ジュンピョに何を言えばいいのか、全く見当もつかない。
それでも素直な自分の気持ちをちゃんと分かってもらいたいと思う。それがジュンピョのこれからの幸せにつながるはずだと信じているから。
そして、何よりも私が守りたいのはジフ先輩なのだ。
年下のしかも女の私が、こんな大きな年上の男性を守りたいだなんて、おこがましいのは分かっている。でも、何を犠牲にしてでも守りたい、例えそれが自分であっても。
「先輩、私頑張るからね!」
「頑張らなくていい。」
えっ!?と先輩を見上げると、暗くてよく見えないのに、なんとなく怒っているような、むすっとしているような顔をしていて、急に不安になる。
「ジフ先輩。」
何かに怒ってますか?って聞けなくて、そっと名前を呼んでみたら、明らかに不機嫌そうな視線を私に向けた。
「誰が頑張れって言ったの。」
「だって…。」
頑張らないと先輩に私の気持ち分かってもらえないでしょう?いや違うな…。頑張らないと私のこと好きでいてくれないでしょう?
そう心の中で呟いてしまう。
「頑張らないで。頑張る必要がないんだから。」
「…それはどういう意味ですか?」
頑張らないでいいだなんて…。不安で声が震えてしまう。
「俺はジャンディだったらどんなジャンディでもいいんだ。」
先輩がむっとした顔なのに、少し顔を赤らめている。
「頑張ってるジャンディも好きなんだけど…、俺の為に何かを無理して頑張ったり我慢したりする必要はない。怠けてるジャンディも大好きだし、甘えてるジャンディだって好き。自然にありのままでいてくれたらそれでいい。分からない?」
私はまた涙で視界が揺れていた。
今まで私に頑張らないでいいだなんて言ってくれた人がいただろうか。
いつも正しい行動を求められていた気がする。何にも屈せず、何にも負けないで居なければならないとずっと思いこんでいた。
「俺はジャンディのこと強いだなんて思ってない。泣き虫だし寂しがり屋だし、素直じゃないし意地っ張りでもある。」
「先輩…。」
先輩はにこっと笑って頭をくしゃくしゃって少し乱暴になでてくれた。
そしたら涙が止まらなくなっちゃって、どうしようもなくなって、先輩とつないでいる手をぎゅっとにぎりしめたら、先輩がもっとにぎりしめてくれる。
「先輩、今言ったこと後悔しない?」
私が泣きながら先輩に言うと、先輩は大きな瞳を細めて嬉しそうに笑ってくれた。
「するはずがない。俺しか知らないジャンディをこれからいっぱい見たいな。」
空想していた世界は、あくまでも私の心と頭が作りだしたものでしかなかったことを知った。
現実はこんなにも幸せにあふれているのだから。
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やっと一息つけるかと思ったら、もうすぐ明日ですね
悲しい…
