タイトルだけで何の話か予想がつくのは、中二病患者もどきとしてはちょっと不本意。←
一時期落ち着いていた出版ラッシュも、ロス期を狙っているかのようにまたワラワラ出てきていますね。
購入して正解だったなと思う雑誌は、写真が美しいものよりも普段聞くことができない裏話や関係者談話が載っているからという理由が多いですが、彼の言葉が声としてそのまま聞こえてくるようなライターさんの手が極力加えられていないインタものが私は一番好きかな。

その意味でも、こちらはかなり上位ランク。
とはいえ、少々スポ根系の感動秘話ありきのストーリ一風文章や、~なのかもしれない。なんていうライターさんの主観的表現が入っていて読後感が複雑な雑誌も、今のようなロス期に読み返すと新しい発見があって意外と楽しいんですよね。
ただ単にちゃんと読んでなかっただけとも言う(笑)
んで、

例のペッなわけです。
パーフェクトの壁をどう越えていくのかという問いに対し、平昌オリンピックを見据えてと前置きして、彼はこう答えました。
ガッと掴んでキッと引っ掛けてペッと取って、と。
ペッって何じゃい!!ってあの時は羽生さんの独特の表現に爆笑してスルーしてしまったのですが、先日改めて対談をまとめた松岡修造氏のコラムを読み返して、ハッとしたんです。

やっぱりNumber表紙は中刷りバージョンの方が好き。
ちょっとせこくロープなんか使って登るのではなく平昌オリンピックを見据えて一つ一つ手をガッて掛けながら素手で登っていければと思っています。
「ロープなど使わずに素手で」
対談時にはカットされていたこの一言が入っているだけで、私はものすごくストンと何かが収まりました。
ガシッと掴み取る訳でも、バッと奪い取るわけでも、ましてや登頂を喜んでガッツポーズするのを夢見るわけでもなく。
体力ギリギリ、必死で登りきるかきらないかの瀬戸際、それさえ掴み取ったら落ちても構わないという決死の覚悟で、完璧という完全なる壁を、ロープなど使わずにガッ、キッ、とよじ登り、ペッっと掴み取る。
ペッと取る。
あの時は爆笑したこの言葉にこそ、彼の一生懸命さ、必死さ、そして恐ろしいくらいの負けず嫌いっぷりがこもっていたんだなってね。
今さらながら、彼の強さを感じたのです。

彼が闘う相手は、ライバルでもジャッジでもファンでもマスコミでもない。
自ら作り上げた「完全なる壁」のみ。
それを乗り越える羽生結弦の姿を、心からの声援と拍手で応援する。
私達ファンはそれだけでいいんだ。
と、
ご来場ありがとうございました。
おじゃん。