大変だったけど、人生で貴重な経験だったかも
こんにちは。お受験ワーママのいおりです。
前回の記事の続きです(①~④はこちら)
【小受】私は知らなかった…試験は小学校の先取りじゃない、ということを。
ワーママの鬼門「⑤季節や常識(知識)」
季節の問題とはどんなものかというと、例えば、「草花」「果物」「行事」について複数絵が描かれていて「同じ季節のもの同士をつなぎましょう」という感じだったり、一枚の絵のなかに季節的に合わないものがいくつかあって「おかしなものにバツをしましょう」という感じで出たりします。
対策は、受験対策用に春夏秋冬それぞれの草木などが表示されたポスターなどがあるのでそれを一通り覚えましたが、ポスターの内容だけでは覚える数が足りないので、ペーパーなどで出たものは全部コピーして追加でどんどん貼り付けて覚えました。もちろんなるべく実物を見せながら、説明をしながらです。
なのでこの「季節のお勉強」、年中の秋にはスタートさせないと、入試本番までに季節が一周しません。そのためほかの単元より詰め込みが難しいです。
お教室では、「梅」と「桜」を、白黒のイラストで見分けなければならなかったりして(実際にそんなの入試にでるのか?とか思いましたが)、授業後のレクチャーで先生からさらっと言われます。
「お父様お母様、受験本番までに桜が咲くのはもう今回1回きりですから、必ずお花見は連れていってくださいね」
人生ではじめて月見団子を作る
そうです、「大変、花見は入試まであと1回だけですよ!」と言われるということは、あらゆる行事がそうじゃね?となるわけです。だって行事は1年1回。だから季節の問題に行事が出てくるわけで。
長女のときは、15年前ということもあり「先生に言われたことは全部やらないといけない!だって私はワーママで、専業主婦のお子さんより絶対不利なんだから」ととても気負っていたため、作ったこともない月見団子を粉から親子で作ったり、正月は栗きんとんを手作りしたり、地獄の幼稚園往復をしつつ、可能な限りのことをやり尽くしました。(はい、誰もそこまでやれって言ってないの、わかってます)
この行事関係、何が嫌って、平日だったりするから嫌なんですよね。お正月とかは私の場合は休みなので比較的問題ないのですけど、月見とか冬至とか節分とかひな祭りとかしょうぶ湯とか七夕とか、あの人達平日とか関係なしでやってくるじゃないですか?(そりゃそうね)
フルタイムワーママの平日の夜の忙しさを、あなた達は知ってるか?って言いたくなりますよね。どうせやるのなら休日をずらすのもなんかもったいないと思ってしまう貧乏性のため、まあ結局やるんですけどね、平日に。ひー。
常識は「理科」「マナー・生活」などで構成
マナーは、例えば、駅のホームの絵のなかに走っている子が書いてあって、正しくないものにバツをつけましょう、という感じ(電車通学が多いのでこの手の交通に関する問題は多い。横断歩道じゃないところを渡る、とかもね)。生活は、例えばお玉とかアイロンとかいろんな道具の絵が書いてあって、お料理で使うものにマルを付けましょうという感じ。
まあ、このあたりは、ほぼ変化球はないし(たまーに古いミシンとかこたつとかでてくるから、そのあたりの注意は必要です)、もし間違えても、単に知らないとか勘違いだったりするだけなので、丁寧に教えれば大丈夫だと思うのですが、
問題は「理科」!変化球多すぎないかい!?
理科は、自然科学や動植物に関する問題
・磁石にくっつくものを選んでマルをつけましょう。(微妙なのがでてくる)
・水に浮かぶものにマル、沈むものにバツを付けましょう。(これも微妙なのが出てくる。よくある例外がトマト。例外を覚えましょうって、もはやそれは常識なのか?)
・卵を産む生き物にマルをつけましょう。(結局鳥類とか哺乳類とか魚類とか親が教えることになる。イルカとかともめちゃ出てくる)
・この断面と合致する野菜を線でつなげましょう。(れんこんをわざわざ縦に切ったりしなくてもいいんじゃね?みたいなのが出てくる。私人生でれんこん縦に切ったことないけど?)
・この昆虫の足を書きこみましょう(とりあえず図鑑を買いこむが、子供は「キモっ」しか言わない)
…要は、これって本当に常識?というものまでちょいちょい出てくるのですよ。
仕方ないので、紅茶の実験同様、磁石を買って家じゅうのものを試したり、大きな鍋のなかに野菜を放り込んで浮かぶか沈むかをやったり、野菜を縦に切ったり横に切ったり、まあ本当にいろいろやりました。大変だったけど、まあこのあたりは、やったらやった分だけ身につくし成績も伸びてくるので、「やったもんがちの単元」と割り切りました。
そうそう、季節の勉強を兼ねて、丸ごとのスイカを買ってきて、お風呂で浮かぶかもやったなー。最近の子はカットしたスイカしか知らないって言われたりして。
長女、影の問題と鏡の問題が超苦手。そして母も。
理科でいうと、忘れもしない、あるときペーパーで「影」の問題をやりました。絵の左側に太陽が書いてあって、真中あたりに人やビルなどが書いてあり、影は足元から右側にのびているものと、左側にのびているものがあって、間違っている影にバツをつけましょうという問題でした。
「ん??影、違うんじゃない?」
「違わないよ!」
「太陽が左から照らしているからさ、影は右にのびるよね」
「左だよ!」
「え、じゃあ外に行って…ダメだもう真っ暗だから、明日朝…ダメだ朝もそんな暇ないから…週末に一緒にやろうかね」
やっと週末になり、眠い目をこすりながら娘と手をつないで公園に行き、「ほら太陽がこっちでさ」とか「体ぐるりと回ってみてごらん」とか言いながら、説明するのですが、長女なんだか腑に落ちない様子。私も疲れてきて、だんだんイライラしてきてしまい、「何がわかんないのよ」と、朝のさわやかな公園で、かわいそうに長女を怒鳴ってしまいました。。。。
数日後、今度は「鏡」の問題ができない、ということが判明しました。ただ、これは、お恥ずかしいことに出題パターンによっては私もときどき間違える、という問題だったのです(鏡の位置で急にわかんなくなる。しかも鏡に映っているものが物じゃなくて人だと、その人の視点なのか第三者の視点なのかがこんがらがってくる)。影のときは偉そうに長女を怒鳴ってしまった私ですが、今度は自分もわからないので、ふたりで、姿見と大きなぬいぐるみを置いて「あれ?」「これどういうこと?」とか一緒に悩みながら、なんとか習得できました。
影では「何がわかんないのよ」と怒鳴ってたくせに、鏡では「何がわかんないのかわかんないんだけど、全然わかんない」という状況に自分が陥ったことで、「子供にこういう詰問は絶対にいけない」と身に染みて反省しました。
ちなみに娘は、影はそのあと毎日毎日一緒に歩くたびに影のことばかり言っていたら、いつの間にか納得したようでした。鏡は、そのあともずっと苦手で、小学校に入っても、「鏡を見ながら髪を結ぶと自分がなにやっているかわからなくなる」といって、鏡はほとんど見ずに暮らしてました。…まあ、将来御三家入るっていっても小さい頃はこんなものです。
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ということで、小受の勉強における親の負担は計り知れず、というお話でした。
公立小から御三家や一貫校に入る子もたくさんいるわけですし、私立小はオーバースペックだったかなあと今でもときどき考えることもあるのですが、でもまあ、小受のために子と一緒にやったこと自体は、いいことだったなと思うのです。…公園で怒鳴る母、とかみたいに悲壮感漂うやり方さえしなければ。
うん、でもまあ、それが難しいのが「小受」なのですけれど。
☆いおり☆
いつも応援ありがとうございます!
「勉強をはじめる前の頭の素地づくり」小学校の勉強の先取りよりも汎用性があってよかったですよ。
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