顧客が満足する「感動のサービス」は、どこから生まれるか。 | ホンネ経営のススメ~仕事と家庭の両立~

ホンネ経営のススメ~仕事と家庭の両立~

心の奥のホンネに気づき、ホンネをカタチに仕事を創ることで、家族を大切にしながら、心から幸せに充実して満たされる経営。それがホンネ経営です。

最近、セッションやコンサルの仕事をさせてもらうなかで、人の「思い」に触れる機会が多くあり、そんな時、こちらのハラも打ち震える感じがする。

 

そして、その「思い」を言語化し、なんとか多くの人に伝えたいと切に思う。

 

 

たとえば、これはある「マグロ屋」さんの話だけれども、その方(Tさん)のお話が壮絶だった。

 

お父さんがその「マグロ屋」さんの創業社長で、Tさんは専務として働いていらっしゃる。

 

なんでも、その創業社長が「マグロの達人」らしく、たとえば目利きでは市場で右に出るものがいないという。

 

そんなお父さんの背中を見て育ったTさん。

 

お話を伺うと、誰よりもお父さんを尊敬されているのです。

 

その創業社長のお父さんは、まさに「マグロ道」の達人。

 

目に見えないものを感じ目利きをして、マグロを包丁で裁くとなれば、刃先で視覚や味覚さえも感じるそうです。

 

 

そしてTさんもまた、そんなお父さんに少しでも近づこうと日々、努力精進していらっしゃる。

 

そんなお話しのなかで、ぼくは聞いてみました。

 

「Tさんは、まぐろを売ることで最終的に何を目指しているのですか?」

 

 

すると、Tさんは、ぼくの質問に被せぎみに

 

「世界平和です」

 

と言い放ったのです。

 

「誰でも美味しいものを食べてるときには笑顔になるじゃないですか。旨いもん食べながらケンカできないじゃないですか。だから美味しいもんっていうのは、世界平和につながるんです」

 

と。

 

 

ぼくは、このビジョンが最高だと思いました。

 

こういう大きいビジョンがあると事業がブレないんですよね。

 

実際に、Tさんの会社は、厳しいマグロ業界のなかでシェアを伸ばしているのだそうです。

 

創業社長いわく「マグロは金もうけじゃない。ロマンだ」そうなのですが、ロマンだけでなく経営も安定しているのは、まさに本物の証だと感じました。

 

 

ぼく自身は、それほどマグロが好きじゃないのですが、Tさんのお話を聞いたら、マグロを買いたくなってしまいました。

 

そのことをお話しすると

 

「マグロが好きじゃない人ほど、燃えますね。今度おぜっきーさんに合うマグロを持ってきます」

 

と自信満々に返されました。

 

 

このTさんの「マグロで世界平和」というコンセプト。

 

しかも、これが売り上げを上げるために「作成した」ものではないところが最高です。

 

Tさんのハラの底からあふれ出る言葉に、ぼくのハラも打ち震えました。

 

 

そのほかにも「天然石」で人を幸せにしたいと願う方。

 

助産業界の現状を憂えて、ママと赤ちゃんのために人肌脱ぎたいと感じている方。

 

 

などなど、素晴らしいクライアントさんがいらっしゃいます。

 

 

そこで気が付くのは、

 

「人は誰しも、誰かの幸せを願っている」

 

ということなんですね。

 

 

たとえば今は「自信」がなくて、まだ活動もしていない。

 

具体的な案もない。

 

お金もない。

 

 

そんな状態だけれども、

 

「〇〇をなんとかしたい!」

 

「××な現状を変えていきたい」

 

「もっと〇〇すれば、誰々が幸せになるのに」

 

などの「思い」を誰しもが持っているんです。

 

 

けれども、なかなか前に進めないことも多い。

 

 

その大きな原因は

 

「そんな大それたことが私にできるだろうか?」

 

という不安なのです。

 

 

その不安が「やりたい」に勝ってしまい、つい「やりたいこと」と無関係のことに逃げてしまう。

 

時間を浪費してしまう、ということがあります。

 

 

それこそが「からだの軸」がブレ、じぶんのハラの中心から外れてしまっているときなのですね。

 

 

ハラが動き出すと

 

「じぶんに出来るだろうか」

 

という「じぶん向きの矢印」はなくなります。

 

 

「自分にできるだろうか」というのは不安というか保身なのですね。

 

 

それがハラに入ると

 

「自分がやらずして誰がやる!」

 

「できるかできないかじゃない。”やる”んだ!」

 

というエネルギーが出てきます。

 

 

このエネルギーがあれば、「努力」でなく自然と行動してしまいます。

 

「やらなきゃ」という義務でなく、「やりたい!」という欲求が沸き起こってきます。 

 

 

この状態になると何が起こるか。 

 

 

それはご自分で身をもって体験してください。