世界の平均海面水温、史上最高を過去1年間「連日更新」 記録的暑さで


世界中の平均海面水温がこの1年の間、連日のように更新されていたことがBBCの分析で明らかになった。水温の上昇に拍車をかけたのは気候変動だ。

この時期の最高水温を更新した日数は、50日近くに達した。その更新幅は、衛星観測開始以来で最大だった。

水温上昇の主な原因は地球温暖化ガスだが、自然に起こる気象現象のエルニーニョも海水の温度が上がる一因となっている。

超高温化した海は海洋生物に大打撃を与え、

サンゴの白化の新たな波を引き起こした。

異常に暖かい海水は、人間に広く愛されている海洋生物の一つにも直接的な被害を与えている可能性がある。地球上で一番寒さが厳しい南極大陸に生息する皇帝ペンギンのことだ。

「皇帝ペンギンのひなが、きちんと巣立つ前に海氷が崩れ、大量のひなが溺死した例もある」と、メレディス教授は言う。

「皇帝ペンギンは気候変動によって絶滅の危機に瀕しており、海氷と海水温の問題がこれに強く関与している」