05年の夏を彩るブラジリアンサウンド | コメ騒動はじめました。

05年の夏を彩るブラジリアンサウンド

少し前の話だが、先月発売されたSTUDIO APARTMENT『PEOPLE TO PEOPLE』を聴いた。前作『WORLD LINE 』の発売から1年経つが、「スタジオアパートメントらしさ」とも言えるラテンジャズトラック&打ち込みサウンドの魅力はそのままに、大胆に取り入れた生音なども素晴らしい。メロディの美しさも健在。
また、ゲスト参加しているヴォーカルのakiko(去年ライヴで見て&聴いて以来、惚れまくっている)の歌は色っぽくて素晴らしいし、神とも言えるアーティスト、スティーヴィー・ワンダー『Isn't she lovely』のカバーも高速トラックでダンスフロア向けの新しい魅力が吹き込まれている。原曲の良さもあるが、こちらも十分楽しめる。

今回のアルバムも、スタジオアパートメントの得意技と言えるラテンな曲作りが炸裂しており、この夏、かなりお世話になりそうな予感。シンセピアノの音の軽さなど不満も残るが、ラテン、ブラジリアンハウスへのこだわりのようなものが伝わってきて、職人的な香りが漂っている。その職人気質から、もはや彼らは「クロスオーバーシーンのホンダ」と言える。
ちなみに、HMVで買ったらリミックスCDが初回特典で付いてきます。今も入手できるかは知らないけど。これもかなり良かった。フロア向けリミックスかと思いきやストリングスやクラシックギターを駆使したアコースティックな仕上がり。都会的な雰囲気に風通しの良い涼しげな音色が心地よい。
こちらのリミックスも、まさに「クロスオーバーシーンのホンダ」の底力を感じることができるCD。