問題無いんじゃない?」
「うるさい!まだサッシの部分が汚い!」
「でも…ジェルミうずくまっているみたいだけど…」
足を思いっきり蹴りつけられたジェルミがしゃがみ込んでいるのを見て、ミナムも眉間にしわをよせている。
「問題ない!あいつは使い物にならないから、とにかく一緒に連れて行ってこい!それにお昼でも買ってこいよ!」
テギョンはいらいらして貧乏ゆすりを始めている。
シヌはそんなテギョンを、全て見透かしているかのような済んだ瞳でじっと数秒見つめて、観念したように溜息混じりに、「分かった。」と、短く返事をすると、持っていた雑巾をテギョンに投げて渡した。
それからうずくまるジェルミを立ち上がらせると、もう一度テギョンを睨むように見つめてから、買物へと出かけて行った。
合宿所にミナムと2人っきりになったことに気がついたテギョンは、顎に手をやると、ちらりと横目でミナムを見た。
ミナムは不思議そうな顔をしつつも、また窓拭きを開始しようと雑巾を洗っている。
「おい!寒くないのか?」
「え!?」
「バケツの水は冷たいんじゃないのか?」
「はい…冷たいですが…それがどうかしたのですか?」
テギョンの虫の居所があまりよくないと思っているミナムは、びくびくしながら雑巾を絞っていると、ふわっと頭の上から良い匂いがして、自分の手にテギョンの手が重ねられた。
「あの…」
「冷たいのだろう?」
テギョンは耳まで赤くしながら、ミナムから雑巾を奪うと、冷たい雑巾をぎゅっと絞った。
ミナムは何が起きているのか、うまく理解できないし、自分に重ねられたテギョンの手の感触を思い恥ずかしくて嬉しくてたまらないしで、おろおろしてしまっている。
「おい!掃除を始めるぞ!」
テギョンが絞った雑巾をミナムに投げ、それをどうにか落とさずにミナムが受け取ると、自然とこぼれるような笑顔をテギョンへ向けた。
それだけで、テギョンはさっきまで自分だけが隔絶されていた世界が1つに重なり、ふんわりと温かい気持ちが胸一杯に広がっていた。
体中を埋め尽くしていた実体のない不安が、今では波にさらわれたようにきれいさっぱりなくなっているのだ。
そして、汚れのないクリアな窓ガラスに、恥ずかしそうな自分とミナムがはっきりと映し出されている。
ふんっ!ジェルミ!こちらの方が新婚さんみたいではないか!
こんな大掃除も悪くないな。
鼻歌でも歌いたいような浮かれた気分で、窓ガラスに映るミナムを見つめ続けるテギョンであった。
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あーー明日から、テギョン鬼監督、私のお家に来てくれないかなぁ。そしたらお掃除頑張れるのにー!!怒られても怒鳴られても嬉しい

こんばんはです
一足早いですが、大好きな皆様が少しでも幸せ気分を味わってもらえますように
そして、幸せでなくても、心穏やかにクリスマスを過ごせますように
二人の想いが通じてから初めてのクリスマスです
───
「ど、どうした!!」
雪が降りそうに寒い朝、ミナムがテレビの前で体育座りをして涙をぽろぽろ流しているのだ。
テギョンはシヌやジェルミがまだ部屋から下りてきていないことを慎重に確認すると、ミナムの顔を上から心配そうにのぞき込んだ。
どうやらミナムは日本のテレビ番組を真剣に見ているようだ。
「日本語って素敵なのですね。」
ミナムが目元をごしごしこすりながら、えへへっと恥ずかしそうにはにかんだ。
「意味が分からんのだが…そもそもお前日本語分かるのか?」
「テギョンさんは日本のファンも凄く多いでしょう?それに今度日本でのツアーもあるから、少しでも分かりたいなぁって思って、最新の日本のバラエティ番組を韓国訳してもらったのを見ていたのです。」
「そんなことをしていたのか?意外だな…。」
「失礼な!!マ室長にいつも頼んでいるのですよ。ここにDVDいっぱい置いているのに!上手にMCできなくても知りませんからね!!」
「なにを!俺は日本語ぺらぺらだ!知らないのか!」
「知っていますよ!でも、今の日本でどのようなものが流行っているかまでは分からないではないですか!!」
「……ネットがあるから特に問題ないが…。まぁいい。で、お前は何にそんなに感動していたのだ?」
一瞬ひどく落ち込んだ顔をしたミナムであったが、テギョンが照れて顔を背けながらではあったが、ミナムの頭をよしよししたので、途端に真っ赤な顔で目を細めて喜んでいる。
「あのですね!この番組は様々な偉人の名言を紹介する番組で、でも私が感動したのは、かなり昔の日本では、I LOVE YOU.を、『御大切に(おんたいせつに)』って訳していたそうなのです!」
「愛しているではないのか?」
「それは最近のことで、もっともーーーっと昔のことみたいです!」
「ふーん、それで?それのどこにそこまで感動したのだ?」
「もう!これだから!テギョンさんほどのロマンチストでも分からないのですか?」
「ロマンチスト…俺はロマンチストなどではない!!」
「えっ!?だってあんなラブソングばっかり作っているのですから、ロマンチスト以外の何者でもないではないですか!誰に向けたものかは知りませんけどね!!」
どうも話の矛先がおかしな方へ向きつつある。
テギョンは慌てて咳払いを一つした。
「百歩譲ってロマンチストでいい。それで、お前がその日本語訳にそこまで感動した意味が分からない。」
「うまく誤魔化したつもりですか?まぁテギョンさんほどのスターともなれば、彼女の1人や2人、3人4人5人6人…」
「おいおいおい!いったい何人まで増やすつもりだ!」
などと突っ込みながらも、口元を隠すのに苦労する程ににやけていた。
ミナムがやきもちを妬いている?そうだよな!そうに違いない!
テギョンは今まで感じたことのない充足感を覚えていた。
「だって…」
対照的に、ミナムはどんどん表情を曇らせていく。
そうよね…よく考えてみたらおかしいよね!?
テギョンさんが今まで彼女がいなかったなんて考えられないし、そもそも本当に私のこと好きなのかしら?
何かの間違いだったなんて言われてしまうかもしれない。
「御大切に。」
テギョンがミナムの横に腰を下ろしながら、ぼそっとつぶやいた。
「えっ!?」
聞き違い?
ミナムは目をぱちぱちしてテギョンを見つめている。
「愛しているよりも、御大切にの方が嬉しいんだろう?」
テギョンが意地悪そうに方口を上げてにやりとしたのを見たミナムは、落ち込んでいたのもあり、からかわれたのだと思い込むと、テギョンの腕を思いっきり叩いた。
「酷い!からかったのですね!!」
「はぁ!?どうしてそうなったのだ!意味が分からない!」
「だって!悪い顔して笑っていたではないですか!」
「わ、悪い顔などしていない!俺は本心を言ったまでだ!御大切には、I LOVE YOU.なのだろう?」
「そうですよ!そうなのですが、テギョンさんの本心ではないでしょう?今までの彼女のことも全部はぐらかしたくせに!」
テギョンは、ミナムの頭をぐいっと強引に自分の方へ向けると、チュッとキスをした。
急なことに面食らったミナムは顔をこれでもかってくらい赤くして口を半開きにして驚きまくっている。
テギョンはそんな顔すらかわいくて、もう一度チュッと頬にキスをして、
「今年のクリスマスはどうする?どこか食事にでも行かないか?映画ではまた寝てしまうからな。」
と、甘くて幸せそうな顔をミナムに向けた。
ミナムはさっきまでのもやもやした気持ちが一瞬で消えてなくなり、クリスマスに誘ってもらえたことだけで頭がいっぱいになり思わず、
「はい!」
と、元気に返事をしてしまっていた。
そんなミナムの様子に満足気なテギョン。
お前だけだ、お前が初めてだ、彼女などいない、女に興味などなかった…
頭に浮かぶ言葉はどれもチープで軽い気がして、ミナムを安心させられないのではないかと思うのだ。
もうじきクリスマスで助かったな…。
今までクリスマスなどに興味すら抱いたこともなかった。
むしろ家族が自分の中に存在していなかったテギョンにとっては疎ましい行事でしかなかったのに、今では感謝すらしている。
そんな自分の変化に少し戸惑う反面、この満ち足りた気持ちをいつまでも感じていたいと思った。
御大切に
確かに、愛しているという訳よりも、押し付けではなく、相手のことを思い、その全てを慈しむ意味までも内包されている気がする。
「御大切に。」
テギョンは心の中にあるたくさんの思いをこの言葉にのせてささやくと、シヌとジェルミがまだリビングに下りてこないかを再度厳重に確認して、ミナムの髪にそっとキスをした。

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読んで下さってありがとうございます
最近、「世界は言葉でできている」って番組が大好きでして
I LOVE YOU=御大切に って本当に本当に凄い!!って感動してしまって
国の違いはあれど、きっと何か通じるものがある!!と、強引にお話にしてしまいました…。すみません

一足早いですが、大好きな皆様が少しでも幸せ気分を味わってもらえますように

そして、幸せでなくても、心穏やかにクリスマスを過ごせますように
二人の想いが通じてから初めてのクリスマスです
───
「ど、どうした!!」
雪が降りそうに寒い朝、ミナムがテレビの前で体育座りをして涙をぽろぽろ流しているのだ。
テギョンはシヌやジェルミがまだ部屋から下りてきていないことを慎重に確認すると、ミナムの顔を上から心配そうにのぞき込んだ。
どうやらミナムは日本のテレビ番組を真剣に見ているようだ。
「日本語って素敵なのですね。」
ミナムが目元をごしごしこすりながら、えへへっと恥ずかしそうにはにかんだ。
「意味が分からんのだが…そもそもお前日本語分かるのか?」
「テギョンさんは日本のファンも凄く多いでしょう?それに今度日本でのツアーもあるから、少しでも分かりたいなぁって思って、最新の日本のバラエティ番組を韓国訳してもらったのを見ていたのです。」
「そんなことをしていたのか?意外だな…。」
「失礼な!!マ室長にいつも頼んでいるのですよ。ここにDVDいっぱい置いているのに!上手にMCできなくても知りませんからね!!」
「なにを!俺は日本語ぺらぺらだ!知らないのか!」
「知っていますよ!でも、今の日本でどのようなものが流行っているかまでは分からないではないですか!!」
「……ネットがあるから特に問題ないが…。まぁいい。で、お前は何にそんなに感動していたのだ?」
一瞬ひどく落ち込んだ顔をしたミナムであったが、テギョンが照れて顔を背けながらではあったが、ミナムの頭をよしよししたので、途端に真っ赤な顔で目を細めて喜んでいる。
「あのですね!この番組は様々な偉人の名言を紹介する番組で、でも私が感動したのは、かなり昔の日本では、I LOVE YOU.を、『御大切に(おんたいせつに)』って訳していたそうなのです!」
「愛しているではないのか?」
「それは最近のことで、もっともーーーっと昔のことみたいです!」
「ふーん、それで?それのどこにそこまで感動したのだ?」
「もう!これだから!テギョンさんほどのロマンチストでも分からないのですか?」
「ロマンチスト…俺はロマンチストなどではない!!」
「えっ!?だってあんなラブソングばっかり作っているのですから、ロマンチスト以外の何者でもないではないですか!誰に向けたものかは知りませんけどね!!」
どうも話の矛先がおかしな方へ向きつつある。
テギョンは慌てて咳払いを一つした。
「百歩譲ってロマンチストでいい。それで、お前がその日本語訳にそこまで感動した意味が分からない。」
「うまく誤魔化したつもりですか?まぁテギョンさんほどのスターともなれば、彼女の1人や2人、3人4人5人6人…」
「おいおいおい!いったい何人まで増やすつもりだ!」
などと突っ込みながらも、口元を隠すのに苦労する程ににやけていた。
ミナムがやきもちを妬いている?そうだよな!そうに違いない!
テギョンは今まで感じたことのない充足感を覚えていた。
「だって…」
対照的に、ミナムはどんどん表情を曇らせていく。
そうよね…よく考えてみたらおかしいよね!?
テギョンさんが今まで彼女がいなかったなんて考えられないし、そもそも本当に私のこと好きなのかしら?
何かの間違いだったなんて言われてしまうかもしれない。
「御大切に。」
テギョンがミナムの横に腰を下ろしながら、ぼそっとつぶやいた。
「えっ!?」
聞き違い?
ミナムは目をぱちぱちしてテギョンを見つめている。
「愛しているよりも、御大切にの方が嬉しいんだろう?」
テギョンが意地悪そうに方口を上げてにやりとしたのを見たミナムは、落ち込んでいたのもあり、からかわれたのだと思い込むと、テギョンの腕を思いっきり叩いた。
「酷い!からかったのですね!!」
「はぁ!?どうしてそうなったのだ!意味が分からない!」
「だって!悪い顔して笑っていたではないですか!」
「わ、悪い顔などしていない!俺は本心を言ったまでだ!御大切には、I LOVE YOU.なのだろう?」
「そうですよ!そうなのですが、テギョンさんの本心ではないでしょう?今までの彼女のことも全部はぐらかしたくせに!」
テギョンは、ミナムの頭をぐいっと強引に自分の方へ向けると、チュッとキスをした。
急なことに面食らったミナムは顔をこれでもかってくらい赤くして口を半開きにして驚きまくっている。
テギョンはそんな顔すらかわいくて、もう一度チュッと頬にキスをして、
「今年のクリスマスはどうする?どこか食事にでも行かないか?映画ではまた寝てしまうからな。」
と、甘くて幸せそうな顔をミナムに向けた。
ミナムはさっきまでのもやもやした気持ちが一瞬で消えてなくなり、クリスマスに誘ってもらえたことだけで頭がいっぱいになり思わず、
「はい!」
と、元気に返事をしてしまっていた。
そんなミナムの様子に満足気なテギョン。
お前だけだ、お前が初めてだ、彼女などいない、女に興味などなかった…
頭に浮かぶ言葉はどれもチープで軽い気がして、ミナムを安心させられないのではないかと思うのだ。
もうじきクリスマスで助かったな…。
今までクリスマスなどに興味すら抱いたこともなかった。
むしろ家族が自分の中に存在していなかったテギョンにとっては疎ましい行事でしかなかったのに、今では感謝すらしている。
そんな自分の変化に少し戸惑う反面、この満ち足りた気持ちをいつまでも感じていたいと思った。
御大切に
確かに、愛しているという訳よりも、押し付けではなく、相手のことを思い、その全てを慈しむ意味までも内包されている気がする。
「御大切に。」
テギョンは心の中にあるたくさんの思いをこの言葉にのせてささやくと、シヌとジェルミがまだリビングに下りてこないかを再度厳重に確認して、ミナムの髪にそっとキスをした。
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読んで下さってありがとうございます

最近、「世界は言葉でできている」って番組が大好きでして

I LOVE YOU=御大切に って本当に本当に凄い!!って感動してしまって
国の違いはあれど、きっと何か通じるものがある!!と、強引にお話にしてしまいました…。すみません
