ポーターの戦略=もやしっ子でも勝てる土俵を探せ | コメ騒動はじめました。

ポーターの戦略=もやしっ子でも勝てる土俵を探せ

噂のマーケティング絵本(!)、神戸大の小川進先生が書いた『ドクター・オガワに会いにいこう。』を読んでみた。

いやぁ、これはかなりの名著じゃないでしょうか。既に社会に出て、販売戦略とかに携わってる人は読む必要ないかもしれないけど、学生は問答無用で読んだ方が良いわ。マーケティングについて解ってるようで解ってなかったんだな~って部分がハッキリ見えるし、この解りやすさ・読みやすさは神がかり的な光を放っている。
ポーターの競争の戦略とかレビットのマーケティング思考法が、小学生でも理解できる文章で簡潔に伝えられてるのも素晴らしいし、「4Pから4Cへ」なんていう最近の考え方も網羅してる。

なんつーかね、やっぱマーケティングを勉強したいと思った時に、いきなりコトラー御大の『マーケティング原理』とか手に取っちゃうと、あまりの量に挫折しかねないと思うのですよ(いや、これも歴史的名著だとは思うけど)。
でも、まず最初にこの絵本を読むことで、マーケティングを理解する筋みたいなのが作られるのではないでしょうか、なんて思う。今、絵本が熱い。これ最強。

あと、この本、絵も素敵なんだよな。上田バロンって人が絵師をやってるんだけど、都会的で凄くカワイイ。普通に見てるだけでも楽しい。個人的にツボだった絵は、最初の方のページに載ってるモンキーさん(甘党らしい)のイラスト。あの絵を見た瞬間、渋谷のブックファーストで溶けそうになった。
とりあえず絵を見るためだけでも1050円払う価値あるので、バロン好きも是非。なんだか、こう書くとレッドバロンとかマッハバロンみたいだけど。