チョコの花より美男ですね -18ページ目

チョコの花より美男ですね

美男ですね、花より男子、成均館スキャンダルの二次小説、スイーツなど、日々のささやかな幸せについて

「大丈夫か?」

イジョンがジュンピョの唇の端の血を拭った。

「初めてお前に殴られた。」
「俺もまさかジュンピョを殴るなんてな。」

二人で、砂浜に足を投げ出して苦笑いを浮かべた。

「これでいいのか?」

「…今はな。」

イジョンは、ジュンピョの顔を見なくても、悲しい顔なんかではなく、熱く燃えるような瞳をしているに違いないと思った。

「俺がジフから奪ったから…だから今だけ…返してやるだけだ。」
「木のロボットかよ。」
「…その借りを返してやっただけだ。」
「あれ?前も返されなかった?」
「うるせー!あれは無効だ!」

イジョンは笑いながら横を向くと、ジュンピョが燃えるような瞳に涙を浮かべていて、なんとも言えない気持ちになった。

ジュンピョがどれだけジャンディを好きか、ジフがどれだけジャンディを想っていたのか、全て分かってしまうから。

でも正直、今までの経緯を考えても、ジャンディがジフに気持ちを持っていかれるのは必然だ。どんな困難にも打ち克ってきたジャンディだが、それは全て傍で常に支えてくれたジフがいたからこそだと思うから。それに気がついてくれたジャンディに感謝さえしている。

それに…
「俺も…カウルちゃんに出会ってなかったら、ジャンディのこと好きになってた。絶対に。」
本当にそう思う。

ジュンピョは何も言わずに俺を射抜くように凝視している。だから俺も目をそらさずにじっと見つめ返した。

もしかしたら…ウビンは今もジャンディが好きなのかもしれない。そんな風に思うのは俺の考え過ぎだろうか。

イジョンは自分の考えにまた苦笑いを浮かべた。



「ジャンディ、行こうか。」

ジフ先輩の瞳の色が深くなった気がした。

「はい。」

きっとジュンピョのとこへ行こう。そういうことだ。

私は立ち上がると、白衣についた砂を払って先輩を見上げたら、その深い色の瞳に飲み込まれそうになって、少し怖くなった。
この手を取ってしまった今、私はもう離せそうにない。大切過ぎて、失ってしまうくらいなら手に入らない方が良かったのかも。そう思うから。

先輩が私の腕をぎゅっとにぎった。後悔しないで、俺の手を取ったことを、そう言うように。

「先輩が好き過ぎて怖いんです。」

違いますって、そういう意味じゃないんですって意味を込めて、先輩の腕にそっと触れた。

「きっと俺の方が何倍も怖いよ。」
「どうして?」
「今だって…ジュンピョに会わせてしまったら、やっぱりジュンピョの方が好きって言われちゃうんじゃないかって怯えてる。」

私は驚き過ぎて先輩を見上げたら、物凄く悲しげな困った顔をしていて、胸の奥が痛くて痛くてどうしようもなかった。

そうよね…。私は先輩を好きだと言いながら、ジュンピョに惹かれていったのだから…。
どうしよう、どうしたらいいだろう。何て言えば?何をしたら?

気がついたら涙がどんどん流れてしまって、視界がぼやけて先輩が今どんな顔をしているのか見えなくなってしまった。

「ごめんね。信じてるから。」

慌てたように先輩が私の体を包み込んでくれたけれど、どうしたらいいのか分からなくてうつむくと、左手の薬指の指輪が目に入った。

そうよ。この指輪を信じないでどうするの!!
まずは目の前のことを一つ一つクリアにして、先輩から本当の信頼を得よう。そう心に誓った。

「先輩、ジュンピョからは私が話します。だから見てて。」
「嫌だ。」
「え?」
「俺がちゃんと言いたい。」

先輩はさっきとは違うとても凛々しい顔をしていて、きっとまた同じようなことを考えていたんだなって思ったら、自然に笑顔になっていく。

「ずっと一緒にいて下さいね。」

そうお願いすると、

「ジャンディが俺のこと嫌いになっても放してあげない。」

って先輩がとんでもなくかわいい顔で笑った。




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読んで下さってありがとうございます三日月
最近、まつ毛のエクステの先生に、ヒョンジュンさんが出演している韓国のバラエティ番組のDVDをお借りしたのですが、物凄い天然で笑顔がキュートな方でしたぁはーと まさにリアル花沢類はーと
ジフ先輩が、いつものようにためらいがちに、それでいてとても優しい抱擁をしてくれる。

その腕の中で、まだ空想の世界のことなのかなどと考えてしまう。
きっと…少しでも視線だけでも動かしてしまったら、また元の先輩を諦めた世界へ戻ってしまうに違いない。

先輩の顔が見たいなぁ。でも…。

「現実だよ。」

先輩の優しい声が聞こえてきて、私の左手の指輪をそっとなでてくれた。

私は止まりかけていた涙がまたあふれてきてしまう。

先輩の指ごと自分の手をにぎりしめると、指輪一つ分の今までと違う感触。その違和感が現実だと教えてくれている。

「もう空想しなくていいんだね。」

え?先輩、空想って言った??

まだ、もしかして…なんて考えて怖くてうつむいたままだったのに、あまりに驚いて先輩を見上げてしまった。
でも先輩は消えてなくなったりしてなくて、私は思わずそのきれいな笑顔をのせた頬に手を伸ばしていた。

そしたら先輩が大きな瞳をもっと見開いて驚いたような顔をして、すぐにふいっと少し赤くなった顔を横に向けてしまった。

調子にのり過ぎたかと、慌てて手を引っ込めようとしたら、ぐいっとつかまれて、また先輩の頬に手がおかれた。

「もっと触って。」

さっきよりももっと赤い顔をした先輩が、真剣な眼差しで私を見つめている。

仮に想像することも許されなかった世界が、今目の前にあって、先輩の頬が熱いだなんて、空想さえできなかったことで、やっぱりこれは現実で…なんて混乱で頭がおかしくなってしまいそうになっていると、

「俺もおかしいみたい。」

そう困った顔をして先輩が言うと、頬にある私の手はそのままに、唇にそっとキスをしてくれた。

突然のことで、私は驚いてきょとんとした顔をしていたに違いない。先輩がふふって笑った。

「先輩も空想したことあるの?」

「…毎日。」

そんなことを言うから、更に涙が止まらなくなってしまう。

そしたら今度は、額に頬に、鼻そして唇にたくさんたくさんチュっチュってしてくれて、くすぐったくて幸せで、ジフ先輩を愛おしいと想う気持ちがあふれ過ぎて、先輩と同じようにふふって笑ってしまっていた。

気がつけば、先輩とはソウルメイトだと思いこもうとしていた今までの私はきれいさっぱり消えてなくなってしまって、今は先輩に恋をするただの大学生の私がいる。

もう心の友なんて嫌だ。でもソウルメイトって、魂の結びつきが強いってことなのかな?

「また何か他のこと考えてる。」

ジフ先輩がいたずらっ子のような笑顔で私をのぞきこんできたかと思ったら、またチュって唇にキスをしてくれた。

ふふふ。

やっぱりソウルメイトだから、なんでもお見通しですね!って顔で笑ったら、先輩も、「当然でしょ。」って、眩しそうに目を細めて笑ってくれた。




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読んで下さってありがとうございます三日月
さっきこのお話を書きあげた後に、何故か全部消えてしまって…
思い出しながら書きなおしたのですが、最初の方がずっと気に入っていました…悲しい…