シモの世話に思うこと。 | アラフィフお嬢様の介護日記

アラフィフお嬢様の介護日記

「身の回りの世話は身内にしてもらいたい!そのための金は用意した!」
そんなお爺様・お父様の号令の下、昭和生まれの中流階級箱入り御令嬢が在宅介助・介護を続けて20年を超えました。
現在は要介護5から発達凸凹まで6人を在宅であれこれ見守り中。

今日、20年以上介護をしてきて、初めての経験がありました。
便臭で、吐き気がガーン
もともと3か月ぶりの生理が来ていて、重くて、酷い頭痛と吐き気がしていたのですが、まさか便臭で悪化するとは。(きっと低気圧傘も関係してますよね!)冷や汗をかきながら耐えて、介助が終わってから離れて休んだら落ち着きました。トホホアセアセ


介助歴20年以上と言っても、祖母のおむつ交換をするようになったのはここ8年程です。
そのころ、うちの子供たちは3歳と1歳で、まだおむつでした。だから、とても自然に「おむつ交換?できるよ、サイズが違うだけでしょ?」とスムーズに祖母のおむつ交換もはじめました。

今思うと、導入としてはとてもツイていたタイミングだったなぁと思います。

実際、最初の頃は、トイレに座れるし立てるし待てるし指示は通るし、おまけにお礼まで言ってくれるし、(流石、おばあちゃんは大人だなぁ!ラブ)と思ったのを覚えています。

祖母は肢体不自由で要介護5になった今も、認知症は年相応程度(98歳)ですから、申し訳なさで涙する時もありますが、お礼を言ってくれたり笑ってくれたりなので、やりがいは十分で、忙しいながらも楽しく過ごせています。


祖母のおむつ交換を始めた当初、まだ元気だった母が、尿や便を汚いと言って過剰に(私からみれば)気にしていました。
あと、うちに遊びに来た独身の友人が、子供のおむつ交換を見て口元を抑えて部屋から出ていったのも見ました。
だから、尿や便に抵抗のある人はたくさんいるんだろうな、と思っています。
でも、介護士さんや看護師さんたちは家族でもない他人のシモのお世話をしてくださいます。
普通の便はアルコールで拭いたら大丈夫よ!と言ってくださったり、血液や吐しゃ物など、体外に出てはいけないもののほうがよっぽど怖い、という話も聞きます。
だから、シモのお世話の不快感は、結局は「心理的なもの」と「臭い」に尽きるんだろうなぁと思います。

そういえば先日、母が迷走神経反射でトイレで倒れた時に、陰部を拭いて服を着せました。
初めて母のシモの世話をちょっとだけしました。
(ついにこの日が来たか…アセアセ)と思ったりしました。母も母で、(ついに娘にシモの世話してもらっちゃった!ガーン)と思ったそうです。

母と娘の間柄では、シモの世話はどうにも気になるようで、母は私に世話されたのがショックだったらしいし、祖母は母が介助するのを嫌がります。

 

気の持ちよう、とはいいますが、心の問題は本当に複雑ですね。